ファミリーで音楽を楽しむ。
おじいちゃんが三線を弾き、歌が始まると女性陣が踊り始め、いつか笑顔で踊る人の輪ができる。
沖縄でごく自然に行われる宴、ハワイの「ルアウ」、「ファミリーミュージック」も同じことだと思う。
親子や兄弟姉妹で音楽をやる際の最大のメリットは「声質」が似ていることだろう。
コーラスがハモりやすいことから綺麗なコーラスが出来上がる。
行動を共にでき、仲が良いというメリットもある。
それは同じ場所、同じ両親、同じものを食べて、同じ環境で育ったことと、同じDNAを受け継いでいることが影響している。
ファミリーで音楽をやることは、世界中至る所で自然に行われてきたのだろう。
日本でも農村の行事やお祭りなど例外ではなかったはずだ。
ただ日本では職業音楽家を是とする傾向が強くしばしばうんざりする。
肩書きやキャリアでなくもっと素直に音楽を聴いて楽しめばいいと思うのだ。
一方で暇を持て余した趣味の方が無報酬で音楽の仕事を引き受けていわゆる「プロ」の方が迷惑している事例もある。
知り合いのミュージシャンから「ミュージシャンがいなくなった」とか「勘違いしている人がいる」と聞くのはこういうことを指すのだろう。
逆にプロとして著名な音楽家が食べられなくて音楽以外の仕事についたりする事例も多い。
昔「ユニオンをつくるべし」と言われた方がいたように、音楽家の仕事や報酬を確保するインフラも必要だろう。
誰しも「実るほど頭を垂れる稲穂かな」であって欲しいし、音楽に真摯に接して欲しいもの。
ギャビィ・パヒヌイのようにブレないで音楽と向き合って生きた人に神さまはご褒美を与える、と思いたいものだ。
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Island Music Island Hearts 1993_5