「朝の雨」は、P.P.Mことピーターポール&マリーで聴いた人が多いだろう。
ボブ・ディランの歌も印象的だったのでてっきり彼の作品かと思っていたら、カナダのミュージシャンの作だったことを知った。
ゴードン・ライトフットの演奏を聴くと少しばかりイメージが違う。
キー「C」なら「Em」へ行くところがおいしいところとして認識していたが、そこが少しばかり異なるようだ。
キングストン・トリオもカバーしているしモダンフォーク全盛時代に多くのミュージシャンが取り上げた。
P.P.Mのコーラスが美しい、金属弦とガット弦の2台のギターから流れるピッキングをバックに、男性と女性のコーラスに絡むようにもう一人がメロディを重ねる。
プレスリーのカバーを聴くとカントリー色が濃厚でこれはこれで楽しい。
YOUTUBEに「Take11」なんていう音源がUPされているのでプレスリーのリハーサル・レコーディングの音源を持っている人があげたのだろう。
さて高校時代の音楽仲間O君とF君とで飲みながら始めた「朝の雨」、例によって酔っ払いのおじさんの鼻歌と思し召され、
音程やリズム、ときに小節を見失ってしまったりと、散々ではあるものの、齢を重ねた味わいが出ている。
F君のガットギターでのフィンガーピッキングは流石に手馴れたものだ。
スリーフィンガーだろうか、ピッキングは普段から弾き慣れていないと滑らかに弾けないもの、ピッキングしながらグルーヴを出すのが難しい。
O君の声質はもともと低くて太い、少しキーが低かったか、何十年も現役を離れていたので思うように着地しないところがもどかしい。
そこへF君の老獪なカウンターコーラスが入って、、、そこそこ聴けるではないか。
左右のチャンネルにウクレレを配して、ベースを入れてと、うまくはないけれどなんとか聴けるレベルにもってゆく。
「おう、なかなかいいじゃないか」
最近の音楽編集ソフトはこうしたチャレンジを容易にさせてくれる。
スタジオに入って録ったきちんとしたレコーディングでなくとも、むしろリラックスした演奏が録れるのがいい。
音楽は、再会した仲間たちを瞬時に16、7歳の頃に戻してくれる。
あれからずいぶんと時間が経ってしまったが、心は変わっていない。
O君、F君、またやろうではないか、昔のように。
Peter, Paul & Mary: "In The Early Morning Rain" (UK, 1966)
Gordon Lightfoot - Early Morning Rain (Live in Chicago - 1979)
Early Morning Rain- Elvis Presley -Best Version DJF- HQ audio
In the early morning rain by O&F