中学校のPTA活動の一環 家庭教育学級主催の「問題行動の根っこ~大切なお守り~」と題した講演会に急遽みどりんに誘われ参加しました。
講演者は福岡県警察本部少年課北九州少年サポートセンター少年育成指導官の安永智美さんの予定でしたが、ご家族の方が危篤とのことで、同少年育成指導官のホリイさんと教育委員会のサトウさんに代わりました。
少年の健全な育成を目指す講演です。
ホリイさんは少年サポートセンターで問題を起こした少年少女を更生させる指導やその保護者の指導、悩みを持つ子供や親の相談を受けたりとまさに現場で子供達に接している為、生のお話を聞く事が出来ました>
サポートセンターのモットー 三つの苦行を教えていただきました。
『待つ事』『信じる事』『許す事』
(思えば今朝こそこんな詩をUPしたばかりだわ!)
現場のホリイさんが苦行と言う程です。確かにとても難しい。親も人間ですからその時々の体調によって出来る時もあればついカッとしてしまう時もあります。けれど、とても大切なこと。
「親は子供を自分の思い通りに育てようとするが、それは大きな過ちである。考えてみて下さい。子供は生まれる前から何一つとして親の言いなりになっていない。」とも言われました。なるほど、あれしなさい、これしなさいと言ったところで、将来はこれになりなさいと言ったところで、そのとおりになるはずがありませんよね。
で、4~5年前から問題行動を起こす子供達がいわゆる見た目不良ではなくなってきたとのこと。以前は世間から学んでいた道徳が、世間の風潮の変化・情報過多などにより、今世間からは学べなくなってしまった。不倫・援交・出来婚・・・何が悪いことなのかが子供達にはわからなくなっている。
納得。私達親でさえ、段々わからなくなっているような気がする。
(話は反れるが、はやりのモンスターペアレンツもそんなところから生まれたのかもしれない。)
だから、性の話についてもしっかりと教えることが必要だといわれた。
性の話をする時のポイントは、『明るくさわやかに』(笑)
今から性教育をするぞと構えて、重苦しいのはダメと言うが、明るくさわやかに切り出すタイミングが難しいよ。う~ん。出来そうにない。
教育委員会のサトウさんからは「怒り方・しかり方」について、『怒ったことを覚えておく』のちに少しでも子供に怒った時よりいい点があれば、逃がさず『褒める』ことを忘れない。というお話がありました。
自分の子だから、自信を持ってしかってOKだが、頭ごなしにしかってはダメ。子供の言い分をよく聞いた上で、悪いところは悪いと言おう。信頼関係を保つよう、子供に寄り添っていこう。
体験された実話を交えて1時間程のお話でしたが、大変為になりました。
最後に、今回お話を直にお聞きすることは出来ませんでしたが、安永智美さんが書かれた文章より
「聴く」・・・「話をちゃんと聴いて欲しい」
「認める」・・・「できる・できないではなく頑張ったことを認めてほしい」
「叱る」・・・「悪いことは悪いと真剣に叱ってほしい」
「伝える」・・・「生まれてきてくれてありがとう」「大好きだよ。大切な子供だよ」
このことを安永さんは出会った子供達から教わったと言っています。
我が子の”大切なお守り”はお母さん・お父さんですって。
いい講演を聴いて会場を出ると外は素晴らしい秋晴れの空が広がっていました。