気ままなZOO

行った場所、見たもの、感じた事、気ままにねぇ…… きままなZOOです。旅のお話、動物園、水族館のお話を…

氷川丸の進んだ跡…

2006-12-08 | 東京 神奈川 お出かけ


山下公園に係留されている氷川丸
ヨコハマ観光の目玉も、
後わずかでさようならです。。。


氷川丸は
1930年に、豪華客船として生まれました。

日本とアメリカ・シアトルを結ぶ航路で、
多くの人々の夢を運んだのです

チャップリンをはじめ多くの人々が、この船を愛し、乗船しました。

      

しかし、
平和な時代は長くは続きません…
時代は戦争へと動き始めます。
訪れていたアメリカは敵国となったのです。

客船であることの出来なくなった氷川丸は
次の人生を歩みます。

それは、病院船としてです。→画像
豪華で美しかった船体は、白く塗られました。
赤十字も船体に大きく描かれます。

華やかな夢を抱いた乗客の代わりに、
戦争で傷ついた人々を運んだのです。

      

やがて悲惨な戦争が終わりました。

氷川丸は、引き揚げ船としての役割を担うことになりました。

心も身体も傷付いた人々が、
日本に帰れるという思いを抱いて乗り込んだことでしょう。


       

日本が復興し、
平和な時代となると

氷川丸は
再び、客船としての人生を再開します。
太平洋を横断するシアトル航路。
本来の姿の豪華客船として再スタートです






でも…

時代は船よりも飛行機を選びました。


1960年、氷川丸は客船としての使命を終えました。
もう航海にでることはないのです。

氷川丸は、動かない船となって、
横浜港の山下公園に係留されました。

子供達や家族づれ、カップルの訪れる憩いの名所となったのです。

    

そして、
レジャーも多様化した現代。
人々も氷川丸を訪れなくなりました……


氷川丸は、12月25日でその役割をいったん終えます。
入場できなくなります。

次はどうなるのでしょうか。。。



数奇な運命を辿った氷川丸。

先日、別れを告げに訪れました。

どうぞ、皆さんも訪れて下さい。

戦前に造船された日本の客船で現存されているのは
氷川丸だけだそうです。
   

コメント (14)
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