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・・・🌸  山も花も初夏を迎えています  🌺・・・

大朝日岳(朝日連峰)

2012年06月29日 | 日本百名山

朝日連峰の主峰、「大朝日岳:1870m」を古寺鉱泉からピストンしてきた。

M旅ツアー、TDはK田、S藤の2名と日本山岳ガイド協会認定ガイドの八木さんが同行した。

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山形県は庄内平野で日本海に面しているだけで、あとの陸地は、鳥海、船形、蔵王、吾妻、飯豊

朝日等の山で囲まれている。その中で朝日が一番原始的な面影を残している。(中略)

朝日連峰とは、普通、島原山、小朝日、大朝日、西朝日、寒江山、以東岳を指している。

大朝日岳が最高であるが、鳥海山や岩手山のように、主峰だけが断然抜きんでているわけではないから、

朝日の価値は連峰全体にあると見なしていいだろう。

とは言え、平野から眺めて、連峰の左端に一際高く立っているピラミッド形の大朝日岳は、見紛うことのない

顕著な存在である。 (深田久弥著:「日本百名山」朝日岳から抜粋)

  :朝陽館

5:00 古寺鉱泉「朝陽館」を後にする。

    :下部   :上部    

晴天、この時期には望べくもない!!

ブナ林に恵まれた朝日連峰、「合体の樹」と呼ばれる場所に、ブナとヒメコマツが同根から?

ヒメコマツ:マツ科の常緑高木でキダゴヨウとも呼ばれる。北海道から本州北中部に分布する。

 人工林はなく、自然林の中で広葉樹と共に自生している。乾燥したものは狂いがないから木型を

 作るのによく使われる。重さも硬さも手頃で加工し易く、扱いやすい木の一つ。

 (宿舎の朝陽館もヒメコマツで作られている)

  :千手観音のブナ

八木ガイドが命名した、「千手観音のブナ」枝の広がりを無数に伸びた手に見立てた。

ブナの新緑は”自然の目薬”だ。

         

:ユキザサ          :ツクバネウツギ       :ミヤマシキミ        :リューキンバイ

一服清水までに出てきた花です。

   :一服清水

6:40 「一服清水」で休憩、水場にはリューキンカが咲いている、草間からは蛙の声も。

登山道には、要所に水場がある。

   :ブナのオブジェ

一服清水 から ⇒三沢清水 ⇒古寺山への登りは、ブナ林と別れ、急登。

笹やぶに豊富な花たちが顔をみせてくれた。

         

:ショウジョウバカマ    :ミヤマカタバミ        :シラネアオイ        :ツバメオモト

        

:ツマトリソウ        :タムシバ(別名ニオイコブシ、香木)

    :月山

振り返ると「月山」が、どこまでも付いてきた。

   :古寺山

8:20 古寺山(1501m)へ、ここで峰が姿を見せる。

         

:小朝日岳          :大朝日岳          :西朝日岳~竜門山へ  :以東岳(奥の山)

ここからはまだ、小朝日岳の方が高く見える、めざす大朝日岳はまだ”はるか”先だ。

  :小朝日への登り

ここからの道も花が多かった、待望の”ヒメサユリ”も・・・。

          

:ハクサンチドリ       :サンカヨウ         :シラネアオイ         :オオバキスミレ

      :ヒメサユリ(7年生) 

ヒメサユリ(姫小百合)を紹介します。葉は幅がササユリの倍ほどある広披(ヒ)針形で、淡黄色で

 香りが良い漏斗形の花をつける。花は茎頂に数個が横向きに咲く。本州の山形・福島・新潟の県境に咲く。

 花が咲くまでに7年かかる。 

   :小朝日岳

9:15 小朝日岳山頂、眺望が素晴らしい。

  :大朝日岳   :飯豊連峰    :月山

   :大朝日岳への稜線

小朝日岳から鞍部まで下る、かなり急な下り。

           

:イワカガミ          :アカモノとマイズルソウ :ナナカマド          :ゴゼンタチバナ

  

:トラバースルート分岐                    :小朝日岳(鞍部から)

9:45 トラバースルート分岐へ、帰りはこの道を行く。

ヒメサユリも増えてきた、太陽は谷川にあるのでなかなか正面から撮るのは容易ではない。

         

  :大朝日岳の稜線

   

 :銀玉水                             :雪渓(ここを登る)

10:45 銀玉水へ、正面には雪渓が、アイゼンが必要といわれた場所。

降りてくるパーティーは着けていないので、キックステップで登ることに。

   :最後の登り(ピーカンの空)

   :大朝日避難小屋

11:20 大朝日避難小屋へ、山頂は夏の花が咲いていた。(正直、驚いた!!!)

ここは、春から初夏を経ずに、夏になるようだ。 

           

:チングルマ                         :ミヤマキンポウゲ      :ミツバオウレン

          

:ヒメウスユキソウ                     :イワカガミ         :ハクサンハタザオ

    :大朝日岳(右はカメラ待ちの足です)

11:40 リュックをデポし山頂へ、眺望は360度、山ばっかりだった。

      

:飯豊方面          :登ってきた稜線      :鐘の向こうは月山

12:00~12:30 大朝日小屋へ降りて、昼食。 大自然がおかずに、太陽に感謝!!kansha!!!

  :左奥に月山、右が小朝日岳

満足感をリュック一杯に詰めて)下山開始。

   

雪渓の下り、アイゼンを着けず、慎重に下る。 雪の反射で、”まぶしかった” 13:15 銀玉水へ。

ここからの下りで、”変わった葉のハクサンチドリがあるよ”の報、カメラに収めた。

      :ウズラバハクサンチドリ(珍らしい?)

ウズラバハクサンチドリ:高山の草地に生える多年草。千鳥の羽を思わせる花披片の先が鋭くとがることが特徴。

 花は総状に5~20個付き、数の変化が大きい。 葉にウズラ卵のような斑点のあるハクサンチドリの一品種。

    :大朝日岳(トラバースルートより)

14:10 小朝日岳の鞍部へ降り、トラバースルート分岐へ。

         :ズダヤクシュ 

   

:小朝日岳(左)、大朝日岳(右)                :雪渓越しの月山

15:00 古寺山、 16:05 一服清水をへて、17:20 古寺温泉へ降りた。 

     :ヤマオダマキ

ヤマオダマキが迎えてくれました。

往復12時間20分、行動時間約10時間の登山を無事終えた。 

花、山、天気そしてガイドさんも含め、どれをとっても満足感いっぱいの登山だった。 

   :今日も「精進料理」

今夜の夕食も「精進料理」、肉はニジマスのみ。 

八木ガイドから今日の登山で必要なカロリーは3000kcalと説明があった。

昨晩の夕食も精進料理、しかも油を全く使っていない。

夕食で3000kcal補給できたのかどうかは、疑問に残った。

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今回のガイドさん、日本山岳ガイド協会認定ガイドの資格を持っているだけあって、万事そつがなかった。

(日本自然保護協会自然観察指導員、環境省自然公園指導員の肩書もある)

ブログ http://blog.livedoor.jp/happajuku/ (葉っぱ塾)

印象に残ったのは、指示が的確で”定量的”なことだ。

登山に必要なカロリーの話もその一つ。

2009年に起きた「トムラウシの遭難事故」を引合いにだし説明された。

エネルギー補給の観点から、”食事の重要性”を再認識させてくれた。

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         行程:標高差約1200m、約15.2km、12時間20分 

         5:00 古寺温泉朝陽館 ⇒6:40 一服清水 ⇒8:20 古寺山 ⇒9:15 小朝日岳 

          ⇒9:45 鞍部 ⇒10:45 銀玉水 ⇒11:20 大朝日避難小屋 ⇒11:50 大朝日岳

          ⇒12:10~12:40 大朝日避難小屋(昼食) ⇒13:14 銀玉水 ⇒14:15 鞍部

          ⇒15:00 古寺山 ⇒15:20 三沢清水 ⇒16:05 一服清水 ⇒17:20 古寺鉱泉

           

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


烏帽子山~湯ノ丸山へ

2012年06月22日 | 関東百名山

6月21日(木)烏帽子山~湯ノ丸山(群馬県)をM旅ツアーで歩いてきた。

「展望の良い2山、レンゲツツジをはじめとして豊富な高山植物が楽しめる・・・」

期待通りの登山となった。

  :地蔵峠登山口

11:00 上信越道小諸インターで降り一般道を走り、地蔵峠(標高1732m)に着いた。

高原に吹く風は冷たい、予報は「晴れ後午後から雨」期待が持てる。

    :ヒカリゴケ

登山道脇の「ヒカリゴケ」に挨拶して登山開始。

写真では確認がむずかしいが「目視」では、確かに蛍光色に光っていた。

  :カラマツ林

11:15 林道を歩いてカラマツ林の中にある「湯ノ丸キヤンプ場」へ。

  

カラマツ林を歩く、総勢12名のツアー、TDはT村さん。

  :中分岐

中分岐から「鞍部(烏帽子岳と湯ノ丸山)」へ向かう。

登山道で会った花たち、イワカガミはどこにでも咲いていた。

           

:イワカガミ         :レンゲツツジ(2咲き)   :ズミの花           :ハルリンドウ 

   :鞍部

12:00 鞍部へ、右へ行けば湯ノ丸山、左へ行く。

ここから烏帽子山まではピストンになる。

   

:湯ノ丸山                           :右前方に烏帽子山

                

:一薬草とツバメオモトの”コラボ”      :紫ヤシオ          :ゴゼンタチバナ

鞍部から稜線に出るまでは、道がやや急になる。

終わりかけた紫ヤシオ・これから咲くベニバナイチヤクソウ・ゴゼンタチバナ・ツバメオモトを見た。

  :稜線(展望よし)

12:25 稜線に出る、案内通り、素晴らしい眺望が待っていた。

           

:北アルプス        :烏帽子岳           :四阿山と根子岳     :浅間山方面

”曇天”だったが、眺望は素晴らしかった。北アルプスの山並みもしっかり見えた。 

             

:ミヤマハンショウズル  :ツマトリソウ         :コケモモ           :ミツバオウレン

ミヤマハンショウズル(深山半鐘蔓)キンポウゲ科のつる植物、花期は5~8月。

  花は赤レンガ色で直径2~3cm、葉の脇から下向きに1個つける。花弁のように見えるのは4個のガク片。

            

  :ツバメオモト        :中を覗けました       :マイズルソウ        :コマクサ

稜線を歩いて山頂へ、登山道で姿を見せた豊富な植物たちです。(もう夏の花が)

コマクサは3株、大きな岩の下に身を寄せるように咲いていました。

  :烏帽子山頂 

13:00 左右の眺望と足元の花を楽しみながら山頂へ、遅い昼食。 

   :慰霊碑

注意、注意、注意ですね。

  :正面は湯ノ丸山

眺望も花も堪能し、往路を下山 13:30「鞍部」へ。

  :烏帽子山

今日最後の登り、湯ノ丸山は”たおやかに”見えたが、登りは汗が出た。

   :湯ノ丸山(南峰)

14:40 ガレ場を登って稜線へ、ここが山頂(南峰) 誰~もいない。

  :北峰の奥は四阿山

4等三角点のある北峰(岩稜)を往復、登山道は湿原で保護されている。

  :正面は西篭ノ登山,奥は浅間山

北峰からの戻りで雨がポツポツ落ちてきた、急ぎ下山。

   :シャクナゲの新葉

昨年同時期に東側にある西篭ノ登山、水ノ塔山に登った。

アズマシャクナゲが印象に残っていたが、湯ノ丸山の下りで初めて出会った。

花芽はなく、葉が出始めていた、今年は咲かなかったようだ。

  :鹿沢高原分岐

15:30 鹿沢高原分岐へ、レンゲツツジの群落があるが、2~3分咲き、

山が燃えるように”真っ赤”とはいかないようだ、もう一週間か。

   :つつじ平

「つつじ平」ここまでリフトを利用し観光客が登ってくる。

咲いているレンゲツツジよりも、人のが多い?

  :湯ノ丸スキー場ゲレンデ

15:50 湯ノ丸スキー場のゲレンデを降り、バスの待つ地蔵峠駐車場へ。

 (スキー場は間違いなく”自然破壊”ですね)

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         (行程:標高差369m、約8km、約5時間) 

        11:00 地蔵峠 ⇒11:15 湯ノ丸キヤンプ場 ⇒12:00 鞍部 ⇒12:25 稜線

        12:50~13:10 烏帽子山頂 ⇒13:30 稜線 ⇒13:50 鞍部 14:40 ⇒湯ノ丸山南峰

        14:50 湯ノ丸山北峰 ⇒15:30 鹿沢温泉分岐 ⇒15:30 つつじ平 ⇒15:50地蔵峠

                                                                    **********  

ヒカリゴケ(光苔):ヒカリゴケ科ヒカリゴケ属のコケで、1科1属1種の原始的かつ貴重なコケ植物。

 その名が示すように、洞窟のような暗所において金緑色(エメラルド色)に光る。

 自力で発光しているのではなく、原糸体(胞子から発芽した後の糸状の状態)にレンズ状細胞が

                                 ⇒なんのこっちゃ?正直よくわからない

 暗所に入ってくる光を反射することによる。 エメラルドに輝くのは葉緑素が多量にあるため。

 日本では北海道と本州の中部地方以北に、洞窟や岩陰、倒木の陰などの暗く 湿った環境好む。 

 日本の自生地は4~5か所に限られている。

 絶滅危惧種に指定されている。(出典:ウィキペディア)

                                      ***

  要するに発光体(太陽とか電球)ではなく、反射体だということ。   

    ヒカリゴケは”自然環境エネルギー”にはならないということのようだ。

    

 

 

 

 

 

 

 

 


今週は休み!山の薀蓄を

2012年06月15日 | 山登り

 今週の登山は都合により「休業」、山の薀蓄を書きます。

日本百名山とは・・・

日本は山国である。どこへ行っても山の見えない所はない。

市や町や村を見下ろす形のいい山が立っていて、

 そこの学校の校歌に必ず詠みこまれるといった風である

日本の国民は大てい山を見ながら育った。 (日本百名山:後記より抜粋)

  :開聞岳(鹿児島県)

昭和39年「深田久弥著:日本百名山」が刊行された。

 本書にあげた百の名山は、私は全部その頂上に立った。

  百を選ぶ以上、その数倍の山に登ってみなければならない。

   どのくらいの数の山に登ったか数えてみたことはないが、

    私の山登りは少年時代に始まって今日に至るまで殆ど絶えたことがないから、

     多くの山を知っている点では自信がある。

  :雲取山(東京・埼玉・山梨)

 日本の名山選定に着眼したのは、私が最初ではない。(中略)

  橘 南谿はその著『東遊記』の中に「名山論」という文章の中で九座をあげ、

  谷 文晁は『日本名山図絵』三巻があって、全部で九十の山が描かれている。

  南谿も文晁も山の好きな旅行家であったが、日本の山奥には立派な山があることを知らなかった。

  そこで私は日本中の山を洩れなく探して、百名山を選ぶことにした。

  麓から眺めるだけでは十分でない。私は全部登った。

  中には何度か退けられて、ついに登った山もある。

  ともかく絶頂を踏まねば承知できなかった。

  登ってみもしないで選定するのは、・・・・・私の好まないところであった。

  :安達太良山(福島県)

 選定についてまず私は三つの基準をおいた。

 その第一は山の品格である。

 誰が見ても立派な山だと感嘆するものでなければならない。

 高さでは合格しても、凡常な山は採らない。厳しさか強さや美しさか、何か人を打ってくる

  もののない山は採らない。人間にも人品の高下があるように、山にもそれがある。

 人格ならぬ山格のある山でなければならない

  :富士山(甲斐駒から)

 第二に山の歴史を尊重する。

 昔から人間の歴史と深いかかわりを持った山を除外するわけにはいかない。

 人々が朝夕仰いで敬い、その頂に祠をまつるような山は、おのずから名山の資格を持っている。

 山霊がこもっている。ただ、近年の異常な観光業の発達は、古い謂われある名門の山を通俗化して

  もはや山霊も住み所がなくなっている。そういう山を選ぶわけにはいかない。

  :鳳凰三山オベリスク(山梨県)

第三は個性のある山である。

個性の顕著なものが注目されるのは芸術作品と同様である。

その形体であれ、現象であれ、乃至は伝統であれ、他に無く、

 その山だけが具えている独自のもの、それを私は尊重する。

どこにでもある平凡な山は採らない。

もちろんすべての山は一様でなく、それぞれの特徴は持っているが、

 その中で強烈な個性が私を惹くのである。 それを私は尊重する。 

  :御嶽山(長野県)

付加的条件として、大よそ千五百米以上という線を引いた。

山高きをもって尊しとせずだが、ある程度の高さがなくては、私の指す山のカテゴリーには入らない。

  :槍ヶ岳(長野県)

私の選定には異論もあろう。

特に人は自分のよく知っている山を推して名山とするが、私は多くの山を比較検討した上で決めた。

もちろん私の眼は神の如く公平ではない。

  :白馬岳からの縦走路

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以上のようなプロセスを経て、「日本百名山」は決まった。

この選に洩れた著名な山々は、深田久弥のファン組織「深田クラブ」によって、日本の代表的な200の

山として、深田久弥が選んだ日本百名山に100の山を加えて、

                         1984年に「日本二百名山」として新たに選定されている。

101番目はどこか?私は、「燕岳」と思っているが、第二の条件に抵触し、

  選から洩れたのではないか?と、 個人的には考えている。

        ちなみに、「日本百名山」はガイドブックではないことを追記しておく。

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深田久弥(1903~1971)石川県生まれ。東京帝大哲学科入学。

在学中に「新思想」同人、改造社の編集部員となり、大学は中退。

1930年「オロッコの娘」で認められ文筆生活に入る。

戦後は、小説から遠ざかり、ヒマラヤ研究や山岳紀行に活躍。

1964年『日本百名山』で読売文学賞受賞、『山の文学全集』(前12巻)がある。

 

 

 

 

 

 

 


不老山(西丹沢)

2012年06月11日 | 関東百名山

”ギリ”間にあった!!「サンショウバラ」

6月10日西丹沢の前衛峰「不老山」にT崎さんと2人で登ってきた。

   

9:00 小田急線新松田駅から、西丹沢自然教室行のバスで、棚沢キヤンプ場で降りる。

河内川に架かる吊り橋を渡る、”大きく揺れた”、左に揺れない吊り橋があった。

   

9:10 不老山ハイキングコース入口に(ハイキングコースではなかった?)

天候は晴れ、午後からにわか雨との予報、気温は夏日27℃と告げている。

  :杉の植林帯

杉の植林帯を歩く、花はないといっていい。ほぼ直登に近い登りが続く。

  :不老山登山口?

10:50 杉の植林帯を登り、左に迂回すると尾根道に出た。

木の根道を登りきると、林道と合流、ここが「番ケ平」サンショウバラが姿を見せる。

 :一輪残っていた   :葉はサンショウにそっくり

  :不老山山頂

11:25 杉の樹林帯の急登を登りきると、林間の尾根道に出る。

鹿除けの柵を見ながら、緩やかな道を歩くと、山頂。

”間に合った”サンショウバラが咲いていた、かなり虫に喰われているが。

      

山頂は多くの登山者で賑わっている、自分たちが登ったルートからも30人は登ってきた。

反対の静岡側からも登ってくる。 狙いはサンショウバラか?・・・ベンチで昼食。

タニウツギも負けず?と咲いている。

展望はない、西側の杉の樹林越しに、丹沢の山並みが見え隠れしているが。

   

花が終わったら、次は山の展望だ!!不老山南峰へ向かう。

  :富士山は見えない湯船山か?

11:5 不老山南峰へ、西側が開けているが、富士山は雲に隠れていた。

  :立派な標識

不老山頂は山北町(神奈川県)だが、南峰は小山町(静岡県)標識が分り易い。

  :金太郎が道案内

12:00 我々は金時公園へを経て、駿河小山駅へ下る。

  :杉林

杉林を下る、西側(静岡県側)は灌木林、新緑が目にやさしい。

      

:カメノキ           :サワギク          :フタリシズカ

  :金太郎さん

登山道から林道歩きに。

   

”モリアオガエル”の卵?と真下の排水溝には無数のオタマジャクシが。

   :ウツギと蝶の競演

        :木イチゴ(食用)

不老山はやたらと「蛇イチゴ」が多い、それを食用とする”ヤマカカシ”もいた。

”シマヘビ”が蜷局を巻いている姿も見た。(写真はなし)

   

 13:45 「金時神社」のある金時公園に着いた。

   

 金太郎は実在したのか?がここに書かれいる。

  :清水橋

鮎沢川を清水橋で渡る。

14:25JR御殿場線(=JR東海管轄)「駿河小山駅」に着いた。

無人駅。切符(整理券)は車内で取り、下車駅で現金精算。(参考までに)

松田駅で小田急線に乗り換え、海老名で相鉄に乗継ぎ、帰途に着いた。

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             (行程:標高差730m、約10km、5時間20分)  

         8:25 小田急新松田駅発富士急行バス西丹沢自然教室行 ⇒9:00棚沢キヤンプ場

          ⇒ 9:05 吊り橋 ⇒9:10 ハイキングコース入口 ⇒10:50 番ケ平(不老山登山口)

          ⇒11:25~11:50 不老山頂 ⇒11:55 南峰 ⇒12:40 林道合流 ⇒13:10金時神社分岐

          ⇒13:45 金時神社 ⇒14:25 駿河小山駅

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 :サンショウバラ、バラ科。枝には棘がある、初夏大きなピンクの花が咲く。

   葉がサンショウに似ているのでこの名がある(ちなみにサンショウはミカン科)

   富士・箱根地方に特有の木で「箱根町の花」に指定されている。

   日当たりを好むので、陽地を求めて木の生えない火山から火山へと移って行くうち

   富士山・箱根に残ったといわれている。氷河時代の生き残り、絶滅危惧種に指定されている

 

 

 

 

 


浅間山(湯坂路)

2012年06月06日 | 神奈川県の山

6月3日、湯坂路から浅間山を歩いてきました。

家族で強羅の「雪月花」へ1泊2日で行く事にした。

箱根湯本から登山電車で行くには、もの足りないので家族とは離れ、”寄り道”をした。

  :本店の看板 

12:10~12:30 湯本橋際の蕎麦屋「初花」で昼食、”山菜蕎麦”を食べる。

  :湯坂路入口

12:35 国道1号線から離れ、ハイキングコースに踏み入る。

  :石畳の路

石畳の路、少し濡れている、今朝雨が降ったようだ。

:湯坂路は802年の富士山の噴火で閉ざされた箱根越えの足柄道に代替するために開かれた

とのことで「鎌倉古道」の一つ。 鎌倉時代に箱根越えで賑わった歴史を刻む小道。

 石畳は鎌倉時代のものではなく、昭和の初期、送電線の保線路として整備されたもの。

  :カンアオイ

カンアオイが多い、花は終わっている。

  :湯坂城跡

12:55 往時の面影は「苔むした岩」しかなかった。

   

「緑一色=all green」雨上がり、山もみじの緑が ”心にしみる”?

   

ナルコユリと虫たちです。

  :大平台への分岐

14:10 大平台への分岐 (浅間山まで10分)

   

14:20 浅間山(804m)頂、おなじみの箱根町が設置した、距離を示す標識。4.6kmの行程だった。

  :小涌谷への分岐

あじさいの開花は 時期尚早だった。(道の両側はあじさいの木が植えてある)

  :仙元神社 

14:30 大平台分岐へ戻り、笹藪の道を仙元神社へ下る。

仙元神社までの参道になっている?距離を表わす”道標”が設置されていた。

:仙元神社。

江戸時代、富士山信仰が盛んになったことは、「浅間神社」の数を見れば容易に想像できる。

富士山の見えるこの山(以前は前鷹ノ巣山といっていた)の中腹に仙元神社(浅間神社)を祭るように

なってから、浅間山と呼ばれるようになったようだ。

仙元神社の祠の中に字が彫られた石が安置されていた。神社の縁起が彫られているのかもしれない。

  :山門    :

笹藪をかき分け、濡れた石に足をとられないよう歩いた。

15:10 大平台へ降りた。

        

:桐の花          :                :ウツギ           :ユキノシタ

大平台から国道1号線を歩いて(登って)強羅駅へ向かう。 (クリックすると大きくなります)

  

:中尾橋から                         :彫刻の森美術館前通過

 

16:15 大平台から約1時間歩いて、 「季の湯 花」に辿り着いた。

  

:6階から下を見る(お風呂群)               :正面が浅間山

    

:ベランダにある庭

部屋から見える景色です。

       

:前菜             : しゃぶしゃぶ        :お造り (注:写ってないもの食べました)

17:30 お風呂に入ってから夕食、豪華だったぜ~~~。

     :館内のディスプレー   

お休み                           :各部屋にある”檜のお風呂”の能書き

      

:朝食です          :館内に住んでいる”ウサギ”

   

8:50 「雪月花」を後にします。

8:50 登山電車で湯本まで降りました。 沿道のアジサイはこれからでした。

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この後鎌倉に出て、天園ハイキングコース(約10km)を歩きました。

                    (3日間連続、約30km歩いたことになる)