生きていると いろいろある、人の世
家のチットは、
「生まれ変わったら、
海にたゆたう 昆布になりたい
」
と
言っています
それは、北海道に ゆかりある人の はっそう（発想）
先日も、
しんせき（親戚）が 送ってくれた
アワビを
食べた後で、キレイにあらって
かわかしてから、
しばらく かざり、
時どき、
クンクン においをかいでは
「海にいるみたい～」と言って、
よろこんでいました
←加工されて、国宝にもなる貝
だから、
貝がらの
キレイな色で
２度 たのしめ
、
いそのかおりで ３度 たのしめる。
らしい・・
（クンクン・・）
うん。
これは たしかに
海のかおりに、いやされる
生きてると、昨日みたいに
「ああ・・
」
と
ためいき・ついちゃうこと、
けっこう・あります。
先日、
日本語の たよう（多様）性について
のべるにあたり、
じてん（広辞苑）を ひらいた、クリン
いちばん・はじめに
出てくるのは
「あ」 ですが、
昔は、
そうではなかったらしい。
と
その時代を 知る人
が
おしえてくれました。
その人は
「上手く行かない。それが人生
」
ってことも、
同時に おしえてくれます
「 人の世や 嗚呼にはじまる 広辞苑 」 （橘高薫風）
アメリカの 映画かんれん（関連）会社
が、
「世界で最も美しい顔・１００」を
はっぴょうし、
日本人からも
サッカーの 本田せんしゅ（選手）はじめ、
３人が、えらばれました
しかし、
わが家は フマンです
（・・・・・・・。）
「おにいちゃんが、選ばれてないなんて
こんなランキング、
そもそも、信用できないぞ
」
「クリンも、び（美）女の方、えらばれてなかったよ。」
「かわいい」について、一席・ぶった
クリンですが、
「これは、
まちがいなく かわいい」
と 思っている 絵があります。
それは、チットがつかっている、チケット入れ
小さな・クリアファイルに
えがかれた、
小さな・ワンちゃんの絵。
ばく（幕）末生まれの・日本画家、
かみさかせっか（かんじ：神坂雪佳）が
描いた、
「狗児」です。
かたつむりをねらう、
トロそうな白犬と、
その後ろにいる、
もっと トロそうな
黒・子犬・・
（・・・かわいいな）
チットたちが おとずれた、
ヤマタネ・びじゅつかん（美術館）
「新春企画・かわいい展」を かいさい（開催）中です
古今の 絵画の中から、
かわいいのを あつめて
一斉・てんじ（展示）
http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
かわいい好き
を 呼び込んで、
「キャーキャー」言わせる
もくろみです
ただ、
全部が 「かわいい～～
（悶絶）」か？
っていうと
そうでもない
和風・かわいい～♪ 作品や、（←伊藤若冲）
ユーモラス・かわいい♪ （←柴田是真）
がんぜなし・かわいい♪ （←谷内六郎）
うるわしい母withかわいい幼児 ♪ （←上村松園）
たどたどしい・ゆるかわ♪ （←熊谷守一）
「平和の象徴」・かわいい子ら♪ （←川端龍子）
ナドナド・・。
あつかってる「かわいさ」が
やけに
はば広いのです
このてんらん（展覧）会、
「ひと口に、『かわいい』って言っても、 日本語って、いろいろあるよ」
ってこと、
考えさせてくれるような 気がします
このごろは、
「美人」も、
「キレイ」も、
「可憐」も、
ひとくくりに、「かわいい
」っていう人、
ふえてます
が、
たとえば、←この人の場合、
「愛くるしい」がピッタリ
だよね？
みたいにして、
てきご（適語）さがし
を するといいです
チットが、
お友だちと あそびに行く
と言うので、
お年が（賀）を たくしました
「ジェマちゃんに、わたして～。」
すると、
文面をよんだチットが こう、言いました
「クリン～。
最近は、
『あけおめ・ことよろ』っていう
フレーズは もうないよ。
若い子達の間では、
『あけよろ！』
って、言うらしいよ。」
・・・・・。
（あけよろ・・？）
さらに、しょうりゃく（省略）
・・・・
パスタじゃあるまいし、
そんなに ちぢめて
どうすんの
まったく・もう・・・。
日本ご（語）を、
ナンダと思って・いるのかしら
おこプン
「どんな、大人物にも 小さな欠点はある。
それを評するに、
小さな欠点を 言ってはいけない。」
明治のトップ・ジャーナリスト、
三宅せつれい（雪嶺）は、
このように
ふじ（富士）山をかたり、
人をかたりました。
たいかん先生（かんじ：横山大観）は
そのいけん（意見）を、
自らえがく・「富士」の絵に
反映させたそうです
「
そういうわけだから、
小さな欠点については 言わないでちょうだいね。
あの写真は、
子供時代・限定なんだから」
と
クリンのしん（親）友は
言いました。
・・・・・・。
わかるけど、、
「そもそもチットは、大人物でも なんでもないよね・・？」 「おい！グリン」
「富士の画家」と言われるほど、
ふじ山を かきまくった
たいかん（横山大観）先生
むろん、
とくい（得意）の モーロー体（かんじ：朦朧体）を くし（駆使）することで、
「富士の霊性
」を 高めています
明治時代、
たいかん（大観）たちの あみ出した
モーロー体は、
びじゅつ（美術）界に
「革新の台風」を おこしました
「こんなの変だ」と
言われても、
「これが良いんだ」と 信じました
たいかんたち
近代の画家は、
「富士を描く」に さいしても、
「伝統古来の画法」から やはり・一歩
、
前進させて かきました
すなわち・・
（←伝統古来の画法＝「プリン体」で描かれた、狩野元信の富士山）
一方、
（大観のゼリー体：「群青富士」）
（←下村観山は、より、ゼリー体を きわだたせて、富士を表現）
・・・・・・・。
これらの ふじ山は、
うたがいようもない、
「クリーム・on・ソーダゼリー」
「仕事帰りに、富士山の展覧会見てきたわ。」
と、
チットが おみやげをくれました
（←片岡球子画：赤富士クッキー）
なんでも、
明治～平成の画家による
フジ山の名画を あつめた、
「三越のお正月企画」だったそうで、
日本画も
洋画も
版画も
シャシンもあり、
アーティストたちの
ひとかたならぬ・入れ込み具合から、
「富士山って、特別な山なんだなあ。」
ってことが
伝わってくるそうです
中には、
若干・しっぱい（失敗）している（？）作品もあり、
「富士を画くのが、いかに難しいかも分かる」
って
言っていました
「小野竹橋クラスになると、自分のものにしてるけど、
『らしく描く』のは 容易なことじゃ、ないみたい。」
と
ひょう（評）するチットが、
ひたすら
かんしん（感心）してたのは
日本画の大家、
「横山大観の富士山」です
「有形の物象を かり来たりまして、
無形の霊性を 表現するのが
日本画であります。」
との
言葉をのこした 大かん先生は、
１０００作もの・フジをかき、
だれもがかんじる 「富士の霊性」を 描ききりました
「描けてる、
とかいう次元じゃない。
品格にうたれる。」（チット）
と、
色々かんじてきた・チットは、
その会場となった、
しにせデパート「日本橋三越」にも
品格を かんじたそうです
「駅ビルみたいなデパートって多いから、こういう・のれん見ると、
『おっ』って思う。」
・・・・・・。
（そうだね、チット。）
こういう、
「観光地のお土産」みたいな・クッキーを
わざわざ
『内袋』に 入れて、
『紙の手提げ』に また入れる
ていねい（丁寧）さ
って
他にない。
この・ブッショウ（物象）に、シニセのレイセイ（霊性）を かんじるね
大正月から、小正月への
シフトがはじまり、
世の中も
ハレ（非日常）から、ケ（日常）に、
もどりつつ・あります
（←その象徴：黒豆納豆。※ハレとケが合体）
おせちの黒豆には、
「日にやけて
まっくろになるほど
マメマメしく・はたらこう」
って
いみが、あるそうな。
・・・・・・
でも
クリンたち、
ナットウになった黒豆を
食べちゃったわけだから、
「マメマメしさ」に 加えて
「粘り強さ」とかも
ようきゅう（要求）されるよね。。
「・・・それはまだ、ちょっとキツイよね。おにいちゃん。」 「あと一週間は無理だ～。」
台頭する 若手芸人たちに
ショクハツされた、
クリン
負けずに・イッパツ
おもしろいこと、言ってみたい。
と
思います。
いざ
「アルミ缶の上にある、みかん」
・・・・・・
きまった。
「おい、グリン。
これは、スチール缶だぞ。」（おにいちゃん）
「アルミ缶はこっち。」 「えっ」
お正月をはさんだ、９連休
「ずっと、テレビ見てた」
という方も、
いらっしゃったのでは ないでしょうか
（←箱根駅伝ポケットティッシュ）
クリンたちは
まさに、そのくちで、
ふだん見ない分、
テレビを かなり見ました
「孤独のグルメ・一挙放送
」にはじまり、
年末年し（始）の
バラエティー
も、
いつもの年より
おもしろくて、
（←KYOKUGEN極限で、井岡の試合視聴中
）
初日の出も、
初もうで（詣）も、
おろそかになりました
なかでも、印しょう（象）的だったのが、
「新春！お笑い名人寄席」
に出ていた、
まんざい（漫才）コンビの
ははごころ（かんじ：母心）です
全く・知らない芸人さんでしたが、
カブキ（歌舞伎）のセリフまわしで、タクシーのうんてん手や、
スタバ店員のマネをして、
クリンたちを、
なみだが出るほど
わらいころげさせて・くれました
すでに、やってるかも・しれませんが、
・居酒屋ネタ、
・コンビニネタ、
・銀行窓口ネタ、
・英会話スクールネタ、
など
（これからも、いろんなの見てみたいなあ）って
おもいました
２０１３年、
年末ジャンボ・宝くじの
「一等当選」を たくされた、
「陶器製・招き猫」の、ミニクリン
年末・年始、
家ぞくから、うけつづけた
プレッシャーは、
相当なもの だったようです。
「７億円当たったら、まず、カーテンを買い換えて～、浴室をリフォームする」（チット）
「貧乏生活とも、年内でおさらばか～。頼むぞ！ミニグリン」（おにいちゃん）
「見て！まねきねこチョコを、ミニクリンのまわりにならべてみたよ」（クリン）
かくて、
年は明け・・
「あ～あ。。」
「やっぱ、外れたか～～。」
・・・・・・
・・・・
せきにん（責任）を かんじた
ミニクリンは、
時計の後ろに かくれてしまい、
いくら・呼んでも、
なかなか
家ぞくの前に
かお（顔）を出そうと しませんでした
すると、そこに たまたま
テレビの「東西寄席」から、
はなし（噺）家さんによる
「招き猫解説
」が きこえて来ました
「え～、
招き猫の手ですが、
右手と左手では 招くものが違います
右手は、『金運』を、
左手では『人』を、招く。
と言われています。」
えっ
じゃあ・・・
じゃあ、家のミニクリンは、
そもそも、宝くじ当てるなんて
ムリだったんじゃん
（←左を挙手）
・・・・・・・
ごめん。。
ミニクリンは、
生まれた時から
人をまねく、子だったんだね
大みそ日、
おせちのジュンビを していた時のこと。
ありゃっ
干し・シイタケの中に、
子もちシイタケを
見つけました
（２人も子どもいる・・）
水もどしして、
元気なすがたに
よみがえったのを見て
かんどう（感動）したクリンは、
「この母子を、
守らなきゃいけない」
って
思いました
だから、、
「何だ？この椎茸。」 「食べちゃダメ」
「手を出さない！
」（←年越しそば）
「良いダシ、出てきたね～。」（チット）
「ヘンなこと言わないで」
食いしん坊の
家ぞくから、
シイタケ一家を とおざけるべく
力を つくしました
かんそう（乾燥）する、この季せつ、
こまめに
水も かえたし
、
母子を
干上がらせては いけないので、
部屋の ダンボウも
切りました。
「寒い・・。風邪ひきそうだ・・」「ガマンして！おにいちゃん！」
ですが、
時間が たつにつれ
お水を かえるごとに、
シイタケたちは、せいき（精気）を 失い、
クリンがよびかけても、
だんだん
へんじを しなくなりました・・。
そして、お水がほとんど・色づかなくなったころ、
シイタケの
お母さんが 言ったのです。
「クリンさん、ありがとう。
でも、もう、
お別れの時間が 来てしまったようです。。
「どうか・・、私たちを お夜食のにゅうめんに入れてください。」
と。
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・。
クリン、
かなしい気もちで いっぱいでした。。
でも・・・、
そのことばを
言った時の
かの女たちの すがたは、
天国にいるような、
きよらかで
安らかな光に、
つつまれていました
ツツしんで、
しん（新）年の およろこびを
申しあげます。
みなさまの ゴタコウを、おいのりいたします
クリン・ハイ（拝）
