クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

加賀の千代女と、哥川(かせん)~クリン家ドライブ能登半島旅行・8

2017-07-31 | クリン江戸散歩

 「加賀スピリット」を かし(菓子)に包み込む、金沢の

しにせかし(老舗菓子)店、


「森八(もりはち)」

 

 7月後半の、「期間限定菓子」は、石川県で 

いちばん有名な

女流俳人、

 かがのちよじょ(加賀の千代女)の俳句に ちゃくそう(着想)

を 

えた、

ねりきり(練りきり)です  (中は、透明羹

 (銘:「もらい水」


「 朝顔に 釣瓶とられて もらひ水 」 


 女性俳句界では、かなり有名だという、「加賀の千代女」・・

 表具屋の あととり娘にして、10代から 俳句をよくし、

「女芭蕉」と

リスペクトされた

「北陸文芸の女王

は、

 あさがお(朝顔)の句で、その名を 全国区

高めました


句のいみ(意味)は・・

 「朝、水を汲みに行ったら、井戸の釣瓶に 

朝顔のつるが

まきついていたので、

花の命を うばわないよう、

 他家に もらい水をしに、行きました


   と、いうもの 


 実に やさしくて、思いやりがあって、せいそ(清楚)な女子にしか

よめない

句・・


 世の男性は、「おお~~、お千代~~ 女らしい~~~

もだえ

 女性たちは、「そうよ~~、これよ~~大和撫子っていうのは~~

共かん(感)しました


 あさがお(朝顔)の句、のみならず こまやかで、つつましやかな

千代女の句・・


 そこには、朝日のような、明るい品かく(格)が

あります


・「 よきことの 目にもあまるや 花の春 」

・「 春雨や うつくしうなる 物ばかり 」

・「 涼しさや 恥しいほど 行戻り 」

・「 竹の子や その日のうちに ひとり立 」


・・・・・

 さりげなく、毎回・女らしい、千代女です


 そんな・千代女をした(慕)った、一回り年下の

俳句友だち

に、

千代女とは

まったく きょうぐう(境遇)のことなる

女性が いました。


 ここ・福井県三国の「荒井屋」で、ゆうじょ(遊女)を

していた、

かせん(かんじ:哥川)です


 (哥川が晩年すごした・たきだんじ(瀧谷寺)に 行きました


 かせん(哥川)は、三国みなと(湊)が もっとも栄えていた

ころの、

三国・ナンバーワン・ゆう(遊)女 


 そんじょ・そこらの お女郎とちがい、お茶・お花・お香・

いご(囲碁)・書・・・

すべてを 仕込まれた、高級ゆう(遊)女でした 

 とくに、俳句のセンスにかけては ピカイチで、かせん(哥川)は

ダンナ(趣味人の旦那衆)

たちの間で 

有名になり

 年季があける前なのに、句会を開いたり江戸ゆう(遊)学を 

ゆるされたり・・

 スペシャル・たいぐう(待遇)を うけていました


そんな

かせん(哥川)は、

 「 照れ光れ 加賀(千代)越前(哥川)の 月ふた夜 」

江戸でも たたえられたほど・・



 しかし・・、とくべつ扱いをうける・売れっ子 とはいえ、

そこは、

苦界に生きる、女・・


かせん(哥川)の句には、

やはり

さびしい心が

おり込まれます・・


 ・「 きぬぎぬや 見かわす路地の 雪あかり 」


・「 かみゆうて 見れば散りたり けしの花 」


・「 夕顔や われも人待つ 花のもと 」


・「 奥底の 知れぬ寒さや 海の音 」


・・・・・



 ある日、かせん(哥川)は、句会で 千代女に 

出会いました。


 すでに、俳名高かった・センパイ俳人「千代女」は、おそらく

奥ゆかしく、

おおらかで、

すなお(素直)にけいふく(敬服)できる

年上の女性

として、

かせん(哥川)の目には 

映ったことでしょう


 千代女の目にも、かせんは、若く・あでやかで、あたまが良くて

芸も多彩

映ったことと

思われます

(すいそくですが・・)


 「二人が同席した句会って、華やかな雰囲気だったと思うんだよね~

と、

うちのチットは 

そうぞう(想像)して、たのしんでいます



チットいわく、

 「千代女と哥川ってさあ、晩年まで親しくしていたらしいの

 

住む世界が違う女どうし、

よほど気を遣いあわないと

良い関係は、

築けなかったと思うんだよね~。


 きっと心がけのいい、素敵な女たちだったに違いないよ


千代女が

ちょっとでも

哥川を見下したり、憐れんだりしたら

哥川は 離れていったと 

思うし・・

 哥川も、千代女が発する・かたぎのまぶしさを見ても、

それに反発したり、

引け目を

あらわにしたり

しなかったんだろうしね、、


えらいわ


 やっぱ、女の友情は、気遣いと尊敬だよね そうだ 私も

クリンに、

『村上のふくさ餅』、

美味しい抹茶あんの方を

譲るわ


言って、

チットはクリンに

まっ茶あんをくれ、

自分は、

2番目においしい「黒糖あんのふくさ餅」

手に取りました。








(その9、「山中温泉に伝わる伝説」に、つづく)















 










 

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森八の千歳にこめられた歴史~クリン家ドライブ能登半島旅行・7

2017-07-30 | 旅行記

 「金沢」といえば、わがし(和菓子)ですが、

 その中でも、有名なのが、「加賀藩・御用菓子司」を つとめた、

しにせ(老舗)、「森八」です。


 森八の 代表めいか(銘菓)は、前田利つね(常)に

命じられて作った、

 「長生殿」っていう、ひがし(干菓子)


 前田家と、将軍家と、天皇家に けん(献)上

 こぼりえんしゅう(小堀遠州)・命名・きごう(揮毫)

そして、

「日本三銘菓のひとつ」

という、

けんい(権威)・てんこもり

らくがん(落雁)です



  (ああ、百万石・・) 


 しかし そんな「老舗和菓子店」には、もうひとつ、

まったく

おもむきのことなる、

でんとうめいか(伝統銘菓)

あります

 「千歳」です。

 この・ちとせ(千歳)、ぎゅうひ(求肥)をあんこで包んだ、

見た目も中身も

上品な

「祝い菓子」として

売り出されている 

おかし(菓子)ですが、

 なんと そのデザインは、「一向一揆の兵糧」を

も(模)した

という

いしょく(異色)なもの


 クリンも、今回・おとずれてみて 初めて知りましたが、

前田家・入府以前の金沢は、

「一向一揆」の

門徒たちにより 治められていた、

「百姓の持ちたる国」

でした。。

 そんな、町のれきし(歴史)を 忘れないようにしよう という

心いき(意気)なのか

 森八は、百万石の茶文化を担う・「献上菓子」を

作りながら、

一方で

「一向一揆の戦メシ」をかたどった

おかし(菓子)も、


つくっていたのです・・


 「森八家の初代は、一向一揆をとりまとめる

首領だったけど、

その後、一向宗門徒をひきいて

前田家に仕えて、

何代かあとの子孫が

お菓子屋さんに商売換えして

現在に いたっているみたいだね。」(チット調べ)


・・・・・つまり、この「千歳」は、、 

 森八家と、かが(加賀)のルーツをたどれる、「金沢スピリット

な、

和がし(菓子)だったのです  (4個いり・822円







(その8、「加賀の千代女と哥川(かせん)」につづく)





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火消しの蟹(蓮如七不思議)~クリン家ドライブ能登半島旅行・6

2017-07-29 | 旅行記

 えちぜん・よしざき(越前吉崎)にある、「蓮如記念館」

 そこで、クリンたちは、一向宗と れんにょ(蓮如)のことを

たくさん

べんきょう(勉強)しました

 

 いや~、お兄ちゃん、蓮如の名前も 知らなかったけど、

面白かったよ

 ここの人たちが、蓮如のために 3ヶ月くらいで

お寺を建てたって聞いて、

カリスマ性あったんだな~

感じたね」(おにいちゃん)

 

 「だね~。。・・・でも、クリン・・ 

 れんにょさんが、5人の奥さんとのあいだに、27人の子どもつくった、

っていうのが、

なんか

ヤダ・・

 さいごに、子どもつくったの、84さいの時なんでしょう・・?

おじいちゃんなのに、ギラギラしてて ヤダ。。


 「・・そうかあ? お兄ちゃんはかえって尊敬したぞ

その事実に、蓮如のパワーと

人間力のすべてが

集約されている 気がするな~。


 それに昔は、子どもは命を落としやすかったからね

今とは、

『子宝』の感覚が 違うんだよ。」




「おにいちゃんの言うとおりだよ 「ギャッ


 「蓮如さんは、いやらしくなんかない 子どもたちを立派に育てて、

みんな

後継者にしたんだ

奥さんだって、

同時に 何人もいたわけじゃないよ

奥さんが死んじゃった後で

次の奥さん

もらってるだけだから


 「わかった わかった わかったから、どいてよお~~



「蓮如さんのこと、侮辱しないでね。」「は~っ、は~っ・・


 (・・・・・カニミン


(カニミンったら、

どうして、いきなり・あんなに おこるのよ



・・・・


わからなくて

かんがえているうち、

クリンは、

ふと

きねんかん(記念館)で

きいた、

 「蓮如七不思議」のお話のひとつを、思い出しました。


それは、

「火消しの蟹」っていう お話です 



 

「吉崎御坊が、火事になったとき、

 日ごろ、蓮如上人を慕っていたカニたちが 集まってきて、

 泡を吹いて、その泡で火を消し止めました。

 今でも生息する吉崎のカニは、その時の火で、ハサミが赤く染まっています。」






  (・・・・カニミン。。) 


 (まさか、あの子、いつの間にか 一向宗の信者だとか






「その7、「森八の『千歳』に込められた歴史」につづく)















 

 

 

 

 

 

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吉崎御坊跡と蓮如~クリン家ドライブ能登半島旅行・5

2017-07-28 | 旅行記

 食堂にさえ・かん(冠)された、「百姓」という文字・・。

さいきん見かけない

この文字が、

 ほくりく(北陸)にくると、がぜん・いみ(意味)をもってくる


今回の旅で、

 クリンは、そのことを 知りました。


 それは、このあたりが、日本有数の米どころだから、

というばかりでは

ありません。

 このあたりが、戦国時代の1世紀、「百姓たちの国」

だったことに

かんけい(関係)しています


(今日は、長文です)


 クリンたちが、今いる「福井県北部」は、昔、「越前国」と

よばれていました。

 ある日、都から、一人のえらい・お坊さんが 布教にやってきます

れんにょ(かんじ:蓮如)っていう・お坊さんです


 れんにょ(蓮如)は、当時「一向宗」と呼ばれた「浄土真宗」の

リーダーで、

武士やきぞく(貴族)でなく、

 庶民を すくうべく、この地に やってきました


れんにょ(蓮如)は、

村のお百姓さんたちに 

むかって

言いました。

 「 心から『南無阿弥陀仏』と唱えれば、必ず極楽に行けるよ。」

 


 戦や、ねんぐ(年貢)、圧政、ききん(飢饉)などで 苦しみぬいてきた

人々にとって、

これは、まさに 

「救いの言葉」・・

 しかも、れんにょ(蓮如)は、見た目かっこよく、あたまがよく

気さくで 

しんせつ(親切)な

とおとい・高そう(僧)


 百姓たちは、われさきに その手に すがりました


 (←本当は このような方です。)


れんにょ(蓮如)の 布教方法は、

 おふみ(御文)という、百姓にもわかる やさしい言葉で

書いた、きょうてん(教典)を

くばり、

 みんなをあつめて、「講」という、仏教サークルをつくらせる、


というもの。


かが(加賀)、のと(能登)、えっちゅう(越中)

と、

 れんにょ(蓮如)の行く先々で、おふみ(御文)が配られ、

こう(講)ができ、

信者のわ(輪)が

広がりました


 おふみ(御文)には、かかれているのは、たとえば

こんなことです。


「朝に紅顔あって 世路に誇れども、暮に白骨となって郊原に朽ちぬ」


<意味>

 「朝、元気でも、夕方には 死んでるかもしれないから、

 しっかり生きな」   みたいなやつです。


 そぼく(素朴)にして、じゅんすい(純粋)な 教えは、

きびしくて

汚い世界で 

生きるしかなかった

百姓の心を、

がっちり・とらえました


 一大・ブームとなった「一向宗」は、やがて

大きく 

まとまりはじめ、

れんにょ(蓮如)の予想以上の

巨大せい(勢)力となって、

しだいに、けん(権)力者に ていこう(抵抗)

 信者たちは、地元の大名を はいじょ(排除)するための

いっき(一揆)を

おこしはじめます


 とくに、「加賀国」(石川県)では、信者が大名をたおし 国をのっとる

「加賀の一向一揆」

おこりましたが、

そのあとが、すごくて、


百姓たちは、


「ここは、一向宗の国だ ここには、大名なんかいらねえ

 俺たちゃ、平和に暮らすぜ

宣言し、

 100年間の間、自分たちだけの国を、守りぬいたのです 

 (こんなような状態→) (赤が加賀国)

 

 戦国大名たちも、これには、おどろき・手をやき、

おそれましたが、

 さいごは、のぶなが(織田信長)が出てきて、一向宗は つぶされて

しまったのでした。。


それでも

信長は、どんな戦国武将よりも 一向宗の制圧に 骨を折ったはず。」

れきし(歴史)にくわしい、

うちのチットは 

言ってます。

 「あの、うるわしの文化都市・金沢の前身が、百姓の

宗教王国だなんて

めちゃ・すごすぎる

と、

チットは、かんしん(感心)しきり・・ 


 ところで、「北陸宗教王国」のきてん(起点)となった

ここ

よしざき(吉崎)には、

 げんざい(現在)、「蓮如を顕彰する施設」が いくつか・たっています

「蓮如像」がある・おやま(御山、「吉崎御坊跡」)には、

 おどう(堂)こそ・もう、ありませんが、

「蓮如上人・お腰掛の石」っていうのがあったり、

 その山自体が、吉崎の地形が見わたせる 「展望台」に

なってますし、

 ふもとには、「蓮如上人記念館」があり、

だれでも入れて、カフェもあり・・

 その向かいには、お庭あり

 はくぶつかん(蓮如館)あり

 あんない(案内)人のおじさんの、かいせつ(解説)あり

 見るとこ・いっぱい

 てんじ(展示)室とかもていねいに見る人は、

全部あわせて

2~3時間

かくご(覚悟)したほうが いいと思います


クリンたちの

旅行初日は、

 この、よしざきごぼう(吉崎御坊)めぐりで、

くれていったくらいですから。






(その6、「火消しの蟹の話」につづく)











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百姓屋で越前そば(とソースカツ丼)~クリン家ドライブ能登半島旅行・4

2017-07-27 | 旅行記

クリンたちが

ソースカツ丼を食べた・お店は、

 ふくい(福井)県にてんかい(展開)する、「百姓屋」

っていう、

チェーン店です。

 地元の小麦を使った・うどんが売りで、そばも丼ものも とりそろえる、

「食券システム」

カジュアルな お店


 ふくい(福井)に入ってから、「越前そば」の のぼりを 

あちこちで

見ていたので、

 クリンたち、おおいに しげき(刺激)され、「有名人も来る」という

おそばやさんに

行ってみました

 ところが、高くて、りょう(量)が少ないのに

びっくり

 「このままじゃ、帰れないよ」と 思いつめて、

本当のところを 

たしかめるべく、

地元の人しか 来なさそうな

このお店に 来たのでした。


そしたら・・

 えちぜんそば、330円(大根おろし)安い!ボリュームあり!

 ソースカツ丼、360円(ウスターソース)安い!うまい!

 2つを組み合わせると、さいこう(最高)


ってことが

わかり、

クリンたち、ようやく

まんぞく(満足)しました


(ちょっと甘くて、サクッとあがった・ソースカツ丼・・

あれまた、食べたいなあ。。)



・・・・・


しばらくの間、


車につんであった・シートカバーが、


 ソースカツ丼に 見えたほど、ハマりました






(その5、「吉崎御坊跡と蓮如」に つづく)








 

 

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東尋坊でやるべきこと~クリン家ドライブ能登半島旅行・3

2017-07-26 | 旅行記

 金沢からほど近い・「福井の観光名所」といえば、

 永平寺とならんで、とうじんぼう(東尋坊)があります。

切り立った・ガケに、 ギザギザの岩が そそり立つ、

 ちょっと・あぶない、じさつ(自殺)の名所・・。

前に、観光遊覧船に乗ったとき、船長さんが、

『たまに上から人が降ってきます って言ってたな~。」(チット)

 そもそも、「東尋坊」とは、

このガケから、つきおとされた、お坊さんの名前 

 あばれん坊で、めいわく者で、みんなからきらわれていて、

さいごは、ガケからつきおとされて死んだ そうへい(僧兵)の名前、だそうです。

 (なんとなく、イメージがかさなる、おにいちゃんの ヘアースタイル・・)

「さあ!とうじんぼう・ごっご、しようか


 「・・・まさか、おにいちゃんを 崖から突き落とすつもりじゃないだろうね?」


「ちがうちがう

「火サスごっご・するの とうじんぼうに来たら、ぜったい・やらなきゃ


 おにいちゃんが、犯人で、クリンが、けいさつ(警察)役ね


今から、ラストシーン、とるから


「追いつめるから、犯人はやく、そっち行って



「ようい、スタート~


「もう・にげられないよ、かんねんしな 

 「ピストルを すてなさい えいっ」(バシッ)


「たいほ(逮捕)します (ガチャン)


 「え~、犯人かくほ(確保)~。」

「まににんげん(真人間)になってね


 「今から、とりしらべるよ カツ丼・一丁おねがいします



<取調室にて>

 「 ・・・ソースカツ丼ですか 刑事さん

「ここは、ふくい(福井)だからね







(その4、「百姓屋の越前そば」に、つづく)

















 

 

 

 

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永平寺の開門時間~クリン家ドライブ能登半島旅行・2

2017-07-25 | 旅行記

 「クリン家・北陸旅」、さいしょのほう(訪)問地は、

ふくい(福井)県、

永平寺です


 永平寺とは、かまくら時代に 「道元」が開いた、そうとう(曹洞)宗の 

お寺。

きびしい・ぜん(禅)のしゅぎょう(修行)と、

 人里はなれた・山中 という、ちょうぜん(超然)

としたイメージが

マッチしたことにより、

 たいへん・リスペクトされている ぜん(禅)宗の

大本山 だそうです。


 うちのチットは、以前、このお寺を見学し、

絵天井の間に 描かれた、

日本画家たちの 花の絵に コウフン  

 今回は、その中の、「荒木十畝」っていう・お気に入りの日本画家の絵を

見つける

という、

つよい・いし(意志)をもって

永平寺に 来ました

 (クリンも、ゴマどうふを買う という、つよい・いしを もって

永平寺に来てます


 「・・・しかし、まだ6時過ぎだよ。門前の店も

閉まってるし、

開いてるのかね?永平寺は。」(おにいちゃん)


・・・・・



ふと、よぎる、しんぱい(心配)。。


 ここに来る前、ガイドブックと、「加賀温泉郷」のHPなどで

しらべてみたら、

「朝・4時から」って書いてあったから

たぶん 

大丈夫なはずですが・・

 「8時から」って書いてある・サイトもあったので、

ちょっと

気になって いたのです。。

 ぜん(禅)寺の朝は、早い 

 だから、4時から 開いてるはず


そう信じ、

クリンたちは

入り口に 向かいました



しかし・・・


「しまってるよ 

 朝・8時開門だって

「え~~~  (入れないじゃん


 ←ショックで、しばし・かたまる。


・・・・・


するとそこに、

お寺の女性(関係者)が

あらわれて、

 「・・4時開門だと思って、参拝に見える方が

ずいぶんいらっしゃるんですけど、

どうしてなんでしょうねえ。

8時なんですよ。」

困わく(惑)気味に 

対応してくださいました。


・・・・・

 来てみないとわからないことって、あるものです


すでに、さとりを開いていた

クリンたち()も、

これには

少なからず どうよう(動揺)。。

 

 (これはもしや、永平寺に ためされているのでは

とか

おもいました。


 仕方がないので、けいだい(境内)を 一周することに

しました


(・・・・・

 それにしても

 朝の えいへいじって、なんて、すがすがしいんだろう。。)

 出家とか、しゅぎょうとかに ふさわしい、きよらかな空気に 

みちていて

 

本当に、

心あらわれるものが あります 


 (こんなところで、ざぜんを組んだら、クリンも さぞ・こうしょう(高尚)な 

にんげんに


ところが・・


 さすがに、夏の朝は、セミのなき声が うるさく、なんだか

めいそうしても、

しゅう(集)中するのが

むずかしい。。

冬は、さむくて、しかたないだろうし・・ 

 杉林が多いから、春なんて、クリン、花粉しょう(症)

くしゃみ・出まくり


「秋しかできないね。しゅぎょう。」 「10月の8時に来るのがベストだな。」







(その3、「東尋坊でやるべきこと」につづく)






 






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車で東京~永平寺(クリン家ドライブ能登半島旅行・1)

2017-07-24 | 旅行記

クリン家・ドライブ旅行

2017

 今年の行き先は、のと(能登)半島です。

 

   (ここのことらしい

 クリン、のと半島は、もちろん・はじめてですが、

 おにいちゃんも、ちゃんと かん(観)光したことがない

金沢に あこがれてて、

「55歳の誕生日に、金沢に行きたい。」

って

きぼう(希望)したのです

 「ゴーゴー(55)

 

私、金沢は4回目~。」

という

チットを くどくため、

 石川県に加えて、ふくい(福井)県と、のと(能登)半島も

一部、

計画に つけたしました


(なので、さいしょは「福井県・永平寺」をめざします。)


 ドライブプランとしては、たま(東京都多摩市)の自宅を

出発し

八王子ICから高速(中央道)で

松本ICに向かう


そこから下道で、

158号を ずっとすすみ

 「東海北陸道の飛騨・清見IC」で高速にのって

白川ごう(郷)をけいゆ(経由)、

白鳥西ICで おりて

ふたたび 下道


158号で 「九頭竜湖」をすぎて

永平寺を 目ざす


ってかんじです。


 ナビを入れると、「もっと高速を使って、ぐるっと回れ!」

しじ(指示)されますが、

 東京~のと(能登)間には、立山が そびえたっているので、

きょり(距離)的に

えらい・とおまわり。。

 「50キロも、100キロも、余計に走らされるのは、イヤ

と 

かんがえる・おにいちゃんは、

高速メインでない、

「山越え・下道ルート」を ねらったのです


 さっきのルートだと、たいした山にも ぶつからず、

信号も、ほとんどなく

すいてて

ラクチン


 とちゅう、30分の休けい(憩)を入れて、大体、

8時間くらいで

つき、

「深夜割引」を使うと

高速料金も 4920円におさえることが

できて

おトクと 言えます


 「金沢は、日本でも 1・2を争う、洗練された大人の街だから

変な格好できないな。

そうだ!

浴衣を持って行こう

と、出発前、気合が入ってた、うちのおにいちゃん。 


 ですが・・ じっさい、旅がはじまると、


あっ!

 あれ、越前大野城だよ 

ここ、天空の城で有名なの  

ちょっと、写真撮るから停まって (カシャカシャ・・

 (そっこう、チットのペース・・)



(今回の、旅行の主役は、

 たんじょう日の、おにいちゃんなのに・・)



 「いつもどおり、チットの歴史旅行になりはじめてる」 

いいんだよ~、チットが幸せなら





(その2、「永平寺の参拝時間」につづく)














 

 

 

 

 

 

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「騎士団長殺し」(村上春樹)・感想

2017-07-18 | 本と雑誌

 お休みに入った・チットが、本を よみはじめました

 

手にとったのは、

村上はるき(春樹)の

さいしん(最新)刊、

 『騎士団長殺し』です。


全・村上作品を

どくは(読破)している

チットのみならず、

 だれがよんでも、スラスラ・よめる、今回のストーリー。


主人公は、

36さい(歳)の「私」


 美大を出た「肖像画家」で、つま(妻)と二人ぐらし

主夫を しています。


そんな「私」は、

 ある日、けっこん(結婚)6年目にして、つま(妻)から

りこん(離婚)を

つきつけられてしまい

 ショックで、ほうろう(放浪)の旅に出たあげく、車はこわれて、

心もボロボロ・・


住むところもなくて

困っていると、

 友だちのお父さんの家が、今、空き家だから、住まわせてもらえることに

なり、

 小田原郊外の、山の上の「一軒家」で、ひとりぐらしを

はじめます。

 家のもち主の「友だちのお父さん」という人が、

高名な日本画家だったから

そこには アトリエもあったりして、

絵を描く

かんきょう(環境)としては

バツグン


 「私」は、ここで、「肖像画から足をあらい、『自分の作品』描こう

けつい(決意)します


しかし・・

 作品のアイディアが なかなか・ひらめかないので、

しばらくの間、

小田原駅前のカルチャー教室で、

絵画クラスの先生を しながら、

生徒さん(※人妻)

関係を もったりして


うだうだ・すごしていたのでした。


 そんな、ある日 しょうぞう(肖像)画を いらい(依頼)してきた

ナゾの人物

が あらわれ、

「私」は、めんどうなことに、まきこまれていく、、


かいつまんでいうと、

そんなお話です。

 

 タイトルの『騎士団長殺し』というのは、主人公の「私」が

やねうら(屋根裏)で

ぐうぜん・発見した

日本画の だい(題)名で、

 「私」に ふしぎなたいけん(体験)をもたらす、

れい(霊)性のある 

絵です

 

(この絵に、多くのひみつ(秘密)がつまってます。)



 村上さんは、オペラ「ドン・ジョバンニ」の ぼうとう(冒頭)の、

「騎士団長」が 

ころされるシーンに 

ちゃくそう(着想)を えており

例により、

「得意の音楽論」を

てんかい(展開)します


 加えて、今回は、「村上春樹・絵画論」も 述べられていて

しんせん(新鮮)です



チットいわく、

 「村上さんの、絵描きの心理描写や 名画の特徴表現は、

思った以上に 的確。

美術史の説明で一部、

(あれ?)

と思うところは あったけど、

感心しちゃった


さらに、

 「ファンの中には、『この小説は、私のことを書いている!

なんで村上さんは私のことを知ってるの

っていう人がいて、

今まで私、

(な~にいってんだ

と 

思ってきたけど、、

今回の作品には、

私自身の関心事と 重なるポイントが多くて・・


初めて、そんな読者の気持ちが

わかったわ。。」


と 言っていました。


(主人公がチットの好きな「森鴎外の『阿部一族』」や、「上田秋成の『二世の縁』」を読んでたり、主人公の出身校がチットの出身校と同じ区だったり・・)



あっ、そうそう

 クリンに関係することも あったよ」(チット)


「主人公の妻の名前がさあ、

 ゆず(柚)っていうの。」


・・・・・


(ゆず??



 ゆづ・・・??




「ゆづ、っていうのぉ~~!?」





















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将棋アイス「王将」と藤井四段

2017-07-17 | グルメ

ゆづのどうが(動画)リピートなどで

春夏を

しのいできた

クリンたちですが、

 その間、世間並みに ふじいよだん(かんじ:藤井聡太四段)

にも

フィーバーしてました

 

 若くて、天才なくせに、かわいくて、けんきょ(謙虚)で

やさしげな

中学生に、

 だれもが、ホネ抜きにされた、6月・・

 

スーパーには、

 なつかしの「王将アイス」が、お目見えし、クリンたち、

その

ノスタルジックな

チョコ・バナナ・イチゴの

三色アイスに、

ふじいよだん

かさねました


 彼の出げん(現)で、あらためて にんしき(認識)した

三手先をよむ

ことの 

じゅうよう(重要)性・・



(・・・・・


 ふじいよだんを、

 

 まんがいち、ゆづと大谷君がダメだったときの おさえにする?)








 

 

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惑星チョコ(レクラ)・感想

2017-07-16 | グルメ

 3ヶ月間、はたらきづめだった・うちのチットの かぎられた

たのしみは、

 ねる前に、ゆづのどうが(動画)を 見ることと、

宇宙のがぞう(画像)

見ることでした。


 太陽系のわくせい(惑星)は、しらべてみると、

けっこう

こわい・・。


 やたら、のっぺりした・天王星や、


りく(陸)地がなくて、風が吹きまくっている・海王星。


 てっぺんに、六角形のうずがある、土星・・。


目がでかい、

ガスわくせい(惑星)・木星


・・etc。



どれをとっても、

そうぞう(想像)を

ぜっしすぎていて、

 見ているうちに、わけ・わかんなくなって、ねてしまう・・


日々のストレスを

とばすのに

とても

役立っていた、らしい。。


 そんなチットが、仕事おさめに 入手したのが、

 リーガロイヤルホテルの ショコラブティック・

「レクラ」の

わくせい(惑星)チョコレート

です。 

 

 (すごくキレイです

 

水・金、

 (ココナッツマンゴー、クリームレモン)

地・火、

 (カカオ、ヘーゼルナッツ)

木・土、

 (バニラ、ラムレーズン)

天・海、

 (ミルクティ、カプチーノ)

が、

 バリエーションゆたかに、ガナッシュ・アレンジされている

おいしくて、

ぜいたくな

チョコレート

 

じゃっかん、

海王星が、イメージちがいであったり、

 木星の色やもよう(模様)が リアルじゃなかったりしますが、

 われらが地球の 中身が、大地をかんじさせる

シンプル・カカオ

であるところ

など、

全体として

食べるのが おしいくらい

ステキです

 

 (←「冥王星」が オマケでほしい世代。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 











 

 

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