弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

悩み見せない 裁判官も テレビドラマに 向いてない

2006年04月14日 21時32分31秒 | 裁判
前作には、メールで多数のコメントを寄せていただきました。その主な内容を紹介します。

渡辺えり子、千堂あきほ、の2時間ドラマがありましたよね。あと、家裁の人 片岡鶴太郎。そういえばみんな裁判官だけど現場に行ってましたね。

「手術をしない 内科の医師も テレビドラマに 向いてない」
医師の世界でも、ブラックジャックやスーパードクターKのような外科医が漫画やドラマになるのと違って、手術という「現場」のない内科医はドラマになりにくいですよね。たとえば「スーパー内科医K」なんてないですよね。

どどいつに川柳でお返しです。
「そうじゃない 人のドラマの 少なさよ」 
・・・当事者との関係がないので,ドラマになりにくいのでは?
「素人の 参加で増える ドラマかな」 
・・・裁判員制度のもとでは,素人の苦悩,裁判官とのやりとりなど一般の人に共感が得られるドラマが増えるのではないかと思いますが,どうでしょうか。

そうですね。ただ裁判員と事件との両方が毎回変わるから、シリーズものとしては作りにくい気もします。単発のミステリーがらみのドラマならこれは出てくると思いますね。

「裁判所 内幕ばかりじゃ 滅入るかも」(笑)
「家栽の人」は別格として、「地裁の人」「高裁の人」ましてや「最高裁の人」ではやはりドラマになりようがない気がしますね。

ドラマは人間がいなければできません。人間として悩んだり、怒ったり、笑ったりするからこそ視聴者の共感を呼ぶのです。いま、市民が抱いている裁判官像にそれがありますか?実際の裁判官は悩んだり怒ったりしていることを、私は知っていますが、マスコミはそれを伝えないし、裁判官も隠そうとします。これではドラマは作れません。

法廷を中心にドラマを作ることは可能でしょう。
法廷での証言、その裏にある真実と関係者の葛藤などなど、おもしろいドラマができるかもしれません。
弁護士ドラマを作るについては、作家、脚本家に弁護士が助っ人しています。
弁護士の実態を作家、脚本家は知らないからです。
裁判官が助っ人すれば、裁判官ドラマも可能ではないでしょうか。