旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

ウポポイと界ポロト~アイヌ文化体験

2023年06月06日 17時41分10秒 | 旅の記憶

イランカラプテ

6月2日(金)
9時に札幌駅で義妹と待ち合わせてJRで白老町へ
ウポポイ(民族共生象徴空間)」を訪れるためです。
2020年、コロナ禍真っ盛りにオープンしたせいもあり、帰省のついでに出向くことがはばかられましたが、ようやく訪れることができました。

ウポポイのPRキャラクターのトゥレッポんが出迎えてくれました。
トゥレッポんはトゥレプ(オオウバユリ)の年頃の女の子。

「いざないの回廊」には木々や動物が描かれています。

まずはパンフレットをもとに、少し早いランチをしながら、今後の作戦を練ることにしました。
というのも、博物館や屋外施設の鑑賞以外に沢山のプログラムがあり、体験できるプログラムはできるだけ参加しようと思っていたからです。
「焚火ダイニングキッチン ハルランナ」はログハウスのような雰囲気でした。

まずはアイヌ料理で使われる野草を使ったパンと、魚主体のスープのセットを
このスープの味が、私にとってはどこか懐かしい味だったんですよね~

メインはテレビ番組でチームナックスのメンバーが食べていた鹿肉料理を
鹿肉のローストが柔らかく味に癖がなく美味しくて、エゾ鹿肉料理を食べたことのある私と義妹は、どうしたらこんな風に調理できるのだろうとあれこれ考えを巡らせながら頂きました


スケジュール表と格闘した結果、まずは短編映像「カムイ ユカㇻ」を観ることに。
立体的なアニメショーンになっており、物語からアイヌ文化や伝承を感じることができました。

園内では季節の花が咲いていました。


ひとつでもアイヌ文化体験をしたいと思っていたので、数ある中からアイヌ刺繡を選びました。
アイヌ文様が書かれた布に刺繍していきます。
チェーンステッチをするのは久しぶりで、どうしても輪が大きくなってしまう
でも自分で刺した刺繍のコースターは、大事な思い出の品になりました

その後手仕事のコーナーを拝見
アイヌ刺繡が素晴らしくて


そして一番気になっていた野草コーナーへ
古くから山菜として食べられている北海道の野草

植物にはアイヌ語と日本語の表記があり、使用目的など解説が書かれていました。
「ノヤ」(写真中)は昼食で食べたパンに入っていたかもしれません。


チセはアイヌの住居
大きなチセは展示用に作ったものだそうです。

チセの中も拝見しました。


いよいよ博物館へ



目の前がポロト湖で、稜線も見え、見晴らしがとても良い素晴らしい立地です。

博物館ではアイヌ文化に由来した様々な道具や衣服等の品々が展示されていました。

北海道出身の私としては、展示全体に少し物足りなさも感じましたが、あらためてアイヌの方々の自然とともに生きる考え方と暮らしぶりを知れて、興味深かったです。

写真はありませんが、最後に体験交流ホールで伝統芸能上演を鑑賞しました。
「シノッ」というプログラムを通して、各地のアイヌ民族が受け継いできた歌や踊りを楽しむことができました

ウポポイ内ではアイヌ語を公用語として使用しようとしているそうで、スタッフの名前にもアイヌ語のニックネームがつけられていました。
もっと色々体験してみたかったので、機会があったら再訪しようと思っています。

気が付くと17時近くになっていて、焦ってホテルへ向かいました
この日泊まるホテルがポロト湖の向こう側に見えました。




ホテルはウポポイの隣にある星野リゾートの宿「界 ポロト
なんと私、昨年のことりっぷのイベントで星野リゾートのInstagramキャンペーンに参加して、「界ポロト」の無料宿泊券が当たったのです
なまらラッキーでないかい

 

エントランスから館内へのアプローチが長く、それは「非日常感を味わっていただくため」とか。
いちいちお洒落です。

湧き水が流れる小川に導かれるがごとく館内へ
白樺林をイメージしているのでしょうね。


お部屋は4階のスタンダードツイン
全室ポロト湖に面しており、窓から見える風景が夕暮れはしっとりと落ち着いてとても綺麗
囲炉裏を模したテーブルやアイヌ文様のクッションなど、ウポポイとリンクしているかのようです。

落ち着いた雰囲気のベッド側。
寝心地も良かったです。


ロビーではアイヌ文化などに関した書籍があったり、北海道の植物由来の乾燥ハーブが取り揃えられ、自身でハーブティーを作って飲めるようになっていました。
オリジナルブレンドのハーブティーを作ってみましたよ

夕食は半個室のレストランで
担当者がついてくれます。
ポロト湖の風景を眺めながら義妹と赤紫蘇スパークリングで乾杯しました
熊さんの陶器が可愛いです。

煮物椀は鮑真薯、白葱、青柚子、あおさ海苔
どれも美味しかった中で、このお料理が一番好きかな

宝楽盛りにはふくろうのオブジェが添えられていました。
こうした飾りも「北海道ならでは感」をかもしています。
酢の物が「なまこぽん酢」で、これには感激しました
今どき、なかなか海鼠が食べられないし、大好きなもので。

揚げ物、蓋物、焼き物、食事、デザート等
どれも大変美味しくいただきました

星野リゾートの「界」シリーズは「温泉宿」がコンセプトのようで、「界ポロト」はそれが「モール温泉」なのです。
モール温泉は北海道でも珍しい温泉で、とにかく肌がしっとりします。
「△の湯」と「〇の湯」をはしごして入浴しました。

写真はありませんが、夜は暖炉の周りで「ケトゥンニBAR」が開かれます。
アイヌ文化に思いを寄せながらゆったりした気分で、北海道所縁のお酒を味わう~
贅沢な時間を過ごさせてもらいました。

そのおかげか、よく眠れましたが、朝陽が部屋に入るのが早くて~
朝は晴れて、遠景に樽前山がちらりとみえたような気が~

朝食も庭を眺めながら頂きました。

鍋物は「シャケとじゃがいものすり流し鍋」で、半分ほど汁物として頂いたらバターを入れて味を変え、ご飯にかけてリゾット風にして食べるという仕掛け。
どれも美味しくいただきました。


チェックアウトする前に暖炉周りで「イケマと花香の魔除け作り」をしました。

小さな袋には「イケマ」のかけらが入っており、それが魔除けになるそうで、その他にコーンフラワー、白樺の葉、カレンデュラのドライフラワーを足して、紙を折りながら包んでいきます。
丁寧に教えていただいて、私もお手本どおりに作ることができました。
とても楽しかった


義妹とアレもコレもと楽しみました
部屋も食事もサービスも、そしてアクティビティーもと、大満足の滞在となりました。
ホテル自体がアイヌ文化に寄り添って、エシカルとでもいうのでしょうか、環境に配慮していることも知れました。
こういう貴重な機会を与えていただいたことと、ホスピタリティーに感謝感謝

ヒンナヒンナ

 

最終日に続く

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