王将戦など。

2010-03-16 | 将棋
王将戦第6局は▲羽生王将が▲5八金右急戦を志向。簡単な定跡講座になりますが、この▲5八金右に対してゴキゲン側が本譜の決戦以外の手ならば居飛車側は通常の船囲い+飛車先(2筋)交換、という形になります。安全に飛車先を切るために▲5八金右のところで▲7八金という定跡もありますが、これだと銀冠や穴熊には発展しないので、ゴキゲン側も「じゃあ飛車先を切らせても」ということに。▲5八金右は船囲いからの銀冠や穴熊+飛車先交換を狙っているので「それは許さん」と本譜の展開になることが多いです。

実戦も20手未満で竜と馬が出来ることから「超急戦」と言われる形になりました。注目すべきは▲羽生王将の戦型選択。中飛車対策がいくつかある中、しかもカド番という状況でこれを持ってきた、という点に迫力を感じます。明日はどうなるでしょうか。


4月3日に東京千代田区で法律相談センター将棋フェスタというイベントが行われます。

詳しくは出演者でもあり準備サイドでもある片上六段のブログで。
イベント告知(daichanの小部屋)


三段リーグの最終日が13日に行われて2枠目は自力だった牧野三段に。

新四段誕生のお知らせ(将棋連盟)

関西のワンツーとなり、関西若手躍進の流れが続いていますね。先日、中学生棋士の話を書きましたが、誕生はなりませんでした。今リーグで中学生だった2人が春から高校生なので、5人目の中学生棋士はしばらく先になったようです。
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