稲葉四段は昨年の棋聖戦で初出場ながら挑戦者決定戦に進出している関西の新鋭。
振り駒で後手番になったので、ゴキゲン中飛車を選択。居飛車党の自分にとって振り飛車は変化球ですが、そうなれば大流行しているこの戦法は当然、有力な選択肢になります。
中盤戦▲4二と、と飛車取りに入られたところ。飛車は詰んでいますが△3一飛が攻めを遅らせる手筋。同じ取られるでも▲5一と△同金となるより、1手違います。▲同となら△4五金でどうか。
実戦は取れる飛車を取らずに▲7四歩ですが、やはり△4五金。以下激戦の末、なんとか勝ち。詳しくは週刊将棋と新聞観戦記(産経新聞)でご覧下さい。
挑戦者決定戦に進出するのは久しぶりなので、このチャンスを大事にしたいです。