A級順位戦6回戦、阿久津八段戦、竜王戦。

2014-12-05 | 対局

昨日の対局は勝って3勝3敗の五分に戻りました。まだどちらの目もある状況なので、年明けの3戦が重要です。

 

竜王戦は糸谷挑戦者が勝って新竜王に。初タイトル獲得というのは2010年の広瀬王位以来だから、久しぶりにビッグニュースが来た、という感じがする。

第4局、第5局は糸谷君の早指し、森内さんが秒に追われる、という展開になった。この時間の使い方、いわゆる時間攻めは苦戦の際に意識してやっている、とのこと。

新竜王に聞く(竜王戦中継)

タイトル戦でここまでの時間攻めは見たことがない・・・。いや、大山先生は対加藤一二三九段戦に限っては時間攻めをしている、と自戦記で書いていた。一部引用すれば「勝ち筋を見損じたのも、時間のない悲しさで、一二三さんがもうすこし時間の使い方を工夫すれば、勝ち星もグンと多くなるような気がする」

この将棋は加藤先生の8時間59分(1分将棋)に対して大山先生は3時間2分!で終盤に逆転して勝っている。

大山先生を語るときに「読まなくても最善が分かる」という表現が出てくるが、新竜王にも同じような鋭い直観があるのだろう。自分を含めた他の棋士は今までにはあまりないこの戦い方、糸谷流にどう対応していくかが課題になる。

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )