先日の対局。

2018-02-04 | 将棋


終盤で勝ちがありそうと思って時間を使ったのは図。本譜は▲82歩と打ったので△71歩との交換は損をして負けを早めました。
図では▲64歩と突くのが最善で△同歩なら▲76桂打が84と64のどっちかには跳ねられる後続手になります。▲64歩に後手は△38馬か△86香が候補手で・・・



図は変化図の1つですが、この局面が負けだと思って▲64歩は選べませんでした。この王手に平凡な▲58歩の合駒は△37馬が詰めろで先手負け。しかし図では▲58飛△37馬▲48角という受けがあって先手玉は延命に成功、後手玉は手を戻さないといけないので攻守が逆転します。この▲58飛~▲48角の連打は浮かびませんでした。大駒は攻め駒なので受けに使う手は見落としやすいとは言え、矢倉囲いにくっついた飛は金、角は銀と思え、というのは良く出てくる発想なので気が付かないといけなかったです。



これは▲64歩△86香の変化図ですが、後手玉が詰むかどうか、という勝負になります。感想戦で図まで追って詰まないか、となってから数分した後に盤側の記録係と観戦記担当の船江六段から「▲63金△同玉▲56金は・・・」という声が出て、すぐには意味が分からなかったんですが図から▲63金△同玉▲56金が▲68香を使った王手。以下△53玉▲63香成△同玉▲64銀△同玉▲65金で下図。



ここまで来てようやく詰みの形が見えて来るんですが
①△53玉は▲54金と捨てる形で詰み。
②△63玉には▲64歩。
③△73玉には▲74金。

後手には図から△63玉▲64歩△73玉という逃げ方もありますが全て詰みます。しかも先手の歩が1枚ないと詰まないんですが、それがちょうどある、というのはもう笑うしかないくらいピッタリ出来てる詰み手順でした。
図から△73玉▲74金△72玉▲52竜△62香▲63金という逆王手2連発もなかなか面白い変化です。

しかし、この詰みは見えないので2つ前の図から▲65桂△43玉▲52竜△同玉で不詰め、を読んで投了してしまいそうです。
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