名人戦など。

2019-04-11 | 将棋
名人戦は千日手で2日目から指し直しですか。1日目の午後3時以降に千日手が成立した場合は指し直さずに封じ手までの時間は折半する、という規定は知りませんでしたし、初めて見ました。
この辺りの対局規定は棋戦毎に違い、タイトル戦の数週間前に対局規定の冊子が送られてきます。1日制だったら夜戦で千日手になった場合は指し直すのか、2日制なら2日目夕方以降の千日手は、という個所はざっと確認するんですが、1日目の規定は気にしたことがありませんでした。今は序盤研究が進んで仕掛けまでが早くなり、1日目の千日手も起こりうる時代なので、それも知っておかないといけないですね。
この対局規定冊子、上座を佐藤名人とする、先に4勝したほうが第77期名人位に就く、とか当たり前のことが書いてあるので熟読したことはないんですが、豊島二冠もコメントを見ると細かい規定は知らなかったようですね。佐藤名人は持ち時間を消費してでも15時を回ってから千日手にしたところを見ると、知っていたんでしょう。登場回数が多いほうが棋戦ルールにも精通してるのは自然なことだと思います。今後はみんな、対局規定をもう少し読み込むんじゃないですか(笑)

昨日は監修してるマンガ「宗桂」の打ち合わせ。掲載している「乱ツインズ」は月刊誌なので月に一度、2時間~3時間の話し合いがあります。打ち合わせではどんなことを話しているのかというと


今月号(9話)では「櫓崩しで来たか」というセリフが出てきます。現代では「矢倉」なんですが、江戸時代は「櫓」表記だったようで、なら矢倉はいつから指されているのか、では美濃囲いは、と話が転々としていって結局は長くなるというパターン。

打ち合わせの様子は「監修の渡辺くん」にも出てくるのでご一読ください。

思えば1年前は江戸時代の将棋については何も知らなかったんですが、今では主だった年号はパッと出てくるようになりました。既に発売された1巻は一部を無料公開中です。

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