Abema TVトーナメント。

2020-05-17 | 将棋
初戦は佐藤天彦九段チームと。近藤誠七段、石井健五段が先鋒戦、中堅戦と連勝してくれて、楽な形で自分の対局に入れました。持将棋局は色々あったんですが、時間が無いので点数計算が大変でした。数えてみたら26点対28点くらいで互いに規定の24点には余裕があったので「どうする?」とか言いながら天彦さんの顔を見たら「うん、やめますか」と。
フルセットと1持将棋で計4局、勝つチャンスもありましたが、あまりの粘り強さに根負けした格好で1-2で負け越し。ただ、チームとしては+2点と上々の滑り出しでした。

2戦目は稲葉八段チーム。自分たちは+2、相手は-6で8ポイント差なので大差に思えますが、直接対決なので、すぐに点差が詰まります。自分のところに回ってくる前に終わってくれと祈っていましたが、力を出されて全く並んだ状況で大将戦へ。
1局目、後手で完敗。先手番の2局目、作戦が失敗して序盤早々、負けに近い千日手。指し直しの後手番はこの日、使ってきた雁木模様は諦めて、一手損角換わりで相早繰り銀を目指すことにしました。終盤、佐々木大地五段が時計を押し忘れて残り1秒で気が付いた時「待ってたからなー」みたいな声を出してしまったのは申し訳なかったですが、時間切れを狙った照れ隠しで思わず口をついてしまいました。将棋は互いに勝ち筋がありましたが、何とかフルセットに。
最終局はまた後手番になり、一手損相早繰り銀の連採。やや良しから混戦、という流れでしたが最後は狙っていた筋に入って、辛くも予選抜けとなりました。
チーム全体としては-1点、個人としてもみんな指し分けくらいで、それぞれの役割は果たしたと思います。本戦はマイナスでは勝ち上がれないので、個々の力を上げて臨めるようにしたいですね。

23日(土)に吉祥寺「将棋の森」で行うオンライン自戦解説会ですが、主催各社さまから許可を頂いたので今回のAbema TVトーナメントと大阪王将杯王将戦を解説します。(時間次第ですが3~4局予定)
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