王将リーグ6回戦、豊島九段戦。

2022-11-15 | 対局


駒の取り合いになった中盤、本譜は図から▲84と△68銀▲49玉△47銀成に▲41飛から成銀を抜くコースで妥当な進行、一本道くらいに思っていましたが図では▲27飛という手があったようです。
▲27飛に△47銀成なら▲同飛が4筋に直通して後手玉への詰めろになり先手勝ち。▲27飛に△38銀の両取りなら▲46金△27銀成▲44桂が詰めろで先手勝ち。△29飛の王手には▲49歩があります。▲27飛は57への殺到も消していて、なかなか見ない手筋でした。



実戦の△45金にかえて△88竜とした場合の変化図で感想戦ではこれをメインにやって、難しいけど後手勝ちかな、という感じで終わったのですが
図で▲23銀成で後手玉が詰みなのには驚きます。△同玉▲41角△13玉ではっきり足りないように見えますが▲25桂△同歩▲23金という筋で以下、23でばらして▲25飛で五段目を封じることで△24合▲41馬△33玉▲32馬△44玉▲43金という形で詰みます。
初手の▲23銀成に△同金は▲32桂成が手筋で△同玉は▲41角で詰むのはまぁ分かるんですが、▲32桂成△12玉▲22金からばらして▲24飛が詰みというのはなかなか気が付かないですね。

中盤で細かいミスをしたのが敗因になりましたが、将棋の終盤は難しいという事を改めて感じた一局でした。
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