昨日は競馬関係者、記者への指導対局で茨城県の美浦トレセンへ。ここの将棋関連では和田正道調教師にお世話になっています。最近、新厩舎にお引越しされたという息子さんの厩舎を見学。



和田正一郎厩舎と言えばこの馬。ジャンプGI3勝を含む6連勝中です。
　



東西のトレセンにお邪魔するようになって10年以上ですが、初めて馬に噛まれました。。。



今年の指導対局はお子さんも多く、熱気がありました。自分一人では予定時間に終わらなかったので、来年はオジュウチョウサンに噛まれたい方はぜひ手伝って下さい。

一昨日の順位戦を簡単に。


▲34飛△41金▲39歩を考えましたが△23竜が幸便になるので、図で単に▲39歩としました。打った時は自信がありませんでしたが、相手が長考している内にやれているのかも、と思い始めました。稲葉八段も長考中に苦しいのかも、から全然ダメなんじゃないかと心境が変わっていったそうです。

対局後は関西の若手棋士が行くという店へ。先日、藤井四段が「和牛ステーキ定食」を頼んだところです。「イレブン」が休みの木曜日限定で将棋会館へ出前をしているそうで自分も食べてみたいですが、関西での対局が年に数回な上に木曜日となると、なかなか。

谷川九段の新刊　中学生棋士(角川新書)
同書にもあるように谷川先生には「渡辺さんは第一人者としては活躍が足りない」と以前から指摘して頂いているのですが、言われるうちが華なので頑張りたいです。

竜王戦開幕は例年より一週間ほど遅く、10月20日。それまでに週１ペースで対局があるので、実戦が不足している今より状態は上がっているとは思います。昨日はアクセス数も多く、竜王戦への注目の高さが伺えます。この数字は自分への期待ではないでしょうけど、将棋の内容という点では期待に応えられるようにやりたいです。

竜王戦の挑戦者が羽生二冠に決まりました。竜王戦では2010年、タイトル戦では2015年棋王戦以来。流行っている戦型もその頃とは全然違いますし、これだけ間が空くと、もうすぐ70局になる羽生さんとの対戦でも新鮮味を感じる戦いになると思います。

昨日の対局は先手番で横歩取り勇気流。一直線の変化になり疑心暗鬼になりながら指していましたが、感想戦で調べてみたところ、やれていたようです。勝ってリーグ成績は2勝2敗に。ここまで先手番で勝って後手番で負けているというありがちなパターンなので、後半戦は勝ち越しを目指します。

8日(金)はA級順位戦４回戦、稲葉八段戦。

名人戦棋譜速報

※本局は携帯中継があります。

日経新聞本社解説会にご来場頂いた皆さま、ありがとうございました。会場は満員で、将棋も大熱戦になりすごい熱気でした。
詳しくは新聞観戦記と将棋世界にお任せしたいと思いますが、最後は波乱があり記憶に残る一局になりました。
後手が押せ押せに見えた中盤でもはっきりとした決め手があったわけではなさそうですし、▲75玉と空中に逃げ出してからは双方にチャンスがあったけど難しくて掴みきれなかった、という大激戦だったと思います。
羽生王座にとっては痛い負け方ですが、番勝負というのはシリーズを勝ってしまえば道中の負けはなかったことになるので、それを目指されると思います。そういった意味では自分は2015年王将戦で桂で銀が取れるのに気が付かずに第6局を負けてシリーズも負けたので、あれは痛恨の一局になっています。
会場も両者の粘りに感心、といった雰囲気でしたし、いい将棋の解説を担当させてもらいました。

簡単にJT杯の振り返り。

△44歩を突かないのは▲45歩の仕掛けを与えない工夫。先手のように雁木ならば△65歩▲同歩△同桂が銀取りにならないので攻めになりません。矢倉は▲45桂が銀取りに当たってくるので攻められやすい意味はあります。。。
って相居飛車では矢倉が当たり前だったので「△33銀が▲45桂に当たる」がデメリットだとは子供の頃から考えたことがありませんでしたが「矢倉は終わった」も一理あるのかと思わされました。

土曜日が対局、日曜日は札幌競馬をやって帰りましたが、将棋も競馬も負けて散々な遠征でした。

明日5日(火)は王座戦第１局の解説を担当します。

中継サイト

9/5 王座戦第1局　日経本社 大盤解説会

後手番で▲雁木対△矢倉、手将棋模様でした。やや無理と思いながら攻めましたが、少しずつ苦しくなりました。終盤も1手足りない感じで初戦敗退は残念です。
パンフレットの出場棋士プロフィールに通算成績が載ってるんですが、これで借金4。この棋戦はいつまでも出られる訳ではないですし、完済は無理なんだろうなぁ。
札幌滞在中なので図面は帰宅後に。

本日のNHK杯戦は生放送。何が起きるか分からないスリリングな対局をお楽しみ下さい。

明日２日(土)はJT杯、深浦九段戦。(札幌)
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