将棋、マンガ、競馬。

2017-11-12 | 将棋
この土日で電王トーナメントが行われています。棋士との対戦はひとまず終わった訳ですが、雁木や急戦矢倉のようにソフトの影響を受けている戦型は多いです。プロ将棋の指し口で言えば玉を固めることへの評価が以前ほどではなくなり、隙あれば攻める、という流れになってきています。玉を固めるのは終盤での逆転勝ちを狙っているわけですが、現代は入念な序盤研究によって前半からリードしての先行逃げ切りを狙うのが主流ですからね。
攻めるか、玉を固めるか、という選択肢がある局面で自分の好みは圧倒的に後者なんですが、先日の順位戦も長考した局面でその辺りを葛藤した上で時代に取り残されないためにチャレンジした意味はありました。隙あれば穴熊、はもう古いんだな。

相変わらずマンガは読んでいますが、最近おっ、と思ったのはサッカーマンガ「アオアシ」小林有吾さんの「ショート・ピース(1)」巻末の備忘録に「ネット将棋(将棋ウォーズ)しか楽しみがない」とあったこと。2作同時執筆であまりの忙しさに楽しみが将棋しかない、というくらいですから、かなりお好きっぽいですが。どちらの作品も面白いのでおススメです。
「アオアシ」に出てくる武蔵野は実在する旧横河武蔵野、現東京武蔵野シティFC(JFL)がモデル。息子が小学校でサッカーをやっていた時に試合、イベント、講習会でこのチームの練習グラウンドやスタジアムに行ったりしました。そういえば審判資格は今年、更新を忘れて失効しました。

竜王戦が2週続けて土・日だったので昨日は久しぶりに競馬を見た気がします。今年は有馬記念の後にも28日(木)に開催があるんですね。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

A級順位戦6回戦、行方八段戦。

2017-11-11 | 対局
後手番で急戦矢倉。



図から84分の長考で△85桂と仕掛けました。桂損になる変化もあるので決断に時間を要しましたが、現代将棋は桂損気にせずでどんどん攻めるのが流行りなので、やってみることに。



ここで△39銀が狙いの一手で優勢になりました。飛車の取り合いは陣形差で後手良し。▲28飛が縦に逃げれば△48銀成が詰めろで入ります。実戦の▲68飛と横に逃げれば△65飛として△25飛と△57金を見合いにして、先手は受けがありません。攻めが筋に入ったこともあって夕食休憩前の早い終局でした。

勝ってリーグ成績は3勝3敗。首位とは3差なので上というよりは残留当確の5勝を目指すことになりそうです。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

明日対局。

2017-11-09 | 将棋
10日(金)はA級順位戦6回戦、行方八段戦。
2勝3敗と苦しい星ですが、後半戦で巻き返したいところです。

名人戦棋譜速報

※本局は携帯中継があります。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

王将リーグ4回戦、豊島八段戦。

2017-11-08 | 対局
流行の雁木模様から急戦になり、受け方に苦心する将棋に。なんとかバランスを保って、やや良しかと思いながら迎えた終盤戦、△79歩成と成り捨てたところ。


指している時は▲同玉の一手と思っていて、△77歩で後手が勝ちそうだと思っていました。ところが実戦は▲同銀でこれは動かされるまで気が付かなかった手で△87角の王手飛車には▲78香が後手玉の逃げ道を塞ぐ絶好の切り返しに。



▲79同銀を見て10秒くらいしたら事態は飲み込めましたが、元が勝ちだと思ってやっているので、秒に追われて△87角を打って、その次は手が出ずに8、9、まで読まれて無念の投了。実際は▲79同銀の時点でもう勝ちがなく、△79歩成をやらなくても後手が分が悪い局面だったんですが、勝ちだと思っていた3手後に自分が投了しているというのはなんとも不思議な気分でした。実際の敗着は分かりませんが、形勢判断を含めて難しい将棋でした。
負けてリーグ成績は2勝2敗となりました。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

竜王戦第3局、明日対局。

2017-11-06 | 対局
先手中飛車に一直線穴熊で対抗。先手が▲35歩のタイミングさえ決まれば局面が狭くなるので1日目から激しくなりました。


封じ手のところは▲43歩、▲53歩成、▲26飛の3択で色々考えている内に眠れなくて午前3時になってしまい、やはり良く寝るためには局面は進み過ぎないほうがいいです。



図は2枚替えで先手が駒得ですが歩切れという構図。自力では先手陣が攻略出来ないので△34金で△45歩を見せて▲51竜と▲32銀を狙われたらまた△33金と下がって▲58竜△34金・・・の千日手もやむなしと思っていました。後に感想戦では△34金ではなく△31歩で後手十分という検討になりましたけども。
変な手順の千日手ですが、△34金ではいまさらの△14歩とかも候補手だったようなので、レアな局面だったとは言えます。
シリーズの連敗スタートはもちろん、対羽生戦も6連敗していたので、1つ勝ててホッとしました。

第4局は23日・24日と少し先でその間は王将リーグ後半3局と順位戦があります。明日7日(火)は王将リーグ4回戦、豊島八段戦。

※本局は携帯中継があります。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

明日対局。

2017-11-03 | 将棋
4日・5日(土・日)は竜王戦第3局。
連敗スタートで厳しい状況ですが、最善を尽くすしかありません。

竜王戦中継サイト

ニコ生:将棋

Abema TV:将棋
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

叡王戦、NHK杯。

2017-11-02 | 将棋
先週はNHK杯戦、近藤(誠)五段戦の放映日でした。



秒に追われて指した▲79金は勝因にも敗因にもなりかねない手でしたが、幸いしました。△同馬▲同飛△37桂成(▲同飛なら△67金)のような攻め合いは全然読み切れていなかったので。勝ってベスト16は阿久津八段との対戦です。

昨日は叡王戦番組に出ました。控室には出演した棋士が10人くらいいて、抽選を棋士同士で見るというのは初めてのこと。当然ながら微妙な空気になっていましたが・・・。
本戦は「15時開始の夕食休憩有り」というのが番組内で発表された時に我々も初めて知ったので、ここは「おー」と歓声が上がりました。例がないですからね。両者が均等に時間を使えば21時40分に1分将棋になる計算ですが、視聴者が増える20時頃からが面白いところでしょうか。上位進出を目指して頑張りたいと思います。

司会の永田さんにサッカーの話を振られたら「隣にいる君島さんってミルナーに似てると思いませんか?」って返すつもりだったんですが、同じことをコメントしている人がいて驚きました。実際は「竜王が応援しているマンUもCLで好調ですが。。。」で振られなかったので黙っていました。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )