先日紹介したクマノミズキとミズキの横にかなり充実したムラサキシキブの株があって薄紅紫の可愛い花を咲かせていました。
ムラサキシキブは以前はクマツヅラ科ムラサキシキブ属だったのですが今はAPG分類体系ではシソ科になってしまいました・・・
名前の由来は紫色の美しく可愛らしい実を「源氏物語の作者:紫式部になぞらえて・・・」とよく言われていますが、どうも「ムラサキシキミ」と呼ばれていたものが何時の間にか「ムラサキシキブ」になってしまったようです。シキミは「重実」と書いて小さな実が沢山付くことだそうです。紫色の小さな実をたくさん付けた木ということなのですね・・・
ムラサキシキブの花期は長く梅雨時から盆過ぎまで元に近い方から順次花を咲かせていきます。↓は先端の花が散り始めで元の方が咲き終わっているのが分かりますね・・・
ムラサキシキブの葉には縁に先端から元まで細かい鋸歯がありますが、実の付きが良く庭木として植えられているコムラサキは葉の半分から先端側に荒い鋸歯があります。またムラサキシキブの花序は葉腋から出るのに対し、コムラサキの花序は葉腋のやや上から出る違いがあります。
こちらは先端の花序はまだ蕾で、元の方は小さな実が出来はじめています・・・
蕾の色も淡くて好い色ですね・・・
花をよく見ると合弁花で上部が4裂して開き、雄しべが4個、雌しべが1個ありますが雌しべの長さが花によって違うように見えます。だんだん長くなるのか? それとも個体差があるのか? この違いの意味は何なのか? 分からないことだらけです・・・
「にほんブログ村ランキング」に参加中です。下のバナーを押して応援よろしくお願いします。(3079話目)
「人気ブログランキング」にも参加しています。こちらの応援もよろしくお願いします。
樹木の葉 実物スキャンで見分ける1100種類 (山溪ハンディ図鑑) | |
クリエーター情報なし | |
山と渓谷社 |