日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL31HAO_R30C15A7000000/
GDP成長率、マイナス予測相次ぐ 15年4~6月期 民間主要機関
2015/7/31 17:58
内閣府が8月17日に発表する2015年4~6月期の実質国内総生産(GDP)速報値を巡り、3四半期ぶりにマイナス成長に落ち込むとの予測が相次いでいる。これまでに判明した最新の主要民間調査機関7社の見通しは前期比年率3.3%減~0.4%増と、1~3月期(年率3.9%増、改定値)からの大幅な下振れが見込まれている。31日発表の6月の家計調査などの結果を踏まえ、各調査機関は相次ぎ最新の予測値を公表。7社中6社が4~6月期の実質GDPのマイナス成長を予測した。
市場関係者からは、輸出の勢いの鈍さに加え、6月の家計調査で実質消費支出が予想に反してマイナスとなるなど、個人消費が低迷したとの指摘が多い。大和総研は前期比年率3.3%減、第一生命経済研究所は3.0%減を予測。BNPパリバ証券は1.9%減、SMBC日興証券は1.7%減、野村証券は0.9%減、三井住友アセットマネジメントは0.6%減の見通しとした。伊藤忠経済研究所は0.4%増を想定している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
===================
http://mainichi.jp/select/news/20150731k0000e020250000c.html
家計調査:6月の消費支出2%減…2カ月ぶりマイナス
毎日新聞 2015年07月31日 11時56分
総務省が31日発表した6月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は26万8652円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.0%減少した。昨年4月の消費増税の影響が一巡した5月は1年2カ月ぶりに増加に転じ、6月もプラス予想が大勢だったが、2カ月ぶりに減少し、消費回復の足取りの重さが浮き彫りになった。
ただ、総務省は「天候不順が影響しており、緩やかな回復が途切れたとは言えない」と分析。基調判断は「このところ持ち直している」との表現を維持した。
調査対象の全10項目のうち、減少したのは7項目。「被服及び履物」(13.3%減)は、低温や多雨、セールが7月にずれこんだことで、男性用洋服などが大きく落ち込んだ。外食などの「食料」も0.9%減、国内外のパック旅行費といった「教養娯楽」も1.9%減だった。
また、「住居」(4.1%減)は住宅設備の修繕が大幅に減った。消費増税に伴う駆け込み需要の反動減がまだ影響しているとみられる。
増えたのは「教育」(9.4%増)など3項目。教育は、私立大学の授業料などが増えた。【山口知】