異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

違憲は安保法案だけじゃない 「盗聴法改正」が招く総監視社会

2015-08-16 15:19:24 | 報道

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162438/1

違憲は安保法案だけじゃない 「盗聴法改正」が招く総監視社会

2015年8月6日

盗聴法改正案の勉強会の様子(C)日刊ゲンダイ

盗聴法改正案の勉強会の様子(C)日刊ゲンダイ

 

 安倍政権が今国会でゴリ押ししている「違憲法案」は「安保法案」だけじゃない。5日にも衆院法務委で採決されようとしている「刑事訴訟法改正案」も同じだ。とりわけ「盗聴法」(通信傍受法)の改正案が成立すれば、警察や検察による盗聴の運用範囲が無限に拡大。国民総監視社会になる恐れがある。

「盗聴法」は2000年の施行当初から、「通信の秘密」を保障した憲法21条に違反する――との指摘があった。だが、盗聴対象を「組織犯罪」や「薬物・銃器犯罪」など4分野に限定し、厳格運用を“担保”に認められてきたのだ。ところが、今回の改悪法は、盗聴対象を傷害や詐欺などの一般犯罪に広げるほか、盗聴の際に通信事業者の立会人をなくす、といった内容が盛り込まれた。

 憲法21条の規定に触れぬよう「限定容認」していたハードルを、安倍政権は一気に取っ払ったワケだ。

 現行法の運用でさえ、捜査で行われた盗聴のうち、8割以上が事件と「無関係」だったことが判明している。そんなデタラメ捜査機関が大手を振って盗聴するようになれば、やりたい放題になるのは目に見えている。これを憲法違反と呼ばずに何と言うのか。

■複数法案を一括審議のデタラメ

 しかも、安倍政権が姑息なのは、これほど重大な改正法案の審議なのに、「取り調べの可視化」や「司法取引」など、他の改正案との抱き合わせで一括上程したことだ。10法案を束ねた「安保法案」と審議の進め方がソックリで、何が何でも法案を成立させるつもりだ。

「米国家安全保障局(NSA)が日本の省庁や企業を盗聴していた――と、告発サイトのウィキリークスが報じたが、ドイツでは、ドイツの情報機関がNSAに協力していたことが発覚して大問題になっています。つまり、日本でもドイツと同様に捜査当局などがNSAに協力していた疑いがあります。実際、4日の朝日新聞は公安調査庁がイタリアの監視ソフト販売会社と接触していた実態を報道している。盗聴法改正案が成立すれば、当局は堂々と監視ソフトを使って盗聴できると考えているのではないか」(野党議員)

 まるで戦前の憲兵政治の復活だ。

 政府が盗聴法を使って入手した情報の公開を求めても、恐らく「特定秘密保護法」をタテに拒否する。つまり、特定秘密保護法も、盗聴法改正案も、行き着く先は安保法案なのだ。4日、参院議員会館で開かれた盗聴法改正案の勉強会で、上智大学の田島泰彦教授(メディア法)もこう言っていた。

「刑訴法改正や盗聴法の話でおしまいではない。安倍政権は本気で戦争する気なのです。そのための法整備を進めている。お上が徹底的に情報を独占し、徹底的に国民を監視する。戦争する枠組みを構築しているのです」

 安保法案と同様、盗聴法改正案も必ず廃案に追い込まないとダメだ。

 

 <関連> 

通信傍受法の対象犯罪拡大に反対する18弁護士会会長共同声明

www.saiben.or.jp/proclamation/view/290
 

 


「韓国に行け」嘲弄されても良心を捨てるわけにはいかない~三菱勤労挺身隊ハルモニ支援の日本人達

2015-08-16 14:58:17 | 報道

東アジアの永遠平和のために

http://east-asian-peace.hatenablog.com/entry/2015/08/16/121304

2015-08-16

「韓国に行け」嘲弄されても良心を捨てるわけにはいかない

 "'한국 가라' 조롱 받지만, 양심 포기할 수 없다" - 오마이뉴스

 オーマイニュース  2015.8.15

 <光復70年>三菱の勤労挺身隊ハルモニを支援する日本人たち…毎週720kmの遠征デモ6年目

 

 f:id:eastasianpeace:20150816115830j:plain

 去る6月26日、「名古屋訴訟支援会」の会員たちが東京の三菱重工業本社前で「謝罪と補償」を求める「金曜行動」を行っている。去る2007年から始まった金曜行動(第1・第2次)は14日で満6年を迎えた。

 

「三菱重工業は朝鮮人女性勤労挺身隊の被害に謝罪して賠償せよ。それが正義だ」

 毎週金曜日の朝、東京の品川駅と三菱重工業本社前で、三菱と日本政府に対してシュプレヒコールを叫ぶ人たちがいる。

「名古屋の三菱朝鮮人女性勤労挺身隊訴訟を支援する会(以下、名古屋訴訟支援会)の会員だ。「光復70年」を翌日に控えた14日。「名古屋訴訟支援会」が行っている「金曜行動」が満6年を迎えた。 

 

三菱本社前の「金曜行動」…「放棄できない闘い」

1998年に結成された名古屋訴訟支援会は、日帝植民地支配の時期に三菱重工業(以下、三菱)名古屋航空機製作所に強制徴用された韓国人女性勤労挺身隊の被害者を支援してきた。この団体の会員が初めて金曜行動(第1次)を始めたのは2007年7月だ。

被害者のハルモニたちが1999年3月1日に名古屋訴訟支援会の支援を受けて提起した損害賠償訴訟が相次いで敗訴(1審・2審)すると、日本の最高裁判所に上告した後、直接行動に立ち上がった。主要社長団会議が開かれる毎週金曜日を「行動の日」とした。

金曜行動を行っていた中、最高裁判所は原審敗訴の確定判決(2008年11月)を出した。またも現実の壁を確認した瞬間だった。日本で法的責任を問う道は閉ざされたが、高橋信代表(73)の表現を借りれば、「訴訟よりはるかに困難な闘争」を止めるわけにはいかなかった。

「二度と反人倫的な行為が起きてはいけないという良心を捨てるわけにはいかない。ハルモニたちと遺族の尊厳を必ず回復しなければならないという信念のためだ。」

名古屋訴訟支援会の「第1期会員」の平山良平さん(67)は、「日本が犯した過ちに『口を閉ざさない』という意思を示したい」と述べ、「金曜行動などの支援活動は、日本人として恥ずかしくないためのものだ」と語った。

名古屋訴訟支援会と被害者のハルモニたちの困難な闘いが知られるようになり、2009年3月に光州で「勤労挺身隊のハルモニと連帯する市民の会(以下、市民の会)」が結成された。日本政府と三菱重工業に対する市民の怒りも大きく、十数年間支援してきた名古屋市民の献身にも刺激された。「私たちがまず解決しなければならない問題なのに、この間何もできていなかった」という恥ずかしさも先立った。 

 

 「韓国に行け」嘲弄されても…720km遠征デモ6年目

f:id:eastasianpeace:20150816120209j:plain

 14日に6年目を迎えた名古屋訴訟支援会の東京金曜行動。支援会が東京の三菱重工業本社前で毎週金曜日に行っている遠征デモは、強制徴用闘争の象徴となっている。写真は、去る6月26日の金曜行動に参加した会員たちが品川駅でビラまきをしている様子。

 

以後、光州で展開された10万人署名運動、三菱自動車光州展示場前の1人デモと第1次不買運動、日本の厚生省の「厚生年金脱退手当99円支給」騒動、東京での三歩一拝(関連記事:「日本と三菱の良心は99円なのか?」)、名古屋の金曜行動などが相次ぎ、三菱を非難する世論はますます高まった。知らんふりで一貫した三菱が交渉の可能性を打診してきた。「歴史的な交渉」だと期待したが、2010年7月から始まって2年間行われた交渉は、結局決裂した。

三菱は、謝罪はもちろん賠償まで拒否し、「日本に留学する韓国人を支援する」という話にならない発言を繰り返した。韓国政府は傍観するだけだった。名古屋訴訟支援会は再び街頭に出た。

こうして2012年8月10日、しばらく中断していた金曜行動(第2次)を展開した。金曜行動は去る7日まで、全291回(第1次145回、第2次146回)行われた。6年間に2400人余りが参加した。松井妙子さんは「困難なことは無数にある」と語った。名古屋から東京まで往復720km(距離360km)を厭わない。新幹線に乗るしかなく、交通費の負担も少なくない。韓国ウォンで20万ウォンをはるかに超える。

291回行われたが、10人以上参加した日は稀で、両手で数えられるほどだ。通り過ぎる東京市民に追いすがってビラを配っても、冷ややかな反応がほとんどだ。顔が赤くなるような嘲弄も聞く。高橋代表がなぜ「訴訟よりももっと困難な闘争」だと表現したのか見当がつく。

 「韓国人に騙されている。全部(強制徴用、植民地侵略など)嘘だ。どうして韓国人の味方をするのか。そんなに韓国がよければ韓国に行け」。

岩田朝子さん(70)は、「日本国民が悪いのではなく、歴史をありのままに教えないためだ」と言い、「ハルモニたちが経験した恥辱的な被害を知れば、そうではない」と、淡々と受け入れた。李クゴン市民の会常任代表は、「光州―ソウルより遠い距離を毎週行き来して闘争するのはたいへんなことだ」として、「何一つたやすいことはなく、尊敬する」と語った。 

 

韓国だけを無視する三菱…「ハルモニたちが笑う日、闘争が終わる日」

f:id:eastasianpeace:20150816120528j:plain

名古屋訴訟支援会は、毎週金曜日に東京の三菱重工業本社前で遠征デモを行っている。写真は、6月26日に株主総会を控えた三菱本社で、謝罪と賠償を求めている様子。この日は光州の勤労挺身隊市民の会の会員が共に参加した。

 

名古屋訴訟支援会の活動を伝え聞いた韓国人が「有り難く、恥ずかしい」と言うと、逆に会員たちは「申し訳ない」と答える。1988年から高橋代表とともに活動してきた小池裕事務局長(74)は、「日本の戦後70年は過ちだった」として、「韓国に申し訳ない」と謝罪もした。

太平洋戦争当時、三菱の名古屋航空機製作所道徳工場の職員として勤労挺身隊のハルモニたちとともに働いていた村松寿人さん(87)は、「日本の間違った戦争による犠牲だ」として、「力の限り、人生が終わる瞬間まで行動する」と誓った。彼は自分の名刺に「強制連行の職場 三菱重工業」という文字を入れている。自分が所属していた企業の恥ずべき過去を告白して、謝罪を促すためにだ。

「いつまで金曜行動をするのか」という記者の質問に、会員たちは一様に「ハルモニたちが納得できる謝罪と賠償を受ける時まで」「ハルモニたちが笑う時まで」と答えた。

李クゴン市民の会代表は、「韓国に大きな支援団体もなく注目もされていなかった頃に被害者のハルモニを支援してきた名古屋市民の闘争は、非常に貴重でありがたいものだ」と述べ、「時には『反響のない叫び』のような現実の壁に直面するが、支援会とともに『終わりのない闘い』を終わらせる」と連帯の意思を伝えた。

韓日両国の市民団体の金曜行動と不買運動などをあざ笑うかのように、最近、三菱マテリアルは、相次いで米国と中国人強制徴用の被害者に謝罪と補償をした。韓国には「強制徴用ではない」として、唯一韓国だけを無視している(関連記事:三菱「韓国人の徴用、戦争捕虜とは違う」補償を拒否)。去る6月24日、光州高等法院が「三菱に賠償責任がある」と原告勝訴の判決を出したが、受け入れずに大法院へ上告している。

これについて名古屋訴訟支援会の高橋代表は、三菱を岩に例えて「卵を投げ続ける。いつかは壊れるだろう」と述べ、「韓国国民もいっそう闘ってくれることを望む」と訴えた。

f:id:eastasianpeace:20150816120626j:plain「悲劇を繰り返さないためにここに真実を刻む」。名古屋訴訟支援会は、訴訟支援活動、金曜行動だけではなく、朝鮮人女性勤労挺身隊のハルモニたちの被害事例を調査して記憶する「記憶闘争」も長い間行ってきた。写真は、去る4日、勤労挺身隊市民の会が主宰した第6期韓日青少年平和交流団に参加した光州地域の青少年たちが、東南海大地震の犠牲者追悼碑を訪れて献花している様子。この追悼碑は、三菱名古屋航空製作所道徳工場に連れて来られて強制労働に苦しめられ、地震で死亡した韓国人の少女6人を追悼するために建立された。高橋代表らが主になって1988年に建立された追悼碑は、昔の道徳工場跡に建っている。

 


≪重要≫靖国神社とは、神社でさえありません。 /靖国神社宣伝パンフレット

2015-08-16 13:20:07 | ヤスクニ 靖国神社 慰霊 

思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

http://blog.goo.ne.jp/shirakabatakesen/e/cf24fb21b67710ff371145bec0d99553

靖国神社とは、神社でさえありません。

2014-08-16 | 

『靖国神社』とは、明治政府が、従来の日本の伝統を壊して新たに政府がつくった新宗教=天皇教の施設で、明治2年に「東京招魂社」として建てたものを、10年後になし崩しに「神社」と改名したのです。

 東京招魂社(靖国神社)は、官軍=
天皇側だけを祀る施設で、それまでの敵味方なく祀るという神道の思想を逆転させました。

なお、多くの戦争体験者が証言しているように、 「靖国で会おう!」などはヒドイ嘘であり、兵士はみな、故郷を夢み、先祖が眠る故郷の墓に入ったのです。

 

以下は、4年前の8月15日に出したblogです。

靖国神社の思想と近代民主主義の思想とは二律背反です。

2010-08-15 | 社会思想


いうまでもなく、主権在民を原理とし自由と平等の理念を掲げた『日本国憲法』と、『靖国神社』の掲げる宗教イデオロギーは、まったく相いれません。靖国神社(明治政府がつくった国家神道)の思想を認めるならば、日本はもう一度、天皇主権の『大日本帝国憲法』時代に戻る他なくなります。

靖国神社は、
天皇大権を当然のこととし、明治以降の日本の戦争はすべて「聖」なるものと主張し、
韓国・中国への植民地支配はなかった!と主張し、
敵と味方を峻別し、天皇陛下のために斃れた者だけを祀ると主張し、
個人の信教の自由を否定して、兵士は日本の軍神=集合神だと主張します。

このような靖国神社の掲げるイデオロギーは、現代の日本国家をつくっている基本理念=近代民主主義の原理とは二律背反ですが、同時に、多神教の『神道』を天皇神格化により疑似的な一神教へと変えた明治政府の所業(神道の国家神道化)は「古き日本」の伝統とも大きく異なりますので、日本の悠久の歴史を主張する人々もまた「靖国思想」には反対しなければならないはずなのです。

明治政府は、富国強兵政策を進めるために、古来の「神道」を「国家神道」へと変えましたが、その思想の下では、一人ひとりのかけがえのなさは否定され、公(おおやけ)とは滅私奉公のことだとされたのです。このような国家主義=靖国思想に縛りつけられたままでは、兵士たちの霊は永久に浮かばれません。
彼らは、戦争のない平和な日本を夢見、差別のない、一人ひとりが大切にされる社会を夢見たはずです。天皇を神として崇め、それに従う人生をよしとしたのではありません。天皇の官吏(官僚)が治める自由のない日本をよしとしたのではありません。軍人が威張る日本をよしとしたのではありません。互いの自由を認め合い、皆でつくる平等なルール社会を夢見たはずです。
死してなお、靖国思想に縛りつけるのは、戦死者への冒涜でしかないのです。一刻も早く、政府の責任で、国立の墓苑をつくらなければいけません。

65年間、その義務を怠ってきた政府に対して、わたしは激しい公共的な怒りと憤りを感じています。

------------------------------

以下は、『靖国神社』の遊就館で売られている宣伝パンフレットからの抜粋です。

小堀桂一郎(靖国神社の理論的柱、東京大学名誉教授)の談・1999年8月



「靖国神社の本殿はあくまで、当時の官軍、つまり政府側のために命を落とした人たちをおまつりするお社である、という考えで出発したのでして、それは非常に意味のあることだと思うのです。 そこには「忠義」という徳が国家経営の大本として捉えられているという日本特有の事情があるのです。 「私」というものを「公」のために捧げて、ついには命までも捧げて「公」を守るという精神、これが「忠」の意味です。

この「忠」という精神こそが、・・日本を立派に近代国家たらしめた精神的エネルギー、その原動力に当たるものだろうと思います。ですから・・命までも捧げて「公」を守る、この精神を大切にするということは少しも見当違いではない。その意味で、靖国神社の御祭神は、国家的な立場から考えますと、やはり天皇のために忠義を尽くして斃(たお)れた人々の霊であるということでよいと思います。

靖国神社の場合は、・・王政復古、「神武創業の昔に還る」という明治維新の精神に基づいて、お社を建立しようと考えた点に特徴があるといってよいかと思います。

あの社は天皇陛下も御親拝になるきわめて尊いお社である。微々たる庶民的な存在にすぎない自分が命を捨てて国の為に戦ったということだけで天皇陛下までお参りに来て下さる。つまり、非常な励みになったわけです。
国の為に一命を捧げるということが道徳的意味をもつのは万国共通です。言ってみれば、人間にとっての普遍的な道徳の一項目なのです。

実は総理大臣が何に遠慮して、参拝に二の足を踏んでいるのか不思議でならないんです。
中共が総理大臣の参拝に文句を言ってくるのは、何も彼の国民感情が傷つけられたなどという話ではまったくない。あの国の民衆の大部分は靖国神社の存在すら知りません。・・外に問題を設けて反対勢力の目をそちらに向けさせようという国内政治の力学が働いている程度のことであって、まともに相手にすべきことではないんですね。

だから私はこの問題でも総理が断固として参拝されるのがよいと思うんです。そうすると直ちに北京から文句を言ってくるでしょうが、適当にあしらうなり、知らぬ顔を決め込むなり、いくらでも対処の仕方がある。
総理が北京からの苦情を無視して何度でも繰り返し参拝すれば、そのうち向こうも諦めて黙るに決まっている。
総理の参拝が実現し、やがて天皇陛下の行幸もできたということになると、私は国民のモラルに非常によい影響を与えることができると思うのです。」

 

 


8/15全国戦没者追悼式 「大戦 深い反省」 天皇陛下 踏み込んだ「お言葉」

2015-08-16 13:16:48 | 報道

 主な式典におけるおことば(平成27年)

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/okotoba/okotoba-h27e.html#D0815

全国戦没者追悼式
平成27年8月15日(土)(日本武道館)

「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり,全国戦没者追悼式に臨み,さきの大戦において,かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い,深い悲しみを新たにいたします。

終戦以来既に70年,戦争による荒廃からの復興,発展に向け払われた国民のたゆみない努力と,平和の存続を切望する国民の意識に支えられ,我が国は今日の平和と繁栄を築いてきました。戦後という,この長い期間における国民の尊い歩みに思いを致すとき,感慨は誠に尽きることがありません。

ここに過去を顧み,さきの大戦に対する深い反省と共に,今後,戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い,全国民と共に,戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し,心からなる追悼の意を表し,世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

 

===================

東京新聞 TOKYO WEB

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015081602000117.html

 

「大戦 深い反省」 天皇陛下 踏み込んだ「お言葉」

 

全国戦没者追悼式から退席される天皇、皇后両陛下=15日、東京都千代田区の日本武道館で(北村彰撮影)

写真

 戦後七十年を迎えた十五日に開かれた政府主催の全国戦没者追悼式で、天皇陛下は「さきの大戦に対する深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬこと」を切に願うなどとするお言葉を述べられた。天皇陛下が追悼式で「深い反省」に言及したのは初めてで、踏み込んだ表現が随所に盛り込まれた。陛下の追悼式でのお言葉は、初めて英語版が宮内庁ホームページで公開され、「深い反省」は「deep remorse」と訳された。 (水谷孝司)

 天皇陛下はお言葉で「国民のたゆみない努力と、平和の存続を切望する国民の意識に支えられ、わが国は今日の平和と繁栄を築いてきました」とも述べた。昨年のお言葉と比べ、「平和の存続を切望する国民の意識」が強調された。

 定例の行事で、陛下のお言葉が定型的になることは少なくない。出席者の入れ替わりもあり、その時々で内容を変えるのは公平でないことなどが理由とみられる。追悼式でも近年ほとんど内容が変わっていなかったが、戦後七十年の今年は大きく変わった。過去には戦後五十年の節目の一九九五年の追悼式でも、「戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い」などの文言が加わった。

 今回、初めて使われた「深い反省」は、追悼式以外の場面では使われた例がある。一九九二年、歴代天皇として初めて訪問した中国での晩さん会で「わが国民は、戦争を再び繰り返してはならないとの深い反省に立ち、平和国家としての道を歩むことを固く決意して、国の再建に取り組みました」とスピーチ。九四年、韓国大統領を迎えた宮中晩さん会では「過去の歴史に対する深い反省の上に立って、貴国国民との間にゆるがぬ信頼と友情を造り上げるべく努めてまいりました」と語った。いずれも政治課題になっていた「過去の清算」に、象徴天皇の立場で踏み込んだ。

 陛下はこうしたお言葉や記者会見の回答は、基本的には自ら書いているという。行事の主催者から原案が届いても、側近を通じて資料を調べたりして、直前まで推敲(すいこう)を重ねる。今回の「深い反省」も、検討を尽くした上に加えられたとみられる。

◆草の根の声に寄り添う

 天皇陛下が全国戦没者追悼式で述べられたお言葉について、昭和史を題材にした作品を多数執筆している作家の半藤一利さん(85)は「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ」という部分に着目する。

 「戦後七十年間平和を守るため、必死に努力してきたすべての日本人へ向けた言葉と読むべきだろう。今なら、安全保障法案に反対して声を上げるなど、草の根の人たちも含むと考えられる」と指摘。「政治的発言が許されない象徴天皇という立場で、ぎりぎりの内容に踏み込んだメッセージ」とみる。

 「深い反省」の部分にも、非戦に対する強い思いを感じるという。「陛下は少年時代に戦争の惨禍を目の当たりにした。忘れてはいけない、後世へ語り継がなければならないという心の底からの願いがこもっている」と述べた。

 ノンフィクション作家の保阪正康さん(75)は「陛下が許される範囲内で示した、昨今の政治情勢への危惧とも読みとれる。結果的に、十四日に閣議決定された安倍晋三首相の七十年談話と対比関係になる」と分析する。

 「首相談話は傍観者的な印象だが、陛下のお言葉は『さきの大戦に対する深い反省』などと自らの言葉で言及しており、主観的に負の歴史に向き合っている」と指摘。「海外メディアは通常、終戦の日の陛下のお言葉には興味を示さないが、例年との違いを報じてほしい」と求めた。

 

 


絵本「戦争のつくりかた」 アニメーションプロジェクト作成中のご報告

2015-08-16 13:16:08 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕

小原 美由紀さんFBより 

戦後70年の今年、

志を持ったアーティストの方がたの集まり 「NOddIN」を中心として、アニメーション作家のみなさんが

時間をかけ、労力をかけ、気持ちをこめて、『戦争のつくりかた』アニメーションプロジェクトに取り組んでくださっています。...
http://noddin.jp/what.html

11年前この小さな本ができたころは、こんなこと、考えてもみませんでした。

この時代に
この絵本をもとにした 
優れたアーティストの手でうみだされる
新たなる表現!

図らずも、国会会期末にほど近い9月21日に
「国際平和映像祭」で発表される予定です。

この日は、必ず 横浜に観に行きたいと思っています。

近々、クラウドファンディングも始まるということです。

完成を ほんとうに、楽しみに 待っています。

☆=======☆========☆

絵本「戦争のつくりかた」
アニメーションプロジェクト作成中のご報告
http://noddin.jp/war/

みなさま、『戦争のつくりかた』という絵本はご存知ですか??
今まさに政府が戦争をつくるための法案を通そうとしていますが、もともと『戦争のつくりかた』が出来たのは2004年、今より11年も前のことでした。

この物語へと政情は日々近づいて行き、底知れぬものの足音が聞こえてくるようです。だからこそ以前より遥かに具体的な意味と内容を持ってしまうようになったこの作品を、私たちは映像化することができないかと考えました。

NOddINのメンバーと様々なジャンルのアニメーターが一緒になり現在、『戦争のつくりかた』のアニメーションを制作中であることをここに報告させていただきます。
(原作者の「りぼん・ぷろじぇくと」の方々からもこの作品制作についてはもちろん許諾を頂いております。)

私たちは約70年、戦争を経験していない国の中で生きてきました。

しかしこのままいけば、次の世代が戦争を経験することになってしまうかもしれない。戦争を知らない世代が、自分たちの利権や遺恨で、次の世代に戦争を押し付けてしまうことになるかもしれない。

そんな恥ずかしく、無責任なことがあるでしょうか?
憲法九条の問題をはじめ、政治的な議論は果てしなく続くし、簡単に解決策があるようなものではありません。

人にはそれぞれ立場があり、解釈の仕方も価値観も驚くべきほど違います。
しかし、「戦争をしてはならない」というこのシンプルな想いだけは、誰もが疑いなくイエス!と言えるものであると思っています。
そして、原爆を落とされた国・日本からこの作品が生まれるということは、現代において計り知れない重みを持っていると、私たちは信じています。

形式としては絵本の言葉のセンテンスでパートを分け、それぞれ作家たちがリレー形式でアニメーションをつなげていく作品になります。

最終的には、この作品の発表を、9/21の国際平和デー(International Day of Peace)、通称ピース・デーに行われる「国際平和映像祭」にて発表できるように進行して行きたいと考えています。

基本的に自主制作作品になりますが、後ほど、クラウド・ファンディングも立ち上げさせて頂きます。必ず素晴らしい作品になりますので一緒に制作する気持ちでサポートしていただければ嬉しいです!

今後とも『戦争のつくりかた』アニメーションプロジェクトをどうぞよろしくお願い致します!

チーム一同

制作:『戦争のつくりかた』アニメーションプロジェクト

原作:『戦争のつくりかた』(マガジンハウス)
http://sentsuku.jimdo.com/

国際平和デー
http://www.ufpff.com/peaceday