まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

オオタカの森の家の移築

2007年01月27日 | 静岡空港
 本日、静岡空港反対運動の拠点であった「オオタカの森の家」の移築が反対地権者の方々によって行われました。新たな空港反対運動の拠点として再出発します。

 19年間の反対運動の歴史を考えると断腸の想いですが、開港阻止に向けた決意を新たにしました。本来地権者の方々と都市部住民との新しい連携の模索の始まりであり、心を一つにして歩みつづけいたいと思います。

収用委員会、制限表面区域の裁決決定書送付

2007年01月24日 | 静岡空港
 本日、静岡県収用委員会は、静岡空港の制限表面区域の裁決書を関係者に送付したとのことです。審理を十分に尽す事無く結審し、そして、今回の裁決書送付は、公正中立の収用委員会の機能を更にゆがめるものです。抗議したいと思います。

 今回の決定自身は、裁決書が届いた後でないと詳しい内容はわかりませんが、おそらく、これまでのものと変わらないだろうということは推測できます。住民グループは、27日オオタカの森の家の移築、28日現地集会を開催します。

 それにしても今日の読売新聞の知事へのアンケート回答には驚かされます。「公共工事に関係の深い業者から過去の知事選挙で支援を受けたこと「ある」と回答したが、「支援の受け方に気をつければ問題ない」との考え方を示した」とのこと。

 全国調査の知事回答を見てみると、この両方にノーと答えた知事は、東京都、神奈川県、山梨県、滋賀県、奈良県、山口県、熊本県です。こうして考えると、石川知事の姿勢は、とても改革派知事とは言えない実態が見えてきます。

 このアンケート調査の時には、宮崎県知事は不在、当選したばかりの東高原宮崎県知事はどのように答えるのでしょうか。静岡空港の談合疑惑は、名古屋地下鉄、国土交通省水門事業への公正取引委員会の動きを見ても深まるばかりです。

静岡空港裁決取消し訴訟の提起

2007年01月18日 | 静岡空港
 今日は狩野橋で街頭演説。道路の向こう側ではグランドゴルフ大会の開催準備、参加者に訴えるような形での話しました。終わって、さっそく、参加者の中へ、すかさず、「さっき演説で最初ゲートボールと言ったんじゃない」と突っ込み。

 しっかり、聞いてもらっているんですね。演説の最中には「私も空港に反対です」と言う女性に話しかけられました。こうした対応、元気が出ます。毎日、街頭演説ですが、絶えずの工夫が必要です。

 さて、今日は、静岡空港土地収用裁決取消し訴訟を提起しました。土地の共有地権者やトラストなど大勢の方々がいらっしゃるのですが、95年に空港反対運動に関わった自治体議員の現・元メンバー5人と3人の本来地権者が原告となりました。

 土地を武器にした空港反対運動は大きく転換しようとする中での訴訟提起で「物理的衝突を回避する」選択が空港反対運動の終りではないことを明らかにし、そして新しい空港反対運動が始まることを意味づけての闘いです。

 本来地権者4人の方々も登場し、記者会見終了後は、もっぱら「オオタカの森の家」等の自主撤去方針など集中的に取材を受けていました。ほた木等の権利者との調整が残っており、代執行がゼロと言う状態でもありません。

 2月14日までに代執行対象物の自主撤去の期限が示されておりますが、どのような展開になっていくのか、真剣な議論が続いています。

名古屋市営地下鉄工事での談合疑惑

2007年01月16日 | 静岡空港
 毎日新聞朝刊によると、「名古屋市発注の地下鉄工事を巡る談合疑惑で、公正取引委員会や名古屋地検特捜部が、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で、ゼネコン各社の営業担当幹部から一斉聴取に着手したことが分かった」とのことです。

 この動きは、今後どんな展開になるのか、注目です。ただ、他社のおっかけが夕刊でもみられません。どういう事実関係にあるのか、気になります。県内吉田町議会では議長が贈収賄事件で逮捕されました。

 知事はタイに出かけて、トップセールス=路線就航要請を兼ねたキャンペーン行っています。2つの航空会社の就航もあるかもしれないというような「夢」を語っています。こうした中、静岡空港の談義疑惑は捜査対象になって行くのでしょうか。

山林部分の明渡し日

2007年01月10日 | 静岡空港
 今日は、松本吉彦さんの土地の明渡し日、檜林耕作さんと同じ神式の祭壇を設けての「お別れの会」が行われました。私は、県庁での住民グループ「空港はいらない静岡県民の会」の抗議の申入れに立ち会っており、現地にはいけませんでした。

 松本さんは、立木の自主伐採を「開港反対に向けた長い闘いの通過点としての代執行、この闘いで反対運動のダメージを最小限にする」ための選択、と提案しました。檜林さんは、運動の拠点を県によって壊されたくないという想いからです。

 まずは18日13:00の裁決取消訴訟、28日の現地集会となります。

※※ 今日、長女がドミニカ共和国に成田空港から出発しました。見送りにはいけませんでした。「いろんな支えがあって、今、自分がいろんな経験ができるので、感謝して、貴重な経験を生かしたいと思います。父も母も元気で! またニ年後たくさん話しましょう」と携帯メール。

土地「明け渡し日」

2006年12月19日 | 静岡空港
 12月19日は、静岡空港本体工事の畑部分の「明け渡し日」、どう対応するか、本来地権者含め様々な議論が行なわれてきました。最終的に代執行のない「明け渡し」ということで本来地権者の判断に委ねることになりました。

 本来地権者が行なった選択は、先祖代々からの土地への感謝と別れの儀式でした。私も、長い間、本来地権者と共に苦楽を共にさせてていただいたこともあり、どうしてもその場に立ち会いたいと現地に赴きました。

 資料が残っているだけで13代目という桧林耕作さんは、県に明日から強制的に取り上げられる茶畑の前に神式の拝殿をつくり、御米と御神酒を捧げ、最後の言葉を畑に向かって語りかけ、感謝と別れの言葉を告げました。

 私自身も農家の長男ゆえに、土を耕すものにとって土地はかけがえのない心の支えであることは、痛いほどわかります。桧林さんが語った言葉は、悲しい、だけれども空港反対の意思を貫き通す、というとつとつとした言葉。

 この土地はとりあげられるけれども、これからは大地の精霊が桧林さんら本来地権者を取り囲み、闘いの支えとなる、そんなことが伝わってくる厳かな儀式でした。この「特別な日」に新たな決意を固めました。

 村田利広さんは、今日は姿を見せず、昨日の夕方、自分の畑に看板をたてていました。そこには、こんな言葉がかかれていました。「私たちを育ててくれた先祖伝来の偉大なる土地よ この土地を守ることができなくてすみませんでした 安らかにお眠りください 村田家」。涙が出ました。

制限表面区域の収用委員会結審

2006年12月15日 | 静岡空港
 議会の諸雑務で収用委員会には遅れて参加しました。権利者グループは収用地と使用地の境界問題を軸に、この測量が終わったあとで損失補償問題を述べる機会が必要である事を、沖縄県の普天間基地の収用委員会却下裁決を例に主張しました。

 そして、本来地権者である大井寿生さんの地権者としての想いのみならず、35条調査や境界線確定をめぐる陳述の論理的主張は圧巻でした。その主張の言葉ひとつづつが選び抜かれていました。どんな気持ちで綴られたのでしょうか。

 ところがこの大井さんの陳述の最中にオオタカの営巣木の伐採の行われたという連絡を受けました。何故、今日なのか。反対派が収用委員会に参加し、監視行動が手薄となるこの日を選んだかのような空港部の動きです。

 17:00から急遽の住民グループの空港部抗議行動、記者会見が行なわれました。そして、今度は逆に収用委員会結審の連絡。今日という日に懸案を処理してしまおうという、大きな権力の意思を感じたのは私だけでしょうか。

 意義申立てする人々声を、せせら笑うかのようなそして権力に奢れるもののこの仕打ちに、負けるわけにはいかない、ただただ、不屈な闘志が湧きあがってくるだけです。円満解決を語る石川知事の欺瞞と卑劣なその姿をしっかりと胸に刻みたいと思います。

知事のリージョナル空港-前向き発言に驚き

2006年12月11日 | 静岡空港
 12月議会、最後の一般質問の日で、吉川雄二議員、渥美泰一議員、佐野愛子議員、森竹次郎議員が質問しました。吉川議員の教育は国の責任とする意見に、知事は「文部科学省は、学習指導要綱を作っても検証もしていない」と厳しく批判。

 一方で学校が学力アップという点で緊張感含め塾にかなわない現実をかえようとすれば莫大な予算がかかるが今費用算定をしてもらっている、とオー!渥美議員は、今の若い世代は北朝鮮の拉致、核に、戦争してしまえと短絡的な現状を紹介。

 知事に歴史認識を質問。「数10年前の理解を一致するのは難しい、厄介な問題は、冷静な資料は日本だけにあるわけでない」と割りと冷静な答弁でした。佐野愛子議員は、障害者自立支援法を軸に就労の場を県としてどうサポートするか。

 また、子どもの悲鳴だけでなく先生の悲鳴もある学校現場へのサポートは、地域や足場からの知事、教育長にアプローチでした。森議員は、全てを地元・下田、伊豆の観点からの質問。驚くべきは、観光観点のリージョナル空港質問への答弁。

 「富士山空港を支える意味で重要、航空機など初期投資、需要の確保など、どういう条件で整われることが必要か、協議しながら支援を考えたい」。エー!本気の答弁ですか、思わず声が出てしまいました。

 質問のあとは、決算審査で下記の反対討論を行いました。又もちょっと,早口討論で、花井征二議員に「なかなかよかった、ただ、もうちょっと、ゆっくりやってくれるといいんだけど」。反省です。

 「審議会委員等「選任基準」抵触等の実体の公表と改善を求める要望書」を16:00に総務部長に手渡す事を朝の段階で約束していました。ところが議会が少し延びて16:15くらいでしょうか、部屋に向かおうとすると、部長がいません。

 マスコミの皆さんの話しだと「用事があるからと」そそくさと出かけたとの事でした。遅れましたが、同じ本会議場にいたわけですので、ちょっと、おかしな対応ではないかと思いました。代りに人事室長に申入れしました。

 16:20に出かけなければならないとのことですが、何の用事かもわかりませんでした。ちょっと腑に落ちないやりとりでした。さて、今度は常任委員会質問準備です。当然ですが、ゆっくりとする事ができない議会真っ只中。

知事、空港問題には答えず

2006年12月08日 | 静岡空港
 今日の一般質問は、酒井政男議員、山田誠議員、小長井由雄議員、菊地初彦議員の4人でした。酒井議員は、今回提案されている県庁組織の10部体制を7部にする大掛かりな組織再編成に関連して「2年の任期しかないのに、こんな提案は」と揶揄。

 知事曰く「任期は2年半ある」と笑いを取る場面も。酒井議員は、財政、空港、教育など厳しい質問を連発しました。知事は、財政問題については答弁するも、空港問題は部長まかせ。教育長の履修問題に対しては、擁護の姿勢を示しました。

 山田議員は、もりづくり県民税に関連して政令市・静岡市と連携しての里山整備について、小長井議員は、中山間地問題に関連して、都市に比べ遅れている情報通信基盤整備、森林認証制度、団塊の世代の定住促進について質問しました。

 富士市選出の菊地議員の質問で、富士山こどもの国についてライオンサファリーが指定管理者制度となって収益が上がっている事に関連して、富士市がこどもの国=公益性ということで無償で提供していることとの関係について質問しました。

 このやり取りは「ライオンサファリーは利益をあげる、しかし、そこで働いていたおばさんは首にされた、暮らし満足度日本一というが本来の目標はなんであるのか」との発言もありシビヤなやり取りになりました。菊地さん、頑張りました。

 一般質問終了後は、マスコミ各社による選挙用写真撮りがあり、議員それぞれ笑いをみせながらも緊張感がただよう雰囲気もあり、不思議な光景でした。選挙戦が始まっている事を実感しました。

知事、空港会社へ県として資金援助を明言

2006年12月06日 | 静岡空港
 本会議前に空港オオタカ問題で、住民グループに対する空港部の回答が9:30から始まりました。10:30以降も話合いが終わらず、途中退席しました。12:00まで続いたようですが、終わったと同時に現地で営巣木の巣の撤去作業を開始されました。

 住民グループは、急遽、現地集合しましたが、16:00前には撤去が完了したとのことです。3月までの契約ですが、問題をさっさとなくしておこうというオオタカ自然保護問題に何の誠意も持ち合わせていない、県の姿勢があらわとなりました。

 しかし、これからの空港反対運動の闘い方を「泳ぎながら泳ぐ」感じで住民グループが実体験している事と思います。理を尽して、空港部の権力的手法を県民世論に伝える、この継続の中から新しい闘いの展望が見えてくる、ということです。

 代表質問は、自民党の鈴木利幸議員、平成21の吉川彰議員が質問にたちました。鈴木議員の空港質問の中で知事は「空港会社から要請があったので、初期投資の資金確保を新年度予算で検討する」ことを表明しました。

 吉川議員の予算編成に関する質問に「476億円の不足額は今後基金を含めて調整されていく」「経常収支は全国でも上位」と財政危機に対する危機感はないかのような答弁でした。中国経済とリストラによる景気浮揚増収への認識は希薄そのもの。

 来週の05年の決算反対討論、常任委員会準備をしないといけません。12月9日の「きよしとこの夜」もま近く、ちょっと落ちつかない議会です。明日の代表質問はどんな展開になるのか、楽しみです。 

※※ 明日の代表質問
質問順序 1
質問者 早川育子

1 平成19年度当初予算編成について
2 本庁組織再編について
3 地上デジタル放送について
(1)移行への対応
(2)リサイクル対策
4 化学物質対策について
5 ワーク・ライフ・バランスについて
6 男女共同参画について
7 障害のある方の雇用促進について
8 小規模作業所制度の今後について
9 食育の推進について
(1)学校給食への地場産品の活用
(2)栄養教諭の配置
10 静岡県の景観まちづくりについて
11 確かな学力と静岡の人づくりについて
12 特別支援教育について
13 薬物乱用防止対策について


質問順序 2
質問者 柏木 健

1 副知事3人制について
2 組織再編について
(1)少子化対策及び子育て支援
(2)若者支援
(3)外国人支援
3 風力発電について
(1)考え方及び必要性
(2)用地の取り扱い
(3)学校用地を提供する必要性
4 静岡ブランドについて
5 NPO法人との協働について
6 富士山静岡空港の緊急時の医療体制について
7 県内の病院について
(1)特徴ある病院づくり
(2)磐田市南部地域の病院計画への対応
8 農業基盤整備事業について
(1)事業の変更
(2)磐田市南部地域の病院計画への対応
9 入札における契約締結について
10 大規模開発と改正都市計画法について
11 教育行政について
(1)教育委員会の組織のあり方
(2)子供をめぐる問題への対応
12 交番・駐在所の用地確保について





                      議事課 杉山・岩田