まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

番組改変訴訟 NHKに賠償命令判決

2007年01月31日 | アジア諸国関連
 従軍慰安婦問題で民間の「女性国際戦犯法廷」を取り上げた特集番組に改変があったとして、取材に協力した「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」がNHKと製作会社2社に損害賠償を求めた裁判で、東京高裁は原告勝訴判決を出しました。

 勝訴理由として、ドキュメンタリーなどに限定して取材を受けた側の期待権の侵害と説明義務違反をあげています。マスコミ各紙、勝訴判決を伝えながら、朝日新聞が社説で「裁かれた政治への弱さ」、中日新聞が社説で「NHKは政治と距離を」とNHKの政治家との距離について問題点を指摘しています。

 ただ、読売新聞が報道のあった30日の社説で「報道現場への影響が懸念される」と違った角度で、また、朝日新聞、毎日新聞が解説で期待権が一般報道に拡大されることの懸念について触れています。

 そして今日の新聞社3誌が社説で「期待権」について述べています。
日経新聞ーNHK判決の「期待権」に懸念
毎日新聞-取材制約招く判決を導いた
産経新聞ー「期待権」判断おかしい

 原告勝訴と嬉しいニュースですが、判決論旨自体の問題もありそうです。

防災船「希望」の船体売却入札に参加者は現れるのか

2007年01月30日 | その他
 中日新聞、静岡新聞の夕刊によると、県は、廃船予定の防災船「希望」を4000万以上で一般競争入札で売却すると公告したとのことです。3億円で購入した実験船に19億円の改修費をかけて22億円という防災船です。

 9年間で104億円、1度の出動のみ、当初より国の管轄分野として反対意見も出されていました。そして、実際に、今では海上保安庁でも自衛隊でも同種の機能を持つ船舶が配備されています。何故、購入したのか。

 これは既に様々な方々が公式非公式に、静岡空港の第6次空港整備計画にいれこむ為の旧運輸省との「取引」との指摘をしていますが、真偽の程は定かではありません。しかし、あってもおかしくない事実として推測は十分に成り立ちます。

 固定費であった三菱重工の子会社へのエンジンのリース料2億円、ドッグ費用2億8000万円、計4億8000万。リース破棄については、5億円の支払いで合意しています。エンジンのない船体を購入する企業が現れるのか、注目です。

 入札説明会は、3月8日、9日とのことです。この税金の無駄遣いの責任はどのようにとらせるのか、議会の責任も重大です。

NHK名古屋放送番組「ナビゲーションー離陸のハードル 検証・静岡空港」

2007年01月29日 | 静岡空港
 今日は、静岡駅南口で街頭演説をしようと出かけましたが、既に榛葉賀津也参議院議員が、のぼり旗を持つ大勢のスタッフと小型ハンドマイクでアピールしていました。急遽、静鉄音羽町駅前に変更して演説をしました。

 このところの訪問活動で必ず出される有権者からの声に、宮崎県知事選挙でのそのまんま東さんの当選と先週のNHK名古屋放送番組「ナビゲーションー離陸のハードル 検証・静岡空港」があります。大いに議論が弾みます。

 私自身はNHK番組を見逃しており内容を把握していないのですが、大学生を中心に問題点がよくわかったという反応が結構ありました。誰かビデオを取っていてくれたいる方がいらっしゃいましたら連絡頂けるとありがたいです。

 因みに、番組案内では、「離陸へのハードル ~検証・静岡空港~
2年後の開港に向けて工事が進む静岡空港。しかし、東京と名古屋の間に位置し利便性の高い静岡で、果たして空港の利用客は確保できるのか。県は、中国やタイなど経済成長著しいアジア各国との路線の確保に活路を見いだそうと狙っていますが、新幹線直結や24時間化といった“売り”を作れず、空港経営への課題は山積しています。構想から20年、巨大公共工事の是非が問い直される時代の中、離陸を目指す静岡空港を検証します。」となっています。

 観るのが楽しみです。

夫婦別姓を考える

2007年01月28日 | その他
 内閣府が「家族の法制に関する世論調査」結果を27日公表しましたが、各新聞社の報道は微妙に内容を異にしています。調査は、全国の成人男女5000人を対象に行い、回収率は55、3%だったとのことです。

 各紙見出しを見ると
毎日新聞ー夫婦別姓 賛否並ぶ 保守層反発 揺り戻し?
中日新聞ー夫婦別姓 揺れる世論 反対35% 賛成36% 世代間で意識に差
朝日新聞ー夫婦別姓、賛否並ぶ 選択制めぐり内閣府調査
読売新聞-夫婦別制派が減少 同姓派は5ポイント増、賛否拮抗
日経新聞ー夫婦別制 反対派増える 法改正に賛否拮抗 
産経新聞-夫婦別制 反対 じわり増加 民放改正は様子見
静岡新聞ー夫婦別制、賛成減る 民放改正反対が増増加 旧姓、通称使用は微増

 とあります。調査は5年ごと、96年、01年、06年と行われました。
夫婦別姓改正賛成派は、32、5%→42、1%→36、6%
夫婦別姓改正反対派は、39、8%→29、9%→35、0%

 報道の違いで面白いのは、朝日新聞が「結婚で姓が変わることに「不便」を感じる人は46%で過去最高になったこと」をこのニュースの最初に、読売新聞が「「夫婦の姓が違うと子供に好ましくない影響がある」と考えるも全体の66、2%で、「影響はない」の30、3%の約2倍に達した」をこのニュースの最後に載せています。

全部の新聞を読んでみると、世論調査の項目が沢山あり、全体像を掴む為に何をチョイスするかは、各社の姿勢によって異なり、記事の内容が微妙に変化している事がわかります。

 因みに、私自身は30年来変則的夫婦別姓を実践してきていて、「私らしさの」アイデンティティの問題として選択的夫婦別姓制度を早期に導入すべきとの考えです。勿論、同一姓の選択も容認するわけで多様な選択があっていいと思うのです。

 因みに私=松谷は旧姓です。夫婦別姓を容認しても、法律婚では90%が男性姓というのが実体です。男社会は変えるためにも敢えて妻方籍に変えました。女性の大半は姓を失う喪失感を経験をしています。

 喪失感は経験してみないとわからない所があります。私自身もやもやした感情は当時強く残り、子育てにエネルギーを投入したことを思いだします。ただ、法律が変わったら真っ先に旧姓に戻そうと考えていますが、皆さんはいかがですか。

オオタカの森の家の移築

2007年01月27日 | 静岡空港
 本日、静岡空港反対運動の拠点であった「オオタカの森の家」の移築が反対地権者の方々によって行われました。新たな空港反対運動の拠点として再出発します。

 19年間の反対運動の歴史を考えると断腸の想いですが、開港阻止に向けた決意を新たにしました。本来地権者の方々と都市部住民との新しい連携の模索の始まりであり、心を一つにして歩みつづけいたいと思います。

駿府マラソン、今年は大丈夫か?

2007年01月26日 | その他
 今日の朝は新静岡センターで街頭演説でした。13ヶ所を一回りしてセンターに戻りました。今日は寒い感じでしたが、いつもより車の量は多い感じでした。スピーカも新しくなり、ワイヤレスマイクでやれるようになり、気分爽快です。

 3月4日の恒例の駿府マラソン、毎年10キロコースを50分を切る事を目標に走っていますが、今年はやや、どころか、大変に心配です。いつもならトレーニングが始まっているところですが、今年は選挙の年、余裕がありません。

 朝は街頭演説、夕方は訪問活動、腹筋や歩きは鍛えられますが、長距離に必要な「体のならし」には余り関係ありません。明日こそ走りたいのですが、どうなるか、とにかくあせります。こんなことでは、体どころか、心の病になりそうです。

 のんびり、のんびり、のんびり、やりたいものです。

文科省の給食費未納調査

2007年01月25日 | その他
 文部科学省の調査で、小中学校の05年度給食費の未納者が9万8993人、22億2963万円にのぼることが公表され、全新聞で報道されました。静岡県でも、344校、1490人、3509万4219円の未納があるとのことです。

 その原因を「保護者の責任感や規範意識」の欠如と学校側が認識しているとのことです。つまり、給食費を支払う能力があるにもかかわらず未払いの家庭が増えているということになります。


 これはどのように理解すればいいのでしょうか。経済的理由で支払いができない家庭もあるのですが、格差社会の進行と単純には分析するのも1面的のようにも思えます。規範意識の欠如、というのはある意味の「社会の形の壊れ」も意味します。

 この給食費問題一つ取っても、学校社会の深刻な実体が象徴されるのですが、教育再生会議の1次報告を受けて、安倍首相は授業時間の10%増加や教員免許制など改正法案を通常国会に提出する考えを表明しています。

 こんなやり方で、問題が解決されるのでしょうか。今こそ、教育についての国民的議論を巻き起こす事が必要です。

収用委員会、制限表面区域の裁決決定書送付

2007年01月24日 | 静岡空港
 本日、静岡県収用委員会は、静岡空港の制限表面区域の裁決書を関係者に送付したとのことです。審理を十分に尽す事無く結審し、そして、今回の裁決書送付は、公正中立の収用委員会の機能を更にゆがめるものです。抗議したいと思います。

 今回の決定自身は、裁決書が届いた後でないと詳しい内容はわかりませんが、おそらく、これまでのものと変わらないだろうということは推測できます。住民グループは、27日オオタカの森の家の移築、28日現地集会を開催します。

 それにしても今日の読売新聞の知事へのアンケート回答には驚かされます。「公共工事に関係の深い業者から過去の知事選挙で支援を受けたこと「ある」と回答したが、「支援の受け方に気をつければ問題ない」との考え方を示した」とのこと。

 全国調査の知事回答を見てみると、この両方にノーと答えた知事は、東京都、神奈川県、山梨県、滋賀県、奈良県、山口県、熊本県です。こうして考えると、石川知事の姿勢は、とても改革派知事とは言えない実態が見えてきます。

 このアンケート調査の時には、宮崎県知事は不在、当選したばかりの東高原宮崎県知事はどのように答えるのでしょうか。静岡空港の談合疑惑は、名古屋地下鉄、国土交通省水門事業への公正取引委員会の動きを見ても深まるばかりです。

政務調査費に関する検討委員会の設置

2007年01月23日 | その他
 本日、県議会代表者会議が開催され政務調査費に関する検討委員会を設置する事を決めたとのことです。この間の、マスコミ・ワイドショーなど議員特権が毎日のように取り上げられ、世論の圧力が強まる中での静岡県議会の対応です。

 議員一人に支給される1ヶ月45万円、1年間に540万円、78人、4年間で16億8480万円もの政務調査費=税金が領収書の添付もなく支出され、県民が情報公開請求をしても使途が公表されない現状をどこまで知られているかという問題があります。

 一方、県議会会派「市民の風」(代表 松谷清)と市民グループ「県政ウオッチングの会」が02年、03年、04年と毎年、公開の要望をしてきましたが進展がなく、選挙直前の検討委員会の設置です。これまでの放置責任は誰にあるのか、です。

 おそらくは、有権者から厳しい批判を浴びて、あるいは予測してのこうした対応と推測しますが、そもそもこの検討委員会事態が議員や県民に公開されるのかどうかが大きな問題となります。設置要綱を見ると公開条項がありません。

 私は、16億8480万の政務調査費を放置してきた県議会の姿勢の中に、静岡空港や防災船「希望」など税金の無駄をチェック機能を鈍らせてきた原因があると考えています。この議会の原点に関わる問題が、有権者の方々にどう理解されるかです。

 私自身はやむなく、たった一人ではありましたが、領収書付き出納簿の自主公開を行ってきました。今回の検討委員会設置が、果たしてどのようにこの問題の解決に向かって進んでいくのか、納税者の監視が強く求められます。

 伝わるところでは、2月議会中に数回検討委員会が開催され、最終的な答申は選挙後の新しい体制に継続とのことです。こんなにのんびり出来る世論状況にあるのか、宮崎県知事選挙の結果を重く受け止めるべきと思います。

そのまんま東氏、宮崎知事に当選

2007年01月22日 | その他
 7万票差の大差で当選したそのまんま東氏、接戦とは聞いていましたが、このような鮮やかに勝利するとは予測できませんでした。3度の知事選挙を闘って勝てなかった静岡県知事選挙を考えると、時代の力を感じます。

 12年に1回の統一地方選挙と参議院選挙が重なる2007年、95年の東京都知事選挙で青島幸男さんが当選した状況が蘇ります。果たして、そのまんま東=東国原知事は、青島知事を超えられるのか、その後の改革知事をどう越えて行くのか。

 日経新聞を除き、各社一面トップの扱いです。社説を掲げたのは、毎日新聞「宮崎知事選挙 政党不信がそのまんま」、産経新聞が「東氏当選 業界とのしがらみをたて」、読売新聞「プレ統一選 政党の影がますます薄くなった」です。

 午後、県政報告会のチラシを撒いていた時、工事現場で働く方に声をかけました。すると「どこかで見た事ある人だなーと思ったらポスターだよな。宮崎でも勝ったよ。無所属で頑張ってくれ」と思いがけない励ましの言葉を頂きました。

 有権者の皆さんは敏感に時代の流れを感じ取っているようです。ただ、95年の青島、ノック現象は、統一地方選挙での市民派議員選挙に「そのまんま」流れはしなかった現実もあります。この勝利の実態を正確に把握しないといけません。

そして、今回の自民党にノー、民主党にノー、政党批判となって現れた無党派層は、05年9月11日衆議院選挙での小泉自民党「郵政民営化」選挙で動いた無党派層とどこでダブって、どこで違っているのか、ここもしっかりとした分析が必要です。

 今日の街頭演説は、羽高団地前でしたが体調不調であるに関わらずチラシ撒きに掛けつけて下さった支援者の方がいらっしゃいました。来て下さっただけでありがたいのに、病を押してまでして応援に、ただただ、感謝でした。