まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

宙に浮いた年金5000万件の解決のめど立たなくても、天引きの後期高齢者医療制度

2008年04月03日 | 福祉・医療・障害者
 75歳以上を対象とする「後期高齢者医療制度」の名称が福田康夫首相の指示で突如「長寿医療制度」に、と。えー!何で今更。赤字続く高齢者医療をとにかく医療費削減するには、と考え出された75歳以上の老人一人一人が保険者になる制度。

 しかも、宙に浮いた年金5000万件の解決のめども立たないこの現状に、医療保険は年金から天引き、これには、さすがに高齢者の怒りは相当なもの。「私たちに病院へ行くなということか」。衆議院3分の2自民党・公明党のなせる業の結果です。

 あまりの世論の厳しい批判に半年間は凍結したものの制度は4月1日からはじまっています。福田首相、何とか、劣勢挽回とばかりの掛け声だったようですが、現場ではただただ混乱が引き起こされたようです。

 厚生労働省は「『長寿医療制度(後期高齢者医療制度)』との記述にしていただきたい」との通知を出したとのことですが、民主党など野党の舛添厚生労働大臣の問責決議案の提出の動きに「焼け石に水」。緊張増す国会情勢です。

脳性マヒながら地域自立生活30年

2008年03月15日 | 福祉・医療・障害者
 今日は、青い芝の会の沢井博さんの「地域自立生活30年」の記念企画があり参加してきました。沢井さんが福井県の施設から地域での自立を目指して「脱出」してきた頃からのつきあいです。

 その後、私が市議会議員となって、青い芝の会・沢井さんからの障害者の入居できる公営住宅を、との要求交渉に何回も何回も同席してきました。そして、ついに静岡市ではじめての障害者個人に合わせた設計による福祉住宅が実現しました。

 今日は、沢井さんがこの30年間に様々な場面で知り合いとなった人たちが一同に会しての交流会で、本当にいろんな方々の想いで彼が支えられてきたことを再認識しました。20年間をつつづったパンフも出来ています。

 私の娘と高校が同級という、彼の介護スタッフのTさんとも再会。実は昨年の県議会議員選挙で訪問していたのですが、障害者を取り巻く社会的政治的環境やそこで働く若いスタッフの労働環境など、Tさんの熱い思いも聞くことができました。

 是非とも、彼のような若者と共に静岡市を変えていきたいと強く思いました。久しぶりに自宅から北公民館まで自転車でいきましたが、竜爪山と富士山の雄大な眺めと水田風景にとてもさわやかな春を感じた1日でした。気分良好!

静岡県立こども病院の高度医療と医療費負担

2008年01月25日 | 福祉・医療・障害者
 衆議院予算委員会で公明党の上田議員が静岡県立こども病院でのドクターヘリと高度医療により小さな命が救われた問題を取り上げていました。おやっと思って聞いていました。静岡県立こども病院は独立法人化に向かおうとしている病院です。

 毎日新聞の1月23日静岡版での愛知県で心肺停止に陥った3歳の子供さんが「脳低温療法」によって助かった、保険外で莫大な医療費になるとのことで高度医療に対応する保険医療制度について報道がありました。この件だと思います。

 今回、保険が適用されなければ自己負担は100万円単位になりそうなのですが、病院側として病院負担を決断したとあります。吉田委員長とは、独立法人化をめぐる審議で一度お会いしたことがありますが、責任感の強い方でした。

 こども病院の医療水準は全国的にも注目されていますが、こうしたことが何度も積み重ねられてきたものと想像します。公立病院の高度医療の費用負担はどうあるべきか、今回のケースを含め、法人化問題の中で改めて議論が必要です。

つばさフェスタで太鼓

2007年06月09日 | 福祉・医療・障害者
 あいにくの雨でしたが、私の住む城北町内にある障害者施設「つばさ」でフェスタが開催されました。太鼓サークル「座・鼓竜」にオープニングでの出演依頼があり、叩きに行ってきました。写真、本当は私たちの所を撮ってもらえばよかったのですが・・・。

 22日は特養「カリタス」で夏祭り。どの曲目かで、メンバーから私の演奏技術に厳しい「ムチ」、練習を強めねばの激しい「圧力」。ウーム。気晴らしに授産所「ウイン」で手作り「焼肉のたれ」、富士見作業所の国産大豆豆腐を購入。

 午後は、参議院選挙で社民党から出馬予定の沖縄・元読谷村長の山内徳心さんの講演会に参加。やや人数は寂しかったのですが、沖縄からの熱いメッセージ。72歳とは思えないパワーに政治を目指す者、ああでなくてはいけないと、自分に言い聞かせました。

知事、障害者自立支援法を語る

2007年02月20日 | 福祉・医療・障害者
 今日の代表質問は、公明党の滝田光男議員、ken-minの松井三郎議員の2人。滝田議員は、7期28年の任期を務め勇退、新人候補に席を譲るということで、最後の質問でした。知事答弁で注目は、格差社会に対する考えと障害者自立支援法での答弁。

 格差社会の是正の立場での質問に、安倍政権と同じ立場と経済成長による「再配分できる富の拡大論」を展開しました。地球温暖化への対応という中で、成長をどう捉えるか、成長の最適点はどこか、という奥の深い話しはありませんでした。

 知事の障害者自立支援法についての答弁は「このたびの国の補正によると」と、昨年、県内の障害者団体が何度も「県としての激変緩和策」を求めたにもかかわらず、一切その姿勢を見せなかった、事への反省はまったくなし。むっとしました。

 松井議員は、はりきって緊張して早口になったとご自分でも言っていましたが、持ち時間を余らせての再質問でした。大統領制の地方議会において議員内閣制のような与党、野党ではない、首長と緊張関係を持てる議会について質問しました。

 知事の答弁は、なんかすっきりしない答弁で、松井議員も困っていました。教育長に、教育再生会議の教育委員会の中央集権的再編論について質問。教育長は、再生会議の議論は一部の実態しか見ていないと、明確な批判を展開しました。

※※ 明日の代表・一般質問

質問順序 1
質問者 花井征二

1 知事の政治姿勢について
(1)憲法改悪の動きと日米同盟強化が本県に及ぼす影響
(2)貧困化と格差拡大についての認識と対応
(3)政治と金の問題
(4)財政及び組織のあり方
2 LRTの推進について
3 静岡空港について
(1)NHKのアンケート結果と赤字になった場合の責任のとり方
(2)リージョナル航空会社のための飛行機購入
(3)空港ターミナルビル発注についての透明性確保
4 浜岡原発について
(1)安全性確保に向けた体制整備
(2)プルサーマル計画の危険性
(3)安全協定の改定
5 福祉行政について
(1)生活保護行政
(2)健康保険行政
  ア 国民健康保険制度への対応
  イ 後期高齢者医療制度への対応
(3)障害者自立支援法
(4)介護保険法改定後の影響
(5)地域医療の充実
  ア 産科・小児科の確保
  イ 医師不足対策
  ウ 看護師確保対策
(6)こどもの医療費助成の拡充
6 商工行政について
(1)商工予算のあり方
(2)大型店問題
7 雇用対策について
(1)部の再編に伴う雇用労働問題
(2)雇用形態別実態調査
(3)誘致企業への対応
(4)指定管理者制度の受託事業所の雇用実態
8 農業行政について
 o 多様な担い手への支援
9 建設行政について
(1)入札契約のあり方
  ア 指名競争入札廃止への本県の取り組み
  イ 談合摘発逃れについての対応策
(2)港湾のあり方
  ア 駿河湾構想における御前崎港
  イ 港湾建設事業の入札
  ウ 清水港日の出埠頭の早期全面開放
  エ 清水港に寄港する米軍艦船の入港許可
10 教育行政について
(1)教育再生会議の提言への所見
  ア 学力
  イ いじめ
(2)少人数学級
(3)清水への養護学校設置への取り組み


質問順序 2
質問者 小野登志子

1 伊豆半島地域の光ファイバー整備について
2 子育て支援について
(1)放課後児童対策
(2)乳幼児を抱えた母親への支援
3 認知症高齢者対策について
4 熟練技能の継承について
5 伊豆の国市北部地域の道路整備について
6 狩野川中流域の治水対策について
7 文化財の保存と活用について
8 伊豆観光誘客の仕掛けづくりについて


質問順序 3
質問者 岩瀬 護

1 地震防災対策について
(1)地震予知に対する現状認識
(2)防災訓練のあり方
(3)機能する自主防災組織
(4)発災後の輸血用血液の確保
(5)耐震改修促進計画の推進
(6)ハイテクを活用した消防力強化
2 指定管理者制度について
(1)県の制度利用と今後の方向づけ
(2)市町の制度運用の状況
3 共生・共育のあり方について


質問順序 4
質問者 小楠和男

1 家庭にかかわる諸課題について
(1)家庭のあり方と親教育
(2)しつけの静岡方式
(3)児童虐待
2 児童生徒にかかわる諸課題について
(1)コミュニケーション能力を高める取り組み
(2)体力の向上対策
(3)不就学者に対する取り組み
3 フリーター、ニートへの就業対策について
4 青少年の飲酒、喫煙防止について
5 青少年にかかわる部局の一元化について

「なくそう!議員特権 キャンペーン2007 静岡県」で記者会見

2006年12月18日 | 福祉・医療・障害者
(写真)障害者自立支援法に関する会合

 9:30から先週の15日に結審した静岡空港制限表面区域の土地収用委員会に対する抗議活動に同席しました。遅れての大井寿生さんの「語る言葉もない。この最大の地権者は私の母、1度として意見を言う機会もなく結審した」は重い言葉でした。

 13:00からは、障害者自立支援法を考える障害者と自治体議員の会の会合でした。与党から提案された障害者自立支援法の激変緩和措置1200億円の補正予算の評価を巡る議論が展開されました。法の見直しが、成立した年に補正される異常な法。

 16:30からは、「なくそう!議員特権 キャンペーン2007 静岡県」についての記者会見。全国キャンペーンと連動、静岡県では、市民団体「県政ウオツチングの会」と「政策ネット・虹と緑・静岡県」2者の実行委員会で取組みます。
 
 会見には、栗原一郎三島市議、大石和央牧之原市議、大塚邦子吉田町議と県政ウオッチングの会・代表の入江とし子さん、そして私が参加。政務調査費の公開や費用弁償の実費化など全国と静岡県の実体調査について説明しました。

 このキャンペーンは、政治改革を実現する為には議会改革が必要、そのためには議員自身が市民感覚を持ちつづけることが重要であり、政務調査費の使い途など、最低限、領収書添付で公開が必要と言う趣旨です。

 静岡県では、県議会議員一人に月45万円、年に540万、78名の議員で4年間に16億8480万の政務調査費の使いみちが領収書の添付も無く支出されている現状があります。この現状を改革する事無くして、県政改革は実現できようもありません。

 ということで、来年2月9日、全国キャンペーンとして畑山敏夫佐賀大学教授を審査委員長に「議員特権全国ワースト6」を決定します。そして永六輔さんの記念講演があります。そのコンテストに静岡県からも「議員特権ワースト6」を市民、議員、議員候補者から公募し、2月3日に公表し、全国コンテストに応募します。

 是非とも多くの皆さんが考える「議員特権」について応募していただきたいと考えます。ただ、07年統一地方議員選挙で選挙が行われるのは、42の市町のうち、17自治体です。浜松市、沼津市、熱海市、三島市、富士宮市、富士市、下田市、湖西市、東伊豆町、松崎町、函南町、清水町、富士川町、由比町、岡部町、吉田町です。静岡市補選もあります。

※全国コンテストの審査委員長を永六輔さん、ワースト10としましたが、審査委員長は畑山敏夫佐賀大学教授、永さんは記念講演、ワースト6を選ぶとのことでした。お詫びと訂正をします。

またしてもダブルブッキング

2006年11月23日 | 福祉・医療・障害者
 「忙しい」と言う言葉は「心を亡ぼす」とのことですが、まさに私自身の現状を表しているようです。今日は、夕方から、「なくそう! 議員特権 つながろう!みどり・共生・平和の市民派議員」2007キャンペーンに参加です。

 明日は、虹と緑・地方自治政策情報センター主催「国-地方」政策研究会でテーマは障害者自立支援法でDPI日本会議の尾上浩二さんを発題者に、また自治体自立支援法アンケートの発表もあり、どうしても参加したいと前から予定していました。

 ところが、一方で、私自身、「障害者自立支援法を考える自治体議員と障害者の会」の会合を明日の10:00より、議会への激変緩和・意見書採択を要請するための会合を予定していました。東京に出かける前にその準備を片付けないといけません。

 そして、緊急で13:30からの空港部整備室との制限表面区域西側県有地内のオオタカ営巣木伐採延期を求める話合いがあります。会場未定ですが、マスコミ対策も必要です。オオタカ調査会などの25日の全国集会を目前にしたアクションです。

 実は、明日、私が住む城北町内会(調整地2種地区)に建設が予定されているエスラインギフの1500坪のトラックターミナル建設問題で、町内会会長ら三役の方々による小嶋市長に行政指導による「断念」を求めての申入れもあります。

 心を亡ぼさないように動きたいと思います。

障害者自立支援法・激変緩和を求めて再び集まる

2006年10月25日 | 福祉・医療・障害者
 10月完全実施となった障害者自立支援法に対して障害者と自治体議員会のメンバーが、再び、県内の各自治体の激変緩和措置の情報共有と今後の運動の進め方についての意見交換の為に県議会403会議室に集まりました。

 どれくらいの方々が来てくれるのかなと思いきや三島市、藤枝市、静岡市、牧之原市、吉田町、沼津市など20名ものメンバーが参加しました。協議のあと、障害者プラン推進室、障害福祉室と改善の為の話し合いを行ないました。

 県からは、実態調査結果の報告、4月からの利用サービス量について話を聞く事になっていましたが、集計がまだ終わっていないの後日に、利用サービスは概算払いで正確なサービス量が計算できないことなどの回答がありました。

 サービス量の数字は、会が求める5%の緩和措置実施した場合の費用を知るために必要な数字でした。非課税で分類した場合、おそらく、その費用はそれほどに高額にならないことを確認したいわけです。

 障害者の方々から訴えは本当に深刻な内容で、県としても「実施後の様子を見て」来年の予算編成に反映すると言う姿勢がありながらも明言はありません。会としては、県議会への働きかけを行なう必要があることをが確認しました。

 県内自治体の緩和措置の実体についてはかなり把握ができました。何としても県の激変緩和措置を実現したいものです。次回は、11月24日(月)の議会運営委員会の開催を活用して各会派に陳情することにしました。10:00モニター室集合です。

障害を持つ方々の直接の声

2006年10月14日 | 福祉・医療・障害者
NPO法人静岡ピアセンター主催の「自立支援法が始まって」というシンポジウムに参加しました。10月に完全施行となった障害者自立支援法、矛盾だらけの法律で、早急なる改正が求められています。

 大阪、神奈川の衆議院議員補欠選挙でも民主党が争点の一つとして障害者自立支援法改正案を打ち出しています。今日のシンポジウムでも、様々な視点からの発言がありました。

 知的ハンディを抱えたグループにとっての法律の受け止め方、小学校前の通所施設に子供を入れているご両親の実感、精神障害施策としての新たな具体策における戦略的展開、難病患者の事業評価など課題は山積みです。

 それにしてもこれだけ問題を抱えた法律、障害者団体だけでなく、幅広い人々との連携を作り上げて「激変緩和」措置を実現していくのか、パネリストの一人一人の発言にそのパワーと今までの対応の反省の必要性を感じました。

静岡県の障害者自立支援法に関する調査

2006年09月25日 | 福祉・医療・障害者
 今日は10月1日の障害者自立支援法完全実施を目前に「障害者と自治体議員の会」による「激変緩和措置」を求める街頭キャンペーンと意見交換会、障害者福祉室、障害者プラン推進室との話合いが行われました。

 意見交換会の中で、静岡県が状況把握の為の知的・身体・精神・障害児の4つの分野でそれぞれ母数200計800人の方に11の項目に渡るアンケート調査をやっている事が明らかとなり、話合いの中でその趣旨についての議論がありました。

 つまり、このアンケート調査の結果は、おそらく批判の声が強く出る事が予測される、その場合、利用者負担軽減策も考えて調査されているのか、一方で、この調査で本当の実体は把握できるのか。

 そして、そもそも8月要望の「激変緩和措置」の対象者は非課税世帯と限定していくとかなり狭まり、この会に関わるメンバーからの情報で実態は十分把握できるし、そんなに財政負担にはならないのではないか。

 回答としては、この調査は法律改正にむけた基礎資料としたいと考えている、財政負担についての推計値は出せるので把握して見る、との回答でした。担当者としても予算編成の上で貴重な意見聴取の場と熱心な議論が行われました。

 次の会は10月25日、アンケートを軸にということになりました。

※※ 本日の申し入れ書

静岡県知事 石川嘉延様
健康福祉部長 藁科一仁様              2006年9月25日

障害者自立支援法を考える障害者と自治体議員の会
連絡先 静岡市葵区鷹匠3-3-1 
054-209-5677

障害者自立支援法完全実施を前に激変緩和措置を


 8月23日付での要望に対して8月30日回答をいただきました。静岡県内においても42の自治体議会において「激変緩和」措置に関しての議会答弁や事業者への通知などその全容が明らかになりつつあります。9月20日毎日新聞静岡版においては一部自治体の状況が、本日の朝日新聞全国版において全国の「激変緩和」措置の概要が伝えられています。

 10月障害者自立支援法完全実施を目前に、私達も本日街頭でのキャンペーンを行ってまいりました。そもそもは「悪法」とでもいうべきこの法律が成立している事に全問題がありますが、心ある自治体による「激変緩和」措置によって辛うじて障害者の最小限の権利が守られている現状であります。

 改めて、静岡県に以下の要望を致しますが誠意ある回答を求めるものであります。

「1」 8月30日回答についての直接の説明を伺いたい。

「2」 県が示したガイドラインすら実施されていない自治体についての今後の取扱いについてはどのような対応されて行くのか、明らかにしていただきたい。

「3」 県による実態調査が行われていますが、調査対象範囲を含めその趣旨とこの結果の取扱いについて伺いたい。

「4」 こうした現状を踏まえて改めて8月23日付け要求の再検討を求めたいが、見解を明らかにしていただきたい。

「5」 現在福祉計画を策定中とのことですが、当事者や地域の実情を反映したものになっていくのか、実情を伺いたい。