まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

衝撃的な浜岡原発事故SPEEDIの放射能拡散シュミレーション

2012年02月14日 | ニュース・関心事
昨日の川勝静岡県知事の定例記者会見での浜岡原発事故による放射能汚染拡散シュミレーションに関する朝日新聞静岡総局の報道は、予測していたとはいえ、県としての公式発表になりますのである意味、衝撃的な事柄です。

知事はこの内容を「原子力防災対策に反映するとのこと」です。西風45%、北風25%、南風10%で、西風の場合、静岡市も放射能が降り注ぐことは確実といえます。福島原発事故を踏まえた具体的な防災対策が求められます。
...
こうした状況や使用済み核燃料の対策も示されないままで現在の防潮堤工事終了後の12月再開などとんでもないことです。川勝知事も田辺静岡市長も再開時にはアンケートなど県民、市民の意見を聞いて対処したいと述べています。

東京都、大阪府のように県民、市民として再開を止めるための県民の意思を住民投票という形で示す必要があります。勿論、住民投票やらずに知事の意志として再開を認めないとする政治選択は当然ありますが、住民投票は必要です。

私たちは、過去に静岡空港の建設を巡る住民投票運動を繰り広げた経験があります。手続きもきちんとした署名が集まっても知事が賛成か反対かの意見を付して議会に送り、議会が賛否を決めることになりますので結果は不明です。

とはいえ、やはり、「再開ノ―」の県民の意思表示は大きな意味があります。

http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001202140004

放射性物質 伊豆到達も/浜岡の事故想定
2012年02月14日 朝日新聞


SPEEDIを使って予測されたヨウ素の拡散状況=県提供

 川勝平太知事は13日の定例会見で、中部電力浜岡原子力発電所(御前崎市)で放射性物質が放出される事故が起きた場合にどのように拡散するかのシミュレーション結果を公表した。県は、西の風で放出量が多い場合には伊豆半島に到達する可能性も指摘。「現在見直しを進めている県の原子力防災対策に反映したい」としている。


 シミュレーションは毎年行われているが、今回は昨年に実際に吹いた風のデータを使って初めて予測した。キセノン133などの希ガス、ヨウ素131、セシウム137が、地上100メートルの排気筒頂部から1時間にわたり、1ベクレル放出した場合の24時間後の被曝(ひばく)結果をまとめた。


 風向・風速は、昨年の毎月1日の観測データを適用した。その結果、西風が多く、駿河湾や遠州灘の海域に拡散する場合がほとんどだった。唯一、10月1日は風速4.8メートルの南東の風が吹いて浜岡原発の北西に拡散し、菊川市から掛川市、内陸部の森町まで広がった。


 このケースで福島第一原発の1~3号機と同じ量のヨウ素が放出したとすると、この地域の甲状腺の被曝線量は100ミリシーベルトを超え、安定ヨウ素剤が必要なレベルだった。


 SPEEDIは浜岡原発を中心とした92キロ四方しか計算できないため、県東部は含まれていない。県原子力安全対策課の藤原和夫課長は「西寄りの風の場合、直線で約60キロ離れた伊豆半島に拡散する可能性もある。風速より放射性物質の放出量で決まるだろう」と話している。


 東風が吹いた場合は、一部が愛知県東部まで拡散する可能性はあるという。昨年の風向きのデータをまとめると、西寄りの風が45%、北寄りの風が25%。内陸部に向かって吹く南風は10%程度だった。


 県はこの結果から、季節ごとの拡散の傾向や、避難所、避難ルートなどの検討に活用するという。見直しを進めている原子力防災対策にも反映する考えだ。


 4月に発足する原子力規制庁は、各原発ごとの放射性物質の拡散シミュレーションを実施する予定。気象データを用いて時間ごとに計算し、統計的な分布図を作る予定だ。県は、この結果を活用し、今後策定される緊急時防護措置準備区域(UPZ)や予防的防護措置準備区域(PAZ)の範囲や避難計画を検討する。


 シミュレーションは財団法人原子力安全技術センターに委託して行われ、準備ができ次第、同センターのホームページ

最新の画像もっと見る