マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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九頭講祭神饌

2007年01月22日 09時00分07秒 | 桜井市へ
桜井市倉橋下地区には赤鳥居が目印の九頭神社が鎮座します。

その傍に鎮座するのが九頭龍神社。

同神社は男神、九頭神社は女神で夫婦神を祀るといわれています。

両神社は共に磐座の鎮護石を置いて背後の樹木をご神木として崇められています。

両地区間では昔からの仲たがいの言い伝えがあり、きっぱりと分かれ縁組は今でも禁じられているという。

九頭龍神社では12月5日の深夜に「いのこ祭り」と呼ばれる古い形式の九頭龍王祭儀が営まれている。

六人の九頭講衆から選ばれた当家は神饌をもち、暗い道を提灯の灯りで足元を照らして同神社まで行くお渡りが行われます。

お渡りは誰にも見せてはならない、見られたら祟りがあるという秘儀。

供え物は当家引き継ぎされている升で量り同量にした蒸し米のオコワ。

昆布を巻き藁で結んだダイコンに「大和マナ」の大葉を添えます。

うるう年は13個、以外の年は12個の神饌を当家が用意します。

当家はお神酒等の神饌を同神社の磐座に供えて神事を行います。

本来は5日の深夜であったが、近年にはその日に近い日曜日の夜間に移行されています。

(H18.12.2 Kiss Digtal N撮影)