マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小泉町九頭神社九頭神祭宵宮相撲

2008年12月01日 09時06分35秒 | 大和郡山市へ
毎年10月7日の夕刻に行われる九頭神社の宵宮相撲。

大和郡山市の小泉神社境内社に鎮座する九頭神社は小泉町市場垣内の氏神さん。

水の神さんとして崇められている。

参籠所に集まった九頭神座の長老三人衆と当家の4人は白衣に黒羽織を着用し、神社鳥居の前に並ぶ。

拝礼、祓えの儀、開扉、神饌献饌、祝詞奏上、玉串奉奠など厳粛な宵宮神事のあとに長老が所作する相撲が始まる。

神饌の主役は平たい三宝に載せられた九つ膳。

コモチ九個が供えられているもので当家の数の4枚だ。

他にはザクロ、エダマメ、コンブなどなど。

行司役に一老、二老、三老は相撲を取る。

始めるにあたり三人は一老を先頭に「ウーワハイー」と発声して境内を時計回りにぐるぐる三周回る。

そして、鳥居の前の二老、三老は少し傾倒しつつ手をそえて腰を掴み静止する。

行司は扇子を掲げる。

数十秒の一瞬で終える宵宮相撲は神さんを楽しませる神楽と同じ意味をもつとおっしゃる小泉神社の宮司さん。

拝殿でお神酒とエダマメの直会。

明日の本祭を待つ静かな境内は虫の声が聞こえている。

(H20.10. 7 Kiss Digtal N撮影)