マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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観音寺町八幡宮宵宮チャンポン

2008年12月22日 07時57分05秒 | 大和郡山市へ
トヤ家の門口に注連縄を張り、御供餅搗きが早朝から行われた大和郡山市観音寺町の八幡宮。

陽が沈む頃、同町と西観音寺に奈良口の三ヶ大字の氏神さんに、提灯を掲げてトヤさんと男児二人が本殿を前にして座ります。

今夜は御供モチ、ゴボウ、レンコン、ダイコン、シイタケやハマチ、果物などを供え、薬園八幡神社の宮司を迎えて氏子らが参拝される宵宮の日。

祓えの儀、祝詞奏上など神事が行われたあとは次々と家族連れでやってきます。

参拝されると巫女さんが鈴祓えの舞。

氏子の頭の上で鈴祓えをしたあとはお神酒をいただきます。

箸で摘んだスルメもいただきます。

その間、太鼓をドンドン、鉦をチャンチャンと打ち鳴らしています。

この音色から「チャンポン」と称されています。

トヤさんは村神主と呼ばれる役目。

14年にいっぺん回ってくるといい、今年のトヤさんは長老から数えて五番目。

末端だったのにいつのまにかトヤをする年齢になったわと笑顔でお神酒を振る舞われた。

村神主は初宮参りの申し込みがあれば出御される。

神事にのっとって祭礼されるのだが、その際には幼児をつねって泣かすという。

泣かなければそれ以上につねらなくてはならないのが辛いんじゃと前神主さんは話された。

(H20.10.18 Kiss Digtal N撮影)