むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

よみがえる郭馬出西虎口門

2016年12月10日 | 歴史のつぶやき
ここは、箕輪城跡

箕輪城の郭馬出西虎口門が先月(11月)完成したので見に行ってきました。




搦手口から二の丸へ。
ここではすでに来年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」を意識したような雰囲気が出ています。
しかし、現時点では箕輪城でのロケ等は予定されていません。
もしかするとドラマ最後のゆかりの地紹介で取り上げてもらえるのではないかとういう
期待と交渉を水面下でされているとかいないとか・・・。ちょっと期待です。

このあたりにボランティアガイドさんが居るのでパンフレットをもらって
話を聞くと楽しい話が聞けますよ。



郭馬出西虎口門





硬く踏み固められていた地面から読み解く大扉と脇戸の位置。


石落し

門扉の前で見上げると石落しがあることを確認できます。
敵が攻めてきた際に二階から石を落します。



丸い梁は松を使用、手斧で仕上げてあります。




小ぶりな建物のわりには柱や梁が太くてしっかりした材料が使われているのは、兵が詰めたり石落しのための
石を乗せるためにしっかりした構造が必要であったそうです。



礎石の形状に合わせて柱を加工しています。
何度も合わせて柱を削り、一番苦労した場所だそうですので、行った方はぜひ
ここに注目してやってください。


ちなみに、本物の礎石は発掘調査後保存のため地中に埋め戻してあるそうなので
見ることはできません。

屋根

発掘調査の際、瓦が出土されなかったことから板葺きであったと考えられる。
屋根は杉板を3層載せ、4層で強度アップ。



壁は竹を格子状に組んだ木舞に荒壁を塗り込んであります。


狭間のついた塀



郭馬出の周囲は土塁でかこまれていたようですが、この土塁の上にも狭間付きの塀があったようですが
予算の関係で虎口門のみの復元整備となったそうです。

ということなので、妄想して楽しみましょう(^^;


今後も復元工事がされていきます。

今私が最も楽しみにしているのは本丸西虎口の門(一階建ての高麗門)と蔵屋敷に架けられた橋の復元です。
これが実現するとさぞかし立派で城跡らしくなるのではないかとワクワクしてます。

最初に訪れた時の箕輪城は本丸が畑で、桑や大根が植わってました。
木も生い茂り草ぼうぼうで薄暗く、散策しようという気になれませんでした。
個人所有の土地だったため、少しずつ土地を買い、買い足しては整備する
ということを行なってきたそうです。

百名城や大河ドラマなど話題になるようになり、初めて来た時のイメージとは
随分変わったなあと思います。

訪れる人も最初は誰にも行き会わず、足を運ぶたびに整備され
整備に比例するように訪問者に会うようになりました。

郭馬出西虎口門完成後は多くの人が見に来て、こんなに賑やかだったっけ?
と驚きました。

今後も復元整備を見守りつつ、進行状況をまたブログで報告したいと思います。


平成28年12月4日訪問