むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

西明寺城(栃木県)

2016年12月23日 | 百名城以外の城
西明寺城さいみょうじじょう
別名高舘城
構造山城
築城者益子氏
築城年代1058年~1065年
指定史跡
場所栃木県芳賀郡益子町益子高館山 地図

平安末期に益子氏により高館山に築城された西明寺城(高館山城)は関東六城のひとつで、
最北端に位置しています。
麓にある西明寺の本堂脇の道を登って行くと高館山の山頂に出ます。


西明寺

駐車場に車を停め、休憩所を過ぎた右手に竹林と手水鉢があります。

後から知ったことですがここの竹は丸い竹ではなく、四角い竹という珍しい竹だそうです。
近くでよく見ると節に爪があるそうです。
中国南部原産の竹で秋に筍が食べられるそうです。



階段を見上げると立派な門が待ち構えています。


西明寺楼門

明応元年に建てられたという重要文化財の楼門。


西明寺三重塔

天文7年に宇都宮氏によって建てられたという重要文化財の三重塔
関東甲信越四古塔のひとつです。


西明寺本堂



西明寺鐘楼堂



西明寺にはめずらしい「笑い閻魔様」がいらっしゃいます。
そして、笑い閻魔様の隣にはお地蔵様が立っています。
笑い閻魔様はいつも笑みを浮かべているお地蔵様の化身となって
地獄に落ちた人たちを救うためにいらっしゃるそうです。
閻魔様と聞いて写真に納めて来なかったので、実際に足を運んで拝んでください。



権現平入口

道路側の権現平入口です。


関東ふれあいの道

階段の上は関東ふれあいの道が通っています。
右に行くと権現平です。


権現平

西明寺から歩いて登って来ると権現平に出ます。
ここで一休み。
ここにはかつて益子の祖、紀貫之を祀っていたそうですが、現在は西明寺本堂の奥に
夫婦の像が安置されています。



展望台からの眺めです。


関東ふれあいの道の碑

高館山頂上方面につづく道
この先、西明寺城の虎口前で道路に出ます。道路を渡るといよいよ本郭目指して登城です。


虎口

ここからは車ではいけないので歩いて登城です。


駐車場

車はここに置いて西明寺城をぐるっと一周するルートで散策します。


遊水池

これが井戸の役割をしていたのでしょうか。


主郭虎口

藪の中にある小道を進むと間もなく左手に堀と土塁跡らしいものが見えてきて、
主郭の虎口に出ます。


主郭

虎口を進むと開けた場所に辿り着きます。
ここが主郭です。
途中に郭かな?と思わせる場所もあったのですが藪になっています。

大きな石

主郭には点々と大きな石があります。
意味がありそうな不自然な石なのですが石垣に使われていたのかどうかまでは
わかりません。
周囲は土塁造りになっているので石垣と言ってもしっくりこない。



点々と大きな石が転がっています。
石に座っていろいろ妄想してみる^^;


手前は石がごろごろ、奥に見えるのが土塁。


高館山山頂

土塁のような小高い部分がどうやら高館山山頂らしい。


土橋

空堀を横断する土橋と見られる場所。


大堀切

この堀切には歩きやすいように階段が設置されています。
この先は陶芸の森につづいているようですが今回そちらへは行かずに
駐車場の方へ戻ります。



ここを下るとキャンプ場です。


キャンプ場

この日はここからとても賑やかな声が響き渡っていたので何かな?と思って行ってみると
埼玉県から来たという山歩きの集まりの方々が45人ほど訪れていたそうで
お弁当を広げていました。
当初は高館山山頂(本郭)でお弁当を広げる予定だったそうですが木々が生い茂っていて
景色が楽しめないということで眼下を眺められるこちらのキャンプ場に変更したと
おっしゃっていました。


そして、池のある駐車場へ

キャンプ場を後に、一周してきました。
ちなみにこの駐車場、近くに池があるだけにちょっと湿地帯なのかなって感じで足元がドロドロして
ました。なのであまり奥の方へ駐車しない方がよいと思います。


道しるべはあるものの、城跡としての標柱や看板や縄張り図が少ないです。
郭や遺構がわかりにくいのでもう少し案内がほしいところです。
高館山全体が遺構の塊なので城跡のこと、西明寺のことや関東ふれあいの道のことなども
もっとわかりやすく表現されているといいなと思いました。



平成28年12月18日登城