むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

高林城(群馬県)

2019年02月07日 | 百名城以外の城
高林城こうりんじょう
別名御殿場・黒岩城
構造山城
築城者不明
築城年代不明
指定史跡
場所富岡市下黒岩 地図

高林城は、鎌倉時代に上野権守小野朝臣の居城であったとの伝承があります。
しかしながらその根拠となる確証は無く、城郭の縄張りの様子から戦国末期の
天正時代に使われていた城ではないかとの見解がされています。



黒岩公民館入口

黒岩公民館の駐車場を拝借して、ここから徒歩で歩道橋を渡り、黒岩小学校脇にあるお墓から
主郭を目指します。



遍照寺墓地の脇を通り道に従い登って行きます。



道は整備されていてとても歩きやすいです。


南無平和観世音菩薩

登り始めてしばらくすると、観音様が見えて来ます。



看板が見えて来ました!


手作り看板

どうやら私は「イノシシコース」を歩いているらしい。
黒岩小学校の児童が作ってくれたのかな。



落ち葉も掃いてあるのか、日頃から児童が歩いているのか
とにかくよく整備されています。


合流地点

両側に堀切が見えます。
向って左側の堀は結構深いです!
向って右手へ下る道が搦手道で大日尊へと続く道です。



「イノシシコース」と「タヌキコース」の合流地点の手作り看板があります。
子供たちの造った看板が良いですね。



左側は深い横堀になっています。
ここもなかなか見事な堀です。
この先で右手から馬出を抜けて枡形虎口、主郭へと登って行くのが
本来の大手道のようです。
今回はこのまま真直ぐ続く整備された道を選んで、歩きやすいルートで主郭まで行きました。


鞍部

ここでいくつかの道が合流しています。
ここから右手に登ると主郭へ到達します。


枡形虎口

主郭から南東下にある枡形虎口。
ここから西側には腰郭が取り巻き、北側に行くと堀底を抜けて搦手道に出ることが出来ます。


主郭虎口

この階段を登り上げると頂点にある主郭です。


主郭(御殿場)

主郭は「御殿場」とも呼ばれていたようです。
ここには1763年(宝暦13年)記銘の石祠があります。
どうやら城に関係したものではないようですが、登り始めてしはらく歩いた場所にも
観音菩薩像があるのでこの城址には祀るものがあり、麓の寺院との関係が
あるのだろうかとも考えられます。


眺望

見晴らしは抜群です。
正面は妙義山、その右側で雪をかぶっているのは浅間山です。



主郭の木は伐採され四方見渡すことが出来ます。


二の郭

主郭北側の一段下に取り付いた二の郭は笹で覆われています。
しかし、人一人通れるだけの道があり、その部分だけ笹が切られています。
誘われるように郭内に入ってみると…立派な土塁と堀切に誘われます。


堀切

土塁の上に登ってみると…足元には見事な堀切があり、先程の笹藪に付けられた小道が
示す見所が「これか!」と意図的に見せるように出来てるのがなかなか憎い誘い方をしている。


堀と土塁

ここを整備されている人は我々の心理をよくわかっていらっしゃる。
全部は刈り切れないけど「ここを見ようよ」って道を付けてくれてあるありがた~い心使い。



土塁の上から振り返って郭内を見渡してみました。
藪の中には入りたくないけど、こんな道があるとその先には何があるの?って
行ってみたくなるでしょ?
結果、良いもの見せて頂きました。


鞍部

再び鞍部まで戻って来ました。
主郭側と南の出郭を切ったような場所で、西へ向かって道が延びています。



道は更に西へ向い、奥には主郭西部の土塁と堀切があります。
本日はここまでで帰路に。。。


小規模ながら良く出来た城址で、黒岩小学校の管理がとても良く
少人数の小学校ながらこれだけ児童が関わって整備されていると
とても微笑ましい城跡です。
しかも裏山が城址とあって「城の造りを体験する」という学習もされていて
堀や斜面をよじ登る体験など、めちゃめちゃ楽しい体験授業を行っているようです
素晴らしい環境でうらやましい!!
これからも続けて子供たちの育成に役立って行ったらいいなと思う城跡です。


平成31年1月26日登城



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信濃をめぐる境目の山城と館 上野編
宮坂武男
戎光祥出版