「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

BSこころ旅で火野正平さんが訪れた大分県院内町の富士見橋とマチュピチュ

2023-05-05 20:57:30 | 大分の石橋

西椎屋にある「宇佐のマチュピチュ」

 

 

 

 

 

西椎屋を通る国道387号線

 

 

 

 

 

火野正平さんがマイクロバスで渡った橋

 

 

 

 

 

 

火野正平さんが手紙を読んだ「富士見橋」

 

 

 

 

 

横から見た「富士見橋」

 

 

 

 

 

 

松田新之助の息子で同じ石工の松田丑男の家

 

 

 

 

 

 

大分県の4日目の「こころ旅」は、

院内町の国道387号線のジェットコースターのような下り坂だった。

手紙を読んだ富士見橋から宇佐のマチュピチュを経由して、

西椎屋の滝の入り口から川底第二トンネルまでのアップダウンだった。

この道で自動車の運転の練習をしている方からの便りだったが、

車の通行量も少なく、初心者の練習に持って来いの道路だった。

 

ちなみに手紙を読んだ富士見橋は、松田新之助と吉村万太郎が架けた石橋で、

院内町の指定有形文化財になっている。

この橋の名前の由来は、架橋地点から豊後富士(由布岳)が望まれることから、

命名されたそうである。

また、同じ石工で松田新之助の息子の家が橋の近くにあり、

松田丑男の表札が掛かっている。

 


大分県日田市夜明 「 撤去された大肥橋と感謝を込めた横断幕 」

2021-06-09 08:30:52 | 大分の石橋

国道386号線の奥にかつて大肥橋が架かっていた

 

 

 

 

 

 

筑後川を挟んで対岸から見た大肥橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上流側から見た大肥橋と大肥川橋梁

 

 

 

 

 

間近からやや扁平なアーチが見える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

要石には額淵型の橋名がある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

橋の上には歩行者専用の橋が乗せ垂れている

 

 

 

 

 

雑草に覆われた親柱

 

 

 

 

 

橋が架かっていた頃の夜明三叉路

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わずかに石組の遺構が見える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつてこの三叉路に石橋が架かっていた。

それは119年の歴史を見て来た石橋である。

横断幕ではないが、ありがとう!と、お疲れ様を言いたい。

 

 

所在地 / 大分県日田市夜明大字大肥
架橋  /  明治32年4月
石工  /  不明
長さ   /  27.6m   幅   /   4.6m
拱矢  /   4.7m   径間  /  22.5m
環厚  /   75㎝   単一アーチ



大肥橋は国道386号線の夜明三叉路沿いを流れる大肥川に架かる橋で、

下流に夜明ダムが出来て水位が上がり、石橋の起拱部が見ることが出来なくなった。

この橋は国道386号線の改良により、一時は撤去されそうになったが、

寸前になって保存されるようになった経緯がある。

現在は橋の上に新たに歩道が設置されて歩道として利用されている。

橋は当初、明治3年に架設されているが、明治22年に流失したため架設し直している。

日田郡村誌 ( 明治12年 ) によると、夜明村の車橋として記載され、

無柱石橋と説明されているのが明治3年の大肥橋である。


大肥橋へのアクセス

大肥橋へは、国道386号線と国道211号線の交わる三叉路にあるため、

すぐに分かるが、通行量が多いので橋を見るのも大変である。

橋のすぐ後ろにJR久大線が通っており、

近くに夜明駅があるので公共の交通機関も利用できる。

駐車は、橋から国道211号線に入ってすぐの所に広くなった場所があるのでそこに駐車できる。

 


大分県本耶馬溪町  「 手月橋 」

2020-06-30 16:13:16 | 大分の石橋

 

輪石の内側はコンクリートで巻かれている

 

 

 

 

 

壁石もコンクリートで補強されて石組を見ることはできない

 

 

 

 

所在地 /  大分県半耶馬渓町東谷手月

架橋  /  昭和9年ごろ

石工  /  不明

長さ   /  8.5m  幅  /  4.4m

単一アーチ

 

手月橋は手月集落の入り口に川を斜めに横断する形で架設されている。

現在は拡幅・補強のため全面をコンクリートで覆われており、

その石組みを見ることが出来ない。

現在は新しく橋 ( 長道橋 ) が架かり道路も新しく作られているため

車の通行はほとんどなくなっている。

 

手月橋へのアクセス

手月橋へは国道500号線の東谷郵便局の先を大田酒店から左に入り、

長道橋の手前から右に150mほど入った所になる。

駐車は橋の近くに駐車した。

 


大分県天瀬町  「 高取谷水路橋 」

2020-05-01 16:57:11 | 大分の石橋

 

 

 

 

 

 

 

橋の途中にある新しく設置されたコンクリートの高取谷水路

 

 

 

 

 

水路橋の上を流れる水路 ( 上流側 )

 

 

 

 

 

上流側のアーチ

 

 

 

 

 

下流側のアーチ

 

 

 

 

 

高取川の上流から見た水路水路橋

 

 

 

 


小さな石で組まれた扁平になったアーチ

 

 

 

 

上流側の壁石

 

 

 

 

土手から直接立ち上げた橋脚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

橋への降り口の近くにあった 「 女子畑直売所 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地 /  大分県天瀬町女子畑

架橋  /  大正2年以前

石工  /  不明

長さ   /  47.9m   幅   /  6.3m

拱矢  /   1.8m   径間  /  9.1m

環厚  /   39㎝   3連アーチ

 

高取谷水路橋は旧・天瀬町と旧・大山町の境界の高取谷に架かる水路橋で、

九州電力の女子畑 ( おなごはた ) 発電所の導水路である。

町境になっている大山川の支流、高取谷は深いV字の谷で、

この谷を横断して架設されている。

同発電所は玖珠川右岸の国道210号線の対岸に見えるが、

発電開始が大正2年ということから、この水路橋の架設はそれ以前ということになる。

橋の壁石は布積みされているが、水路壁は谷積みになっている。

 

高取谷水路橋へのアクセス

高取谷水路橋へは、日田から旧・大山町に向かう国道212号線から

女子畑に向かう県道に入って2キロほど行くと、広域農道と女子畑に入る分れ道がある。

そこの手前の右側に 「 手づくりまんじゅうの店 」 がある。

そこから80mほど行くと右に下りて行く狭い道があるので

そこを1キロほど下りるとコンクリートで出来た水路橋がある。

そこから歩いて400mほど上流に行くと高取谷水路橋がある。

駐車は手前の水路橋の下に止められるが、轍がひどく、道幅が極めて狭いので

車で行く時は十分に注意をしなければならない。

 


大分県山国町  「 鳥居瀬橋 」

2020-04-19 17:37:01 | 大分の石橋

 

竹藪に覆われて全体が見えにくい

 

 

 

 

 

上流側から見た鳥居瀬橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

橋台は堤から直接立ち上げている

 

 

 

 

手前が新しく拡幅された輪石

 

 

 

 

古い石組と新しく拡幅された輪石の継ぎ目

 

 

 

 

 

所在地 /  大分県中津市山国町守実

架橋  /  大正末期~昭和初期

石工  /  甲斐伊蔵

長さ   /  13.5m  幅   /  4.55m+2m

拱矢  /    ? m  径間  /  10.0m

環厚  /  50 ㎝    単一アーチ

 

鳥居瀬橋は旧・山国町役場が所在する守実から

日田市へ通じる国道212号線の旧道に架かる橋で、

生コン工場の先の新しい道と交わった場所あたりになる。

橋の上流側には2mほど拡幅された跡が残っており、

自動車の大型化と交通量の増加によるものと思われる。

最初に請け負った石工は耶馬溪町の甲斐伊蔵であるが、

拡幅分については定かではない。


鳥居瀬橋へのアクセス

鳥居瀬橋へは旧・山国町役場がある守実から

国道212号線へ出る旧道に架かっている。

生コン工場の50mほど上流になる。

駐車は、橋の横の広場に駐車した。

 


大分県山国町  「 宮園奥山橋 」

2020-03-11 17:11:01 | 大分の石橋

 

真正面から見るとトンネル型のアーチになっている

 

 

 

 

 

木々に覆われ谷になった上流側

 

 

 

 

 

一部損壊し草だらけになった通路部

 

 

 

 

 

壁石に突き合わせた護岸の石積み

 

 

 

 

 

隙間がないように積まれた壁石と輪石

 

 

 

 

 

一部崩落している壁石

 

 

 

 

測ったようにきれいに切られた輪石

 

 

 

 

 

フラットな面に仕上げられた拡幅された継ぎ手部分

 

 

 

 


上流側の竹やぶの中に城壁のような石垣があった

 

 

 

 

橋の目印となる駐車帯横の店屋

 

 

 

 

所在地 /  大分県耶馬溪町宮園

架橋  /  明治末期ごろ

石工  /  不明

長さ   /  ? m   幅   /  4.6m

拱矢  /  2.2m  径間  /  4.5m

環厚  /  40 ㎝   単一アーチ

 

宮園奥山橋は、山国川へ流れ込む支流が国道212号線の駐車帯の下を通る橋である。

下流側はボックス・カルバートが入れられ拡幅・補強されているが、

上流側の壁面や輪石は見ることが出来る。

それらの石は測ったように切られており、明治末期とは思えない技術である。

残念なことに壁石の上部が一部損壊しているが、トンネル型のアーチは見ものであった。

 

宮園奥山橋へのアクセス

宮園奥山橋へは雲八幡神社から日田に向かって500mほど行った右側になる。

季節販売所のような建物がある国道212号線の駐車帯の下を通っている。

駐車は、その駐車帯を利用した。


大分県山国町  「 猿川橋 」

2020-02-29 19:23:31 | 大分の石橋

 


下流側から見た猿川橋の全景

 

 

 

 

 


輪石の割には薄い壁石

 

 

 

 

 


正方形に近い形の輪石が使われている

 

 

 

 

 


隙間があるがそれなりに組まれている輪石

 

 

 

 

 

 

自然石の橋脚に載せられた輪石の石組み

 

 

 

 


しっかりと組まれた橋脚部分

 

 

 

 


細いが今でも現役の橋として役目を果たしている

 

 

 

 

 

橋の入り口にある  「  民家体験施設  」 

 

 

 

 

所在地 /  大分県山国町守実

架橋  /  大正末期~昭和初期

石工  /  不明

長さ   /   ?m   幅   /  1.6m

拱矢  /   ?m  径間  /  3.7m

環厚  /   ?m  単一アーチ

 

猿川橋は、旧・山国町役場から山手に向かって300mほど行った所に架かる橋である。

橋の近くには温泉施設の 「 やすらぎの郷 」 や 「 民家体験施設 」 などがあり、

行楽の地として賑わっている。

以前は上手の藤野木地区に通じる主要道路であったようである。

片方の橋脚はしっかりと組まれているが、片方は自然石の上に載せられている状態であった。

 


猿川橋へのアクセス

猿川橋へは、国道212号線沿いにある旧・山国町役場 ( コアやまくに ) から山手に

300mほど行った場所で、 「 民家体験施設 」 の下の川になる。

駐車は、民家体験施設の無料駐車場が利用できる。

 


大分県天瀬町  「 先釣橋 ( さきつりばし ) 」

2020-02-15 17:52:08 | 大分の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地 /  大分県天ヶ瀬町馬原
架橋  /  昭和28年
石工  /  不明
長さ   /  7.0m  幅   /  2.0m
拱矢  /  1.8m  径間  /    3.5m
環厚  /  40 ㎝  単一アーチ
 

 

先釣橋は県道脇の町道に架かる橋で、

橋の両側をコンクリートで拡幅、補強されており、

とくに下流側は大きく拡幅されている。

この近くには穴井六郎衛門の旧宅がある。

 

 

穴井六郎右衛門

没年:延享3 ( 1746 )
生年:生年不詳
江戸中期の義民。幕府領豊後国(大分県)日田郡馬原村の庄屋。

享保19 ( 1734 ) 年に日田代官として入部した岡田庄太夫の年貢増徴策に反対して

年貢軽減,夫食給与を要求する。

延享3 ( 1746 ) 年六郎右衛門は次男要助と馬原村組頭飯田惣次の三人で江戸越訴を展開。

願書は受理され暮れに帰国したが,同年12月16日に幕府は彼らの処罰を命じた。

六郎右衛門は捕らえられて即日斬罪,獄門。

要助,惣次も処刑され,追放,過料に処せられた者も含めると441人に達する。

昭和25 ( 1950 ) 年4月日田市亀山公園に顕彰碑が建てられ,

墓は日田市財津竜川寺にある。

 


大分県耶馬渓町  「 栗郷橋 」

2019-11-19 18:20:28 | 大分の石橋

 

 壁石の雑さに比べ輪石はしっかりと組まれている

 

 

 

 

  やや馬蹄形をしたアーチ

 

 

 

 

  町道の路肩に寄せるように架かっている

 

 

 

 輪石の頂部は意外と薄く出来ている

 

 

 

 壁石は押し込んだように積まれてある

 

 

 

 橋台部分は川栗を使用している

 

 

 

 基礎は栗石だが輪石は加工された切石で組まれている

 

 

 

 

上から見た通路部とアーチ

 

 

 

 細い道だが現在も農耕用として利用されている

 

 

 

 

所在地 /  大分県耶馬渓町戸原

架橋  /  大正末期ごろ

石工  /  甲斐伊蔵

長さ   /  7.8m  幅   /  2.7m

 拱矢  /  2.2m  径間  /  4.5m

環厚  /  40 ㎝  単一アーチ

 

栗郷橋は、馬渓橋から木ノ子地区に入る町道沿いの小川に架かる橋で、

石工は馬渓橋を架けた地元 ( 城井村 ) の甲斐伊蔵である。

もともと農道の橋として架けられたもので、今現在でも現役として活躍している。

 

栗郷橋へのアクセス

栗郷橋へは、国道212号線を馬渓橋の入り口の平田信号機から左に入り、

 約1キロほど進んだ右側に架かっている。

駐車は、道路の広くなった場所に駐車した。

 


大分県耶馬渓町  「 越尾橋 」

2019-10-18 18:31:26 | 大分の石橋

 

  小じんまりとしていい感じの橋である

 

 

 

 

  コンクリートに後ではめ込まれた親柱

 

 

 

 

 

 道路からコンクリートで固められた壁石が見える

 

 

 

 

 腕輪のように輪石が解くにきれいな橋である

 

 

 

 

 

 小さくても輪石はしっかりとしている

 

 

 

 

 輪石の間に押し詰めたような壁石

 

 

 

 

 しっかりとした台上にアーチが築かれている

 

 

 

 

コンクリートで舗装された通路部

 

 

 

 

 橋の上流の堰から勢いよく水が流れ込む

 

 

 

 

所在地  /  大分県耶馬渓町木原

架橋  /  昭和初期のころ

石工  /  甲斐伊蔵

長さ   /  14.0m  幅   /  2.7m

拱矢  /   2.1m  径間  /  4.6m

環厚  /  40 ㎝    単一アーチ

 

越尾橋は、栗郷橋から300mほど上流に架かる橋で、

上部壁面をコンクリートで補強されている。

壁石は押し詰めたように積まれているが、輪石はしっかりと組まれている。

小さな上流の堰からこんこんと流れ出す水がとても印象的であった。

 


大分県本耶馬渓町  「 神敷橋 ( ごうしきばし ) 」

2019-10-15 18:44:14 | 大分の石橋

 

 

 大きな輪石のみの石橋  ( アーチの向こうにおばあさんが見える )

 

 

 

 

 

  上流側から見た神敷橋の全景

 

 

 

 

  扁平に組まれた輪石のみのアーチ

 

 

 

 

不揃いの石で組まれたアーチ

 

 

 

 

 橋の橋脚と土手の組み石

 

 

 

 

 橋脚部分は自然の栗石を使用している

 

 

 

 

  かろうじてその輪郭が分かる橋の通路部

 

 

 

 

所在地 /  大分県本耶馬渓町東谷

架橋  /  大正初期ごろ

石工  /  不明

長さ   /  7.0m  幅   /  2.3m

拱矢  /  0.4m  径間  /  2.8m

環厚  /  40㎝~60㎝  単一アーチ

 

神敷橋は東谷の一番奥に架かる石橋で、

その昔は上にある桃の木集落の人々の生活道路であった。

現在は上に新しく道が出来て今ではこの橋どころか、旧道を通る人もいない。

ここを案内してくれた里のおばあさんは桃の木集落の出身で、

子どもの頃の通学路だったと言っていた。

そんな橋からつながる道も廃道となって、その姿さえ分からなかった。

 

神敷橋へのアクセス

神敷橋へは、台 橋から1キロほど上流に行くと新しい道路が出来ている。

その道路の途中から左に入る道がある。

その道の途中から左に下りたところに架かっている。

駐車は、道路の脇の広くなった場所に駐車した。

 


大分県耶馬渓町  「 賀治耶橋 ( かじやばし ) 」

2019-10-10 18:41:52 | 大分の石橋

 

  左右で径間の大きさが違うアーチ

 

 

 

 

  橋の袂に建つ架橋記念碑

 

 

 

 

 形のいいアーチとバランスのいい橋

 

 

 

 左のアーチがやや小さい上流側からの全景

 

 

 

 

 目の詰まった輪石に密度の高さを感じる

 

 

 

 ひとつの橋台から開いた銀杏形のアーチ

 

 

 

 船のような形をした橋台水切り部分

 

 

 

 橋の袂にある  「  いっぷく茶屋  」

 

 

 

 

所在地 /  大分県耶馬渓町山移

架橋  /  大正13年6月

石工  /  甲斐伊蔵

長さ   /  30.8m  幅  /  3.0m

拱矢  /   4.0m  径間  /12.5mと11.7m

環厚  /  60 ㎝   2連アーチ

 

賀治耶橋は耶馬溪ダムの上流の持田地区にある県道から分かれた町道の橋である。

石工は馬溪橋をはじめ10基以上の石橋を架けている甲斐伊蔵らで、

馬渓橋の竣工後にこの橋を手がけたものである。

橋を渡った向こうに記念碑が建っている。

 これは余談であるが、橋の袂にある 「 いっぷく茶屋 」 の ( とうふまんじゅう ) はおいしい。

 

賀治耶橋へのアクセス

賀治耶橋へは、国道212号線から耶馬溪ダム方面に入り、

県道森耶馬渓線を3~4キロほど進むと右側に山移小学校がある。

その小学校を過ぎて300mほど行った左側になる。

入り口の店 ( 写真 ) が目印になる。

駐車は、橋の向こうの広くなった場所に駐車した。

 

 


大分県耶馬渓町  「 平田井路橋 」

2019-10-03 17:38:33 | 大分の石橋

 

  上流側から見た桁橋

 

 

 

 

拡幅された下流側

 

 

 

 

 下流側から上流側を覗く

 

 

 

 桁は坑内の支保工のように組まれている

 

 

 

 

 主に4本の桁で支えられている

 

 

 

 桁上の鏡石に名前などが刻まれている

 

 

 

 橋台の基礎はほとんど川栗を使用している

 

 

 

 

  旧耶馬渓鉄道の手前にある井路橋

 

 

 

 橋の入り口にある旧小学校を利用した 「 木精座 」

 

 

 

城井八幡神社

 

 

 

 

所在地 /  大分県耶馬渓町平田

架橋  /  安政4年 ( 1857年 ) 4月

石工  /  不明

長さ   /  約2.5m  幅  1.8m

径間  /  2.0m  単径間桁橋

 

平田井路橋は、城井八幡神社のサイクリングロード脇にあり、

尾園川の上に架設した水路橋である。

長さ2.2mあまりの桁4本の上に大きな石を鏡石にして両側に配置している。

下流側の鏡石の側面には架設年月日やそれに携わった人たちの名前が刻まれている。

水路橋で架橋年月日が明らかな中では、大分県で最古のようである。

 

 

平田井路橋へのアクセス

平田井路橋へは、国道212号線沿いに耶馬溪高校がある。

その前の信号機から右に曲がって橋を渡ると

すぐに右へ行くと城井八幡神社がある。

その先を左に入った突き当たりの社会福祉施設の裏になる。

駐車は、神社の前の広くなった場所に駐車した。

 


大分県九重町  「 右田発電所アーチ橋 」

2019-09-27 17:49:18 | 大分の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回紹介した石橋の下にある右田発電所の排出水のアーチだが、

こちらの方がアーチが大きく組まれており、壁石もシッカリとしている。

発電所の施設内にあるため詳細は解らないが、

ある意味、隠れた石組みアーチかも知れない。

 


大分県山国町  「 市平橋 」

2019-09-25 19:08:26 | 大分の石橋

 

 上流側から見た市平橋の全景

 

 

 

 

 

  石橋を遮るように新しい橋が架かっている

 

 

 

 自然石の上に載った輪石を囲む壁石

 

 

 

 

  新しい橋の架橋に伴ない半分が崩れ落ちている

 

 

 

 崩れ落ちて橋脚部は半分になっている

 

 

 

 

 崩れ落ちた輪石と壁石の内部

 

 

 

 

 新橋のある下流側からの眺望

 

 

 

 

  残った部分はきれいに組まれている

 

 

 

 

 橋の向かい側にある駐車場

 

 

 

 

 橋の入り口にある 「 道の駅・やまくに 」

 

 

 

 

所在地 /  大分県山国町中摩

架橋  /  大正15年5月

石工  /  水谷伴伍

長さ   /  8.9m  幅   /  3.3m

拱矢  /  2.5m  径間  /  6.0m

環厚  /  40 ㎝   単一アーチ

 

市平橋は横に架かる新橋の架設で廃道になった橋である。

その新橋の架設により輪石と橋脚部分が半分になるくらい崩壊している。

それでも橋はしっかりとアーチ型をとどめていた。

 大正末期に架けられた石工は地元の水谷伴伍である。

 

市平橋へのアクセス

市平橋へは、国道212号線を一ツ戸トンネルを抜けて

旧・山国町に入ってしばらく行くと右側に 「 道の駅 ・ やまくに 」 写真↑がある。

そこから右の脇道を500mほど行くと架かっている。

駐車は、目の前に広くなったホタル観賞用の駐車場がある。