遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 26 虚しい夜

2014-12-28 14:52:42 | 日記
          虚しい夜(2013.12.22日作)



   淋しさに耐えかねて

   今夜も一人来てみたの

   港の見えるホテルのロビー

   なんの当てさえないけれど

   煙草をふかしているだけで

   なんとなく

   心のうつろが慰められるの

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   さよならと一言の

   言葉を残し去った人

   今ではみんな思い出なのね

   愛を重ねたあの部屋の

   合鍵二つはあるけれど

   虚しさに

   あふれる涙が頬を濡らすの

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   夜が更けて霧が降る

   孤独が満ちる胸の中

   港の遠い灯りも消えた

   過ぎた夢など追わないで

   煙草もようやく灰になり

   冷たさが

   夜更けのロビーを静かに包むの

遺す言葉 25 尊敬に値するもの-皇室

2014-12-21 15:10:51 | 日記
          尊敬に値するもの--皇室(2013.12,10日作)




   現在 わが国の天皇 皇后御夫妻が尊敬に値するのは

   天皇 皇后の称号を持つ その故にではない

   現在 今を生きる天皇 皇后として

   天皇御夫妻が 御自身の立場 立つ位置を明確に御自覚されて

   その立場に立つ者としての 最上の務めを全うされている という

   その御姿勢の故にだ

   自身の立場 立つ位置を明確に自覚して

   その立場 立つ位置に相応しい務めを果たす人間は

   何処の国の どの時代に於ける人間でも

   尊敬に値する


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   天皇家の立場は

   社会的弱者の立場に似ている

   どれ程 悪辣卑劣な 中傷誹謗にも

   直接 自身の声で反論する事が出来ない

   

遺す言葉 24 思い出が美しいなどと

2014-12-14 16:36:49 | 日記
          思い出が美しいなどと(2010.2.10日作)



   思い出が美しいなどと

   もし 言った人があったとしたら

   いったい 誰が言ったのだろう

   わたしにとっての思い出は

   針の山だ

   あの時 あの場所 この時 この場所

   あの人 この人

   過ぎ去った日々に蓄積された記憶の中で

   なぜ あの時 こう出来なかったのか

   なぜ あの場所で あんな事をしてしまったのか

   浮かんで来るのは 再び辿り直す事の出来ない

   過去への苦い思いばかりだ

   まだ 未熟だった自分 傲慢だった自分

   人の世の長い歳月を生きて来て今

   生きる事の頼りなさ

   命のはかなさを自覚する時

   力の漲る若さの中で

   漲る力のままに暴走し 傷付け

   はね飛ばして来た人の数々

   今では遠く去り逝き 還り来ぬ人たち

   その消息さえも知りえぬ多くの人たちへの

   果たし得ぬ謝罪に心は痛み

   悔悟の念が心を苛む

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   思い出が美しいなどと

   誰が言ったのだろう

   思い出が詰まりに詰まった過去の時間

   そんな時間を

   この人生から切り離す事が出来たら

   どんなに心は穏やかな事だろう

遺す言葉 23 選挙

2014-12-07 14:52:24 | 日記
          選挙(2014.12.5日作)



   投票したい人がいないんです

   総理にしたい人がいないんです

   夢を託す人がいないんです

   希望を持てる人がいないんです

   国会が愚者の楽園に見えるんです

   国会議員がガアガア鳴く

   ガチョウ(我張)の群れに見えるんです

   選挙に行くのが

   バカバカしく思えるんです

   ただ それだけ

   それだけなんです





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   政治家は道徳教育を語る前に

   まず 自分の襟を正すべきだ

   国民に 自分達の悪徳を見せ付けて置きながら

   道徳教育を云々するのは

   おこがましい限りだ

   百万語の説法より 一つの実行だ


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   政治は言葉であり 実行だ 

   言葉ばかりで 実行がなければ何も達成出来ない

   実行ばかりで 言葉がなければ

   人の気持ちに訴える事が出来ない