遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉(411) 小説 白い霧の夜(4) 他 自己と他者

2022-08-28 12:40:25 | つぶやき
          自己と他者(2022.7.29日作)


 自分を豊かにする事は
 他の人を豊かにする事
 他の人を豊かにする事は
 自分を豊かにする事
 人の存在は常に他者の中にある
 他者を断ち切って自己はない
 他者を断ち切り
 自己に凝縮する者は
 他者からも断ち切られる
 孤立がもたらす結果は知れた事
 存在不可能



           ーーーーーーーーーーーーーーー



           白い霧の夜(4)


 青華の胸の柔らかい膨らみと、下腹部のはずむような感触が篠田の体に伝わった。
 篠田は青華の軽やかな肉体をドレスの上から抱き締めた。
 片手で小さな顔を引き寄せ、唇を合わせた。
 絡めた太ももに青華の局部が触れるのが分かった。
 同時に青華は自分の太ももで篠田の局部を愛撫した。
 篠田は若者のような強烈な欲望の昂ぶりを意識した。
 それがたちまち形になって表れた。
 篠田は青華を抱き締め、唇を合わせ、舌を絡めたまま、一気に突き進む思いで青華のドレスに手を掛けた。
 青華ははじかれたように体を離した。
「ごめんなさい」
 そう言って体を起こし、立ち上がると乱れたドレスを整えながら、
「五万円、宜しいですか ?」
 篠田を見つめて言った。
「ああ、ごめん、ごめん」
 篠田は素直に応じた。
 ベッドの上に起き上がり、上着の内ポケットから財布を取り出した。
「すいません、戴きます」
 青華は篠田の手から五万円を受け取った。
 それを掌の中で二つに折り、握り締めたままベッドを映す足先の鏡の向こうへ姿を隠した。
 篠田はベッドに座り込んだまま、鏡の中の自分と向き合う形になった。
 無精ひげをはやし、薄くなった髪を乱した姿が浅ましく、滑稽にすら見えて来て、思わず鏡の中の自分から眼をそむけた。
 日頃、知性を誇り、紳士を気取っている自分が空々しく、他人事のように思えた。今更ながらに、鏡に映る獣性をむき出しにした自分の姿に打ちのめされた。
 その時、青華が鏡の向こうから姿を見せた。
 体には一糸も纏っていなかった。
 淡いピンクの明かりの中で、白い肌が手を触れれば滑りそうに艶やかな輝きを放っていた。
 やや小振りの乳房には、形の良い丸みがあった。
 その丸みの上で乳頭がピンと上を向いて付いていた。
 腰から下へかけての緩やかな隆起は申し分がなかった。
 篠田の肉体を柔らかく迎え入れてくれそうに思えた。
 青華は篠田の熱気に満ちた視線を浴びても恥じらう様子はなかった。
 篠田の傍へ来て、手慣れた、落ち着いた仕草で篠田の上着を取り、シャツのボタンをはずし、ズボンのベルトを外してファスナーに手を掛けて来た。
 篠田は青華の肉体に魅せられ、鏡の中に見た自分の姿の浅ましさも忘れていた。青華の肉体を抱き締め、一刻も早く喜悦の中へのめり込んでゆく事ばかりを考えていた。



           三



 篠田は自分の肉体の中の総てのものが、青華の肉体の中に溶け込んでゆくような感覚の中にいた。
 終わった時も青華の肉体を離す事が出来なくて、抱き締めたままでいた。
 青華はうっすらと汗の滲んだ顔で篠田を見つめて、
「御満足でした ?」
 と、言った。
「きみの此処は素晴らしい」
 篠田は青華の局部に手を触れて言った。
 青華はその言葉に応えるように顔を寄せ、篠田の唇に唇を重ねて来た。
 霧笛が遠くで鳴っていた。
 篠田はここが港に近い北の街である事を思い出した。
 青華を昔の恋人、敬子と錯覚しそうになった。
「今夜は泊まってらっしゃってもいいんでしょう」
 青華は篠田の腕の中で言った。
「きみが泊めてくれるんならね」
 篠田は愛情のこもった眼差しで青華を見つめて言った。
 二人は体を寄せ合い、手を掛け合ったまま横たわっていた。
 遠くでまた、霧笛が鳴った。
 青華はその霧笛に誘われたように篠田の腕から離れると窓辺へ行った。
 深紅のビロードのカーテンを引いて窓を開けた。
「ああ、霧が冷たくていい気持ち」
 青華は開けた窓の外へ手を延ばし、流れ込んで来る霧を吸い込むようにして言った。
 篠田はベッドに横たわったまま、窓外に向かって立つ青華の裸の白い小さな臀部を見つめていた。
 篠田もベッドを降りて青華の傍へ行った。
 背後から裸の体を重ねるようにして青華の肩を抱き、窓の外を眺めた。
 霧は先程、篠田が歩いて来た時と少しも変わっていなかった。
 街全体が白一色で覆われていた。
 窓から見下ろす位置に、街灯の灯りが霧の中に滲んでいるのが見えた。
 霧はしきりに流れていた。
 時折り、微かな切れ目を作っては並木のプラタナスを瞬時の間、垣間見させた。
「ほら、霧でこんなに体が濡れちゃった」
 青華は霧に濡れた両腕を胸の前で組んでさすりながら言った。
「冷たくて氷のようだ」
 篠田は青華の霧に垂れた体を抱き締めながら言った。
「窓をしめましょう」
 青華は言った。
「ベッドで温めてあげるよ」
 青華が窓を閉めると、篠田は青華の裸体を抱き上げて言った。





          ーーーーーーーーーーーーーー





          桂連様


          「サランへ」
         御解説戴き 有難う御座いました
         変な話し これでなんだか気が楽になったような気がします
         不思議なものですね こんな些細な事が解明出来ただけで気が
         楽になるなんて
          人間 何か一つ 気になる事があると それがどんなに小さな事でも
         気持ちの上で落ち着かないものです
         さっぱりした気持ちです
          日本の演歌はもともと韓国にルーツを持つと言います  
         桂連様が演歌に惹かれるのも理解出来ます もっとも
         日本人でも同様 演歌の味は歳を経なければ分からないようです
         kポップ 世界的人気です
         日本でも同じような傾向の歌が若者達の間では盛んですが
         われわれからすると ただ言葉を並べたてただけで 詩情も何もない歌詞に
         どれも同じようなリズムの同じような曲が並んだだけの歌にしか聞こえません
         心に沁みてくるものが全くありません ただただ素人の歌にしか過ぎないように思えます
          新作 拝見しました
          何事に於いても変えるのは大変な苦労 苦悩を要します
          楽なものはありません
          それだからこそ そこに人間としての成長も生まれて来るのだと思います
          何もしなければ楽でいいのですが 楽には変化を知る事の喜びも生まれて来ません
          ただ単調な日々 生活が続くだけで 人間は退化してゆくだけでは
          ないのでしょうか
           身体を使って覚える 覚えるという事は正にその通りだと思います
          身に付かない 頭で覚えただけのものは結局はそれを活かす事が出来ません
           この国のかつての福島地震で起きた原発事故も もし
          そこに地元の地形や現場の状況を身体で会得していた人がいたなら 
          あるいは防げたのではないかとわたしは今でも思っています
          身体で覚える まさしくその通りだと思います
           それにしても桂連様は解説戴いたサランへにしても
          新作の御文章にしても いずれも深い所まで突き詰めて考えている 
          そういう習性をお持ちのように感じられます 色気と官能 
          この文にしても深い所で考察しています
          色気と官能 確かに異なります 
          色気は表面的なもの 官能はその人の内側から
          滲み出てくるもの 
          その人の存在そのものが醸し出すものだと思い ます
          いずれにしても桂連様は物事の表面ではなく その根底から
          思考しようとしている 
          御立派な事だと感じ入ります
          何事につけても この態度が欲しいものです
           今回もいろいろ 有難う御座いました
          サランへの解説ともども 御礼申し上げます




          takeziisan様


           有難う御座います
          乾いてカチン コチン 降ってドロドロ
          最悪の土地条件 御苦労が偲ばれますが これも
          趣味の一つと考えれば 笑って過ごせるのではないでしょうか
          報酬は新鮮な野菜 思いのままに食卓へ
          羨ましいです
           イノシシ出現 野生動物との出会いの経験のない者にとっては
          なんだか 夢か 童話の中の話しのように思えて 嬉しくなってしまいます
          御苦労も顧みず失礼ですが
          それにしても立派な椅子 御近所付き合いの温かさが偲ばれて
          気持の温もりを覚えます
           五 七 五 偉大な 日本人の発明の一つだと思います    
          この短い言葉の中に全世界が 宇宙が 包含される
          日本が誇って良いものの一つだと思います
           ブログ考 面白く拝見しました
          それにしてもこうして気軽に自分の思いを書き込める
           便利に感謝するのと共に これを管理して下さる皆様にも
          御礼を言いたいですね 有難う御座います
           宗谷 オビ号 懐かしい言葉です
          オビ号 たしかロシアの船でしたよね
          その世界もはるか遠くになってしまいました
           音楽は言葉を超える こんな なんでもない映像が人の心を打つのは
          何故なんでしょうか 人が生きる上で真に大切なものは
          大袈裟な言葉でもなく 豊富な物でもなく 人が人に対する真心なんだ という事が
          如実に伝わって来ます 
          真心こそが人が持つ 本当の宝物なのだという事に気付かされます  
          藤沢周平の小説にしても 人間の温かさを描いたものが多いと聞いていますが ?
          生憎 わたくし自身は読んではいないのです
          手元には何冊か文庫本が置いてあります
          何時か読もうと思っていたものですが それにしても
          藤沢周平 人気作家とは言え 随分書いていますね
          松本清張も多作でしたが また takeziisa 様も
          よくお読みになっています
           懐かしい音楽 楽しませて戴きました
          改めて聴いてみようと思う時間もないものですから
          気軽にこうして耳にする事が出来ると嬉しくなります
           有難う御座いました
 
                
          
       


遺す言葉(410) 小説 白い霧の夜(3) 他 欲望

2022-08-21 12:49:12 | つぶやき
         欲望(2022.8.18日作)


 人は 欲望があるから苦しむ 
 哀しみの因(もと)は欲望 しかし
 欲望が無ければ 人は 
 死んだものになる
 欲望に苦しみ その 苦しみから抜け出る為に人は
 様々な方面で 様々な方法によって その苦しみから
 逃れようとする その 逃れようとする方法の模索が
 人間の思考に 精神に 進歩 成長 を もたらす
 欲望 そして 苦しみが無ければ 人は
 死んだものになる 植物と同じ人間
 欲望が生み出す苦しみ 
 苦しみは
 人間の 進歩 成長 その 
 糧



          ーーーーーーーーーーーーーーーーー



           白い霧の夜(3)  



「もう、何処かでお飲みになっていらっしゃったんですか ?」
 青華は篠田のグラスを受け取る様子を見て言った。
「うん、ちょっと。ーー今夜は少し飲み過ぎたようだ」
「でも、乾杯だけでもして下さいます ?」
 青華は自分のグラスにウイスキーを満たして手にすると言った。
 篠田はその言葉に自分のグラスを青華のグラスに合わせ、形だけ、水割りを口に流し込んだ。
 篠田がそのグラスをテーブルに戻すと、青華は自分の手にしたウイスキーを口に運んでから、篠田の首に両腕をからめて顔を寄せて来た。
 青華の唇がそのまま篠田の唇に近付き触れて、青華は自分の舌で篠田の唇を押し開け、口に含んでいた水割りを篠田の口中に流し込んで来た。
 篠田は青華の思い掛けない行動に瞬間的な陶酔を覚えると、一気にその気になり、水割りを飲み下して青華の唇を激しく吸い寄せた。
 青華の濃い口紅の微かな甘さが篠田の口中に広がった。
 青華は篠田の求めるままに口を開き、篠田の舌に自分の舌をからませて来た。
 お互いの歯と歯が触れ合う音がした。
 篠田の両手は無意識に青華のしなやかな肉体を力の限りに抱きしめていた。
 その手はやがて両の乳房に触れ、下半身へと延びていった。
 長く熱い抱擁だった。
 やがて、青華の方から身を離すと篠田を見つめて微笑んだ。
 篠田はその微笑みに誘われたように再び、青華の肉体を抱き締め、頬からうなじへと熱い思いを込めて唇を走らせた。
 青華はされるがままになっていた。
 篠田のワイシャツの下の胸を細い指で愛撫した。
< この女はおれ好みの女だ >
 篠田は心の中で呟いた。
 青華の美貌は仄暗い照明の中でも明らかだった。
 柔らかな肌をした脂肪の薄い肉体は、篠田の手を吸い寄せるかのようにみずみずしかった。
 篠田は、たとえ今夜一夜だけでのものでしかなくても、青華を手離す事の出来ない宝物のように感じた。
 その思いにのめり込むように篠田は更に、青華の唇に自分の唇を重ねていった。


          二


「向こうのお部屋へ行きましょう」 
 青華は長い口づけの後で言った。
 篠田は言われるままに青華の後に従った。
 青華は行き止まりになった廊下の壁に向かって立つと、青い明かりの点る一か所を押した。
 壁の一部が開いた。
 エレベーターがあった。
 エレベーターを降りると右手の壁に、幾つもの小さな明かりを点した廊下が開けていた。
 歩いて行くと明かりの下にはそれぞれ、< 梨花の部屋 >< 美樹の部屋 >< なおみの部屋 >と、名前が付されていた。
「これが君たち専用の部屋なの ?」
 篠田は名前を見ながら青華に聞いた。
「そうなんです」
 青華は悪びれる様子もなく言った。
< 青華の部屋 >の前で足を止めた。
「ちよっと、お待ちになって下さいますか ?」
 青華は篠田の指に絡めていた指をほどいて言った。
 青華は暗い感じのドアに向かい、微かな光りの中でドアのダイアルを廻していた。
 ダイヤルの重なる微かな音がして扉が開いた。
 淡いピンクの微かな明かりが篠田と青華を向かい入れた。
「すいません、 靴をお脱ぎになって戴けますか ?」
 青華は自分も銀色の小さなハイヒールを脱いだ。
 部屋には深紅の深々とした絨毯が敷かれていた。
 六畳程の広さの部屋の左手にはこれも深紅の、分厚いカーテンが下がっていた。
 青華は躊躇う様子もなくカーテンを開いた。
 床の絨毯や分厚いカーテンと同色の深紅のカバーを掛けたベッドが据えられていた。
 ベッドを囲む三面には大きな鏡が部屋の中を映していた。
 その中に何故か一脚、ポツンとこれも深紅で彩られた皮張りの丸椅子がベッドの足元に置かれていた。
 篠田は何処も彼処も深紅で覆われた部屋の雰囲気に微かな息苦しさを覚えるのと同時に、異様な神経の昂ぶりにも捉われていた。
 何故か一刻も早く青華の肉体を抱き締めたい誘惑に駆られていた。
 青華はそんな篠田の様子を見透かしたかのように、呆然と立っている篠田の手を取り、ベッドの傍へ誘った。
 そのまま、ベッドに自ら腰を下ろすと、再び篠田の唇へ唇を押し付けて来た。
 篠田の体を押し倒すようにして青華は篠田の体の上に自分の体を重ねて来た。





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         takeziisa様


          コメント 有難う御座います
         何時もわたくしの記事にお眼をお通し戴き感謝しております
         愚にも付かない文章ですが どうぞ必要な時にはわざわざ
         お断り戴く必要は御座いませんので 御自由にお使い下さいませ
         今回もブログ 堪能させて戴きました
          遠い記憶のお盆 懐かしさが込み上げて来ました
         良い御文章でした
          それにしても遠く離れた反対側の地方でありながら 風習というものは
         そう変わらないものですね わたくし共のお盆の風習そのものです
         冬の正月 夏のお盆 単調な田舎生活の中では この二つの行事が一大イベントでした
         正月は寒い中でそれ程動けませんが 夏のお盆は身軽で
         この時とばかりに夜更けまではしゃぎ廻っていたものでした
         親達もこの時ばかりはなんにも言いませんでしたし 楽しく
         懐かしい記憶です
          八月十五日 以前 この欄にもあの日の事を書いて置きましたが
         今 これ等の野菜の写真などを拝見していると 世の中の平穏をつくづく実感します
         ただし 世界では未だに一人の愚か者の為に何千 何万もの人々が
         苦境に陥り 命を落としています
         この愚か者を止める事の出来ない国連という組織はいったい、
         何をしているんだと怒鳴りたくなります
          登山の写真 今回も楽しませて戴きました
         見ているだけで登山の気分が味わえます
         一度この経験をした人達は やっぱり 病み付きになるのだろうなと
         実感出来ます 
          第三水曜日 忙しい事 ! 
         この気力があれば まだまだ大丈夫 爺さん この言葉だけはやめて下さい
         まだまだ お若い !
          オモシローイ
         初めて知りました
         いかにも禅僧らしい 人を食った言葉
         いいですね
         このように拘りなく生きたいものです
          何時も有難う御座います

         
         
         
         桂連様

          何時も好意的な御感想 有難う御座います
         一年 留年 思わず笑い声をたててしまいました
         やっぱり 他国の生活 御苦労の多かった事は推察出来ます
         それにしても 桂連様は頑張り屋です その強い意志があればこそ
         自国以外の言葉も身に付ける事が出来たのでしょうね
          旧作 言語の意識過剰 再読させて戴きました
         結局 自分は今 何を習っているのか それが混乱してしまうという事でしょうか
         英語を意識して聴いているのか 日本語を意識して聴いているのか
         根底に韓国語での理解があっても 英語 日本語での理解となると
         また別の意識が必要となって来るでしょうから そこのところがむずかしいのでしようね
         いずれにしても何事も意識しないで出来るようになって本物 身に付いた
         という事でしょうね  
         わたくし自身もアメリカ映画などしょっちゅう観ていますので 
         英語が分からないながらも ああ ここはこう表現するんだと
         自ずと分かって来ますから 不思議なものです
         実は今 わたくしが気になっている言葉が一つあります
         韓国語の「サランへ」という言葉です
         この言葉は歌謡曲の「哀愁のプサン港」という歌の中に出て来る言葉です
         この歌の歌詞は
       「夜霧に濡れる
        プサンの波止場
        愛しあの人乗せた船がゆく
        わたし一人を残していった
        船の無情よ 切ない恋よ
        サランへ サランへ
        愛しています あなた」
         という歌です
        韓国の歌手が日本で歌っていますが あまりヒットはしませんでした
        わたくし自身は良い歌だなと思って覚えてしまいました
        それでサランへとはどんな意味だろうと思ってウイキペディアで調べてみましたが
        出ていませんでした
        もし 何かの序でに桂連様にお教え戴けたらと思い
        今回 書きました もし 何かの序でにお教え戴けたら
        嬉しく思います
         今回の小説 ちよと下品な文章が混じるのですがポルノ
        を書く心算はありません ですが どうしてもこのテーマを捉える為には
         必要な文章なので 敢えて書いています
         嫌だなと思ったらどうぞ無視して下さい
          何時も有難う御座います
          御礼申し上げます
         
          
 
 
 
 
 
 
 
 
 




 


        
 
 

遺す言葉(409) 小説 白い霧の夜(2) 他 新しいということ

2022-08-14 12:47:19 | つぶやき
         新しいということ(2022.7.25日作)


 科学の面に於いては いざ知らず
 人間社会に於ける道徳 思想の面に於いて 真に
 新しいものは存在しない 人は
 何万年 何千年 という 時の中を生きて来て 
 頭で考え得る事は 人が生まれて死に赴く という 
 限定条件の中では 限られている 今 新しい と 思った事も
 実は 何万年 何千年 という歴史の中で 積み上げられ
 重ねられて来た 思考 経験の
 集積の結果で そこに 何かしら
 過去が影を落とし 影響している しかし
 現実 今 この瞬間 その時 その時代の中で 時代に即した
 その時 その時点で 新しいと思われる考え方が
 新しさに於いて 無価値かというと 必ずしも 
 そうではない その時代に合った その考え方が
 その時代に適合し 通用する以上 その考え方は
 新しいと言える 時代の中で常に新しい





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            白い霧の夜(2)



 近付くに従ってそれが、繁華街によくあるバーやキャバレーの看板と同じものである事が分かった。
 < クラブ 青い館 >
 青いネオンサインが白い霧の中に灯りを点していた。
 篠田は< 青い館 >の内部を想像した。
 東京での日常でも、仕事上の打ち合わせなどで幾度となく経験している場所であった。今更、物珍しいわけでもなく、内部はすぐに想像出来た。華やかに着飾った若い女性達のしなやかな肉体が眼の前に彷彿した。
 女性に貪欲な篠田ではなかった。
 それでも篠田は酔っていた。
 日常の緊張感から解放された気の緩みが篠田の悪戯心を誘っていた。
 篠田は揺れる心のままに暫くはネオンの灯りと厚い扉のドアを見つめたまま立っていた。
 時折り、篠田の背後を人の影が通り過ぎて行った。
 その時、内側からドアが開いて中年の男が一人、黒いドレスを着た年若い女性に送られて店内を出て来た。
「さよなら、また来てね」
 女性は開いたドアを押さえたまま、白い指の手を振って男の背中に言った。
 男はその声に応えるように後ろを振り向くと笑顔を見せて片手を上げた。
 男の姿はすぐに霧に紛れて見えなくなった。
 男を見送った黒いドレスの若い女性はその美貌を閉めたドアの向こうに隠した。
 その若い女性の美貌に誘われたように酔いに任せた篠田の心は動いていた。
 今、女性が閉めたドアを自分の手で開けていた。
 一歩、店内に足を踏み入れた篠田の眼の前には深紅のビロードのカーテンが店内を隠していた。
「いらっしゃいませ」
 深紅のカーテンで店内の明かりを遮られた暗闇の中、ドアの側で男の声がした。
 男はその声と共に、厚手の重いカーテンを開いて篠田を内部へ誘った。
 カーテンの内部もまた、薄暗かった。
 ロックのけたたましい響きがなんとはない店内の興奮を醸し出していた。
 薄暗い内部の天井には幾つもの小さなミラーボールが下がっていて、それが店内の様子を僅かに垣間見させた。
 篠田は後悔とまでは言えないまでも、如何わしいと思われる場所に足を踏み入れてしまった事へのいささかの戸惑いを覚えていた。
 背もたれの高いソファーが並んでいるあちらこちらからしきりに、深い溜め息や、囁き、戯れ合う男女の声が聞こえて来た。
「どうぞ、こちらへ」
 篠田に声を掛けた男は暗闇の中で足元を小さな懐中電灯で照らしながら、幾つものソファーの間を通って、一つの席に案内した。
 篠田が腰の低い深々としたソファーに腰を下ろすと男は、
「どなたか、御希望の女性はいらっしゃいますでしょうか」
 と聞いた。
「いや、初めてなんだ」
 篠田はようやく店の実態を把握した。
 と同時に、闇に馴れた眼におぼろげながらに周囲の様子が見えて来た。
 低い声の囁きやうめきの声が横からも後ろからも聞こえて来た。
「駄目よ、駄目よ」
 女のくぐもったが必死に抵抗していた。
 その声が何かに塞がれたように途切れると、息の絡み合う気配が篠田の耳を捉えた。
 篠田は馴れない場所に足を踏み入れた事への緊張感で、珍しく身を堅くしていた。かつて無い事だった。若い頃の就職面接時に還ったような気分だった。
 暫くして、白いドレスを纏ったスラリと背の高い若い女性が篠田の前に立った。
「いらっしゃいませ」 
 女性は小さな白いバッグを左手に持ち、軽く頭を下げて言った。
 篠田はその女性を見上げると、
「こんばんわ」
 と言った。
 女性の何処となく清楚に感じられる雰囲気が、幾分なりとも篠田の気分を落ち着かせた。
「お邪魔します。青華と申します」
 女性は言うと、そのまますぐに篠田の横に体を摺り寄せるようにして腰を下ろした。
 狭いソファーの中で二人の体が触れ合い、青華の肉体の一部が篠田の太腿に触れた。
 篠田は弾むような青華の肉体の感触を意識すると、思いがけずに心がときめいた。
「柔らかい体をしているね」
 青華の太腿に手を置いて言った。
 篠田の心も決まっていた。この場の雰囲気に溶け込む事だ。
 青華は篠田の手を取り、蠱惑に満ちた眼を篠田に向けて微笑むと、
「冷たい手」
 と、言った。
「霧の中を歩いて来たからね」
 篠田は青華の手に自分の手を任せたまま言い訳のように言った。
「今夜はずいぶん、霧が深いみたいですね」
 青華は言った。
「この街は、いつもこんなに霧が深いの ?」
 篠田はよそ者のように聞いた。
「そんな事はないですよ。今夜は特別みたいです」
「港の方へ行ってみようかと思ったんだけど、あまりに霧が深いのでやめてしまった」
「東京からいらっしゃったんですか」
「うん。でも、二十六年前には、この街の港の方で働いていた事もあるんだ」
「この街の生まれなんですか」
「いや、生まれたのは山を越えた向こうの街だ」
「それで、今は東京に ?」
「そう」
「今夜は、ゆっくりなさっていってもいいんでしょう ?」
「君がサービスをしてくれるんならね」
「それはお客様次第ですわ。わたしたちはお仕事ですから」
「どこまでサービスをしてくれるのかね」
「これだけお出し戴ければ、別のお部屋へ御案内する事も出来ますわ」
 青華は絡めた五本の指を一本一本折って言った。
「五万円 ?」
「はい」
「五万円でも君の魅力なら高くはなさそうだ」
 篠田は言った。
「そう、おっしゃって戴けると嬉しいですわ」
「別の部屋というのは ?」
「のちほど御案内致します」
 青華はウイスキーの水割りを作って篠田に渡した。





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          桂連様

           有難う御座います
          新作 拝見しました
          一定のリズムに乗る
          安定したエネルギー
          空間にそのまま存在する
          自然の一部でいる
          静かな力を始動させる
          心の平衡を保つ
           感情を持つ人間には これがまた
          一仕事です なかなか出来るものではありません
          坐禅はその為 それを会得する為の修行だと思いますが
          いわゆる無の境地 自分の感情に左右されないようになるまでには
          大変な修行を必要とすると思います 多くの人達は
          究極まで到達出来なくて 挫折してしまうのではないでしょうか
          あるいは少し齧っただけで 自己満足して 俺は禅を修めた
          などと言いたがるのではないでしょうか
           いわゆる職人の世界と同じですね
          職人と呼ばれ 名人と言われる人達は何年も何年も
          その仕事に携わり その道一筋に生きて来た だからこそ
          名品 名作というものをなんの苦労もないように
          次々と産み出せる そこには思惑など入る余地はなく
          勝手に頭が 手が動いて そのものを産み出す
          これは禅の悟りの境地と同じものだと思います
           無のままでいて最高のものを創り出す
           自然の一部でいる
           空間にそのまま存在する 
           心の平衡を保つ
           一定のリズムに乗る
          みんな自己主張のない世界の出来事です
           どうか桂連様も一日も早く この境地を取得されますように
          トランプ お騒がせ屋 賑やかですね
          自分の出来ない悪さをトランプに託す
          そうですね それだからこそ 今でもあんな品格のない
          悪知恵ばかりの発達した人間が 持て囃されるのでしょうね
          こちらに居ても トランプにはもううんざりだ という気がします
          あの人物が復活する事を何よりも怖れます
          前回も書いた事ですが
           いろいろな習い事の多い中 忙しいのではと思います
          有難う御座います 御礼申し上げます





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          takeziisan様

           何時も御眼をお通し戴き有難う御座います   
          今回も様々な美しい写真 楽しい記事 拝見させて戴きました
           ゴーヤ ナス トマト等
          趣味農家の雰囲気 匂って来まして 見ている方もなんだか楽しく
          応援したい気分になります
          それにしてもこの暑さの中 仕事は大変だと思います
          くれぐれも体調には気を配って 無理のないようにして下さい
          諸田玲子 以前にも書きましたが新聞連載時に何度か眼を通した事があります
          いい文章を書く人だと思った記憶があります
          まとまった小説などは読んではいませんが
           今回も鳳凰三山ほか 山の写真 楽しませて戴きました
          何時も書きますが 山の経験のないなりに テレビなどでの
          作為のない自然を写した番組を見るのは好きで 楽しみに眼を通しています
          ですので今回も美しい写真の数々には堪能致しました
           ワラゾウリ 小学校の写真 まるで自分の写真を見ているようです 
           雰囲気が全く変わりません どの地方でもその時代時代の空気は
          変わらないものですね いや 懐かしいです
          ちなみにわたくしの祖母も藁草履を作るのが上手で評判でした
          おばあさんの作るゾウリはしっかりしていて ちっとも型崩れがしないよ という事でした
          記事を拝見しながら懐かしく思い出しました
          DDT ありましたね わたくし達もやられました
           ああ まだ生きている
           今朝も大丈夫だった わたくしの思う事です
          歳を取ると誰でもこんな感慨をいだくようになるのですね
          キツネノカミソリ ヤナギラン ニゲラ
          前ふたつは名前だけは聞いていましたが ニゲラは
          初めて知りました 
           長崎の鐘 今年も八月 終戦の月が来ました
          繰り返し 歌われる曲でしょうね 名曲です
          エピソードは有名ですね
           千の風になって
          良い御文章でした
          感動的です
          わたくし共も疎開派です わたくしの母は 自分の生まれ故郷に帰って来たのに
          なんで悪口を言われなければならないんだ と祖母にこぼした事があったそうです
          あの当時は今のように人権などと言う言葉の口にされる時代では 
          なかったですからね
          いずれにしてもわたくし達の世代の親は大変な苦労をしなければ
          なりませんでした
          現在のウクライナの状況が重なって来ます
           お墓参り 故郷を離れた人間に取っては歳を重ねると共に
          大きな問題になって来ますね
          御心情 よく理解出来ます でも たとえ墓参が出来なくても
          心の中で両親 亡くなった人たちを愛おしみ 思い続ける事が大切な事なんでは
          ないでしょうか
          そう思いながら 日々 暮らしています
           何時も御眼をお通し戴き 有難う御座います
           御礼申し上げます
          

          
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

遺す言葉(408) 小説 白い霧の夜 他 知るということ

2022-08-07 12:25:36 | つぶやき
           知るということ(2021.5.27日作) 


 茶の湯など 様々な習い事で
 型から入って 基本を学ぶ
 型によって 日常生活で身に付いた 
 汚濁 染み 汚点 などを払拭して
 その ものの 本質に到達する
 だが 到達した その型に拘り
 囚われていては いけない
 型にこだわり その型に止(とど)まっている限り
 本物 とは言えない 繰り人形 にしか過ぎない
 身に付けた型を 脱ぎ捨てる 型を超え
 ものの 本質を捉える それが
 出来た時 習った事が
 身に付いた 自身のものになった
 と言える 
 宣言 出来る


 人間は 自分の思考の範囲内でしか
 動けない
 知ったかぶり 物知り顔 必ず
 ボロが出る 人としての
 品格を貶(おとし)める
 物知り顔は 損得 損の
 愚かな行為





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          白い霧の夜(1)



 白い霧が一面に北の街を覆っていた。
 篠田次郎は霧の中に海の匂を嗅いだように思った。
 遠くで霧笛が鳴っていた。
 一メートル先は霧に閉ざされた白い世界だった。
 時折り 光りの眼玉を浮かび上がらせてのろのろと車が現れては、また、霧の中へ消えていった。
 この通りが北の街のメインストリートであるのを篠田は知っていた。
 歩道には大きなプラタナスの美しい並木が続いているはずだ。
 霧の中ではそれも見えなかった。
 篠田次郎は少し、酒に酔っていた。
 O市主催のシンポジューム「都市の現状と未来」に出席したあと、招待された料亭で注(つ)がれるのをいいことに飲み過ぎていた。
「編集長、車でお送り致しましょう」
 主催者側の男が申し出るのを篠田は断った。
「いや、二十六年ぶりに来た北の街です。少し歩いてみましょう」
 篠田の他に東京から来た二人の出席者は、仕事の都合で会場から直接、K空港へ向かった。
 篠田も初めはそうする心算でいた。
 それがそうならなかったのには訳があった。
 今日の午後、空港に降り立って一歩街へ出た時、篠田は思い掛けない北の街への懐かしさに捉われていた。篠田にしてみれば思い出したくもない過去であったが、その過去が何故か、会場へ向かうタクシーの中でしきりに浮かんで来ては篠田の心を郷愁へと誘った。
 篠田の意識の中に浮かんで来ては消えない、郷愁の因(もと)となるその女性の名は敬子と言った。
 篠田は、その敬子との恋を彼女の父親に「身の程を知れ !」と罵(ののし)られ、野良犬のように追い払われて断ち切られていた。
 その時受けた心の痛手で篠田は大学生活も途中で捨てて、東京へ走っていた。
 女性は、このメインストリートのはずれ、港の入口近くにある料亭<香月>の長女だった。実家が貧しかった篠田は<香月>でアルバイトをしながらの学生生活を送っていた。
 東京へ出てからの篠田は様々な職業を転々としながらも、今では著名な出版社の看板とも言える雑誌の編集長という立場に身を置く事が出来るようになっていた。その間、二十六年、篠田は苦い思い出を避けるように過去に思を馳せる事もなく生きて来た。
 そんな篠田だったが、こうして久し振りに北の街へ来てみると二十六年という歳月は、二十一歳で失った恋の痛手も、その時味わった苦い思いも、総て、遠い彼方へと押しやっていた。思い掛けない懐かしさだけが篠田の心を掴んで来た。
 篠田は霧の中で立ち止まった。
 霧に滲む街灯の明かりだけが頼りの歩行には、思いの外の困難が伴った。
 酔いのために覚束ない足取りの篠田は疲れ果てて、ホテルに宿を取る事だけを考えていた。深い眠りが欲しくなっていた。
 <香月>のある辺りへは、明日にでも行ってみようと考えた。
 敬子に会いたいとは思わなかったが、その消息だけは気になった。
 幸福な結婚生活を送っているのだろうか。
 長い歳月を経た今でもなお、評判だった美貌は衰えていないのだろうか。
 篠田は不意に可笑しくなって笑い出しそうになった。
 奇妙に感傷的なっているのは、酔いのせいなのか、それとも、この深い霧のせいか。
 篠田はホテルへ向かうはずの足を止めたまま、ポケットから煙草を取り出した。
 奇妙に感傷的になっている心を鎮めたかった。
 深い霧の中で何度も搔き消されそうになるライターの火をようやく煙草に移すと、大きく吸い込んで一気にその煙りを吐き出した。
 気を取り直すと再び歩き始めた。

 篠田は何度か眼を瞬(しばた)いた。
 白い霧の彼方にぼんやり見えるのはなんだろう ?
 こんな所にホテルがあるはずはない。
 それとも自分が居ない間に新しく出来たのだろうか ?
 深い霧の中に見える明かりはなんとなく、自分を誘っているように思えて篠田は興味をそそられた。
 篠田はゆっくりと近付いて行った。





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          takeziisan様

           有難う御座います
          毎度ながらの美しい山々 風景写真堪能しました
          それにしても方々の山々 よくお歩きなっていらっしゃいます
          今では 良い思い出なのではないでしょうか
          わたくしなども地方へ旅した折りの 美しい自然の景色を
          懐かしく思い出す事がありますが 残念ながら
          山旅の経験はないのです 危険な登攀 見ている方が心配になりますが
          本人にしてみれば それ程とは思っていないのではないか と思ったりしています
          それにしても自然に咲き誇る草花の美しさ 山旅をする方々は
          この美しさにも惹かれるのでしょうね
           インゲンマメ一本 傑作
          雑草は本当に困りもの 根競べですね
           「あさはんまえ」「かいど」
          東北 北陸 あちら方面の言葉には何処となく 優しい響きが込められています
          関東の人間にはちょっと分からない所もありますが
          その響きは好きです 憧れに近いものがあります
           「青い鳥」何処にも居るのに気付かない
          それが本当の幸せなのかも知れません
          「青い鳥」を求め続ける生活 辛い日常なのではないでしょうか
           カントリーソング 懐かしいですね でも なんだか
          みんな遠い過去になってしまったような気がします
           今回も美しい写真 楽しい言葉や風習 楽しませて戴きました
           有難う御座います
           




          桂連様

           新作 拝見しました
          トランプ 困ったものです 世界がおかしくなったのも
          トランプのせいではないかとわたくしは思っています
          あの男が出て来て 滅茶苦茶にした 今でもよく思うのですが
          何年か前の選挙でもし クリントンさんが勝っていたら
          今 世界はどうなっていたのだろう としばしば考えます
          もっと世界の秩序は保たれていたのではないか
           トランプの悪人ぶりが酷くなればなるほどもっと好きになる 
          言い得て妙です
          それにしても こちらではトランプの再登板があるのでは
          などと言う声も聞こえて来たりします 他所の国の事ながら
          わたくしは本気で心配しています
          どうか そんな事の無いようにと願わずにはいられません
           二つのコメント 有難う御座います
          前作の死の謎 分からない 作者にも分かりません
          海に異変が起きた事や 見知らぬ男が何処かから現れ
          遂には死体となって浮かんでいた事 ここに何か関係があるのか
          そうです 想像して戴くより他ありません
          お読み下さる方が 男が来た事と海に異変が起こるようになった 
          その間の関係を自由に想像して下されば それが作者の望むところであり 
          狙ったところでもあります あとはお読み下さる方が物語を作って戴ければと思います
          その為 最終行に語り継がれる伝説と書き添えてあります
          伝説にはしばしば 想像裡にその物語を理解するよりほか仕方がないものが
          数多くあります
          そこを狙いました

           ハチャメチャジョーク
          笑いました ここに拝見する旦那様のお姿 つくづく
          良い方なのだと思わずにはいられません お二方の
          お幸せそうな日常が想像出来ます
           それにしても何かの世界で抜きん出た人の中には
          ジョークの好きな人が多いようです
           日本のテレビ番組などでも その道の一流と思われる人達がしばしば 
          愚にもつかないジョークを連発しているのを見ると
          その人達にとっては そんなジョークも日頃の緊張した時間の中の
          束の間の息抜きなのかとも思ってしまいます
           旦那様もお忙しい時間をお過ごしの御様子 そうしたジョークで束の間の
          息抜きをしているのかも知れません
          それをバカバカしいと相手にもしない御様子の桂連様の御様子もまた眼に浮かんで来て
          思わず笑い出しました
           楽しいコメントでした
           車で二時間 アメリカの広さを実感させられます
          日頃 映画で観ている世界そのままですね
           お忙しい中 どうぞわたくしのこの文章も軽く
          読み流して戴ければ結構ですので 余り お気遣いのないように
          お願いします
           何時も楽しいコメント 有難う御座います