遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 213 巨人 高橋監督辞任 ああ しんど !

2018-10-28 12:40:04 | 日記

          巨人 高橋監督辞任 ああ しんど ! (2018.10.23日作)

 

   巨人ジャイアンツ 高橋由伸監督 辞任

   名門 ジャイアンツ 三年間指揮 優勝なし

   挙句 今年 クライマックス シリーズ

   あの 体たらくーー 当然の結果 結末

   おい おい 待てよ ちょっと待て

   おかしくないのか ? 変ではないのか ? 

   高橋由伸 なにも望んで監督 その座に

   就いた訳ではないんだぜ 現役続行 選手として

   さらなる発展 飛躍を望んだのではなかったか ?

   そんな由伸を 無理矢理 監督 その座に

   押し込んだのは 誰だったんだい ? いったい 

   誰だったんだ ? それなりの

   教育 訓練 練習 稽古 体験 それもさせず

   いきなり 幼い子 道の左右も分からぬ幼児に

   使い走りの その道に 放り出すように

   監督就任 命令 その命令を下したのは いったい

   誰だったんだい ? しかも その道

   行く先々 道中には あまたの外敵 

   空を見上げれば 猛禽類の鷹や金の鷲

   飛び交う虫を抜け目なく ここぞとばかりに捕食の

   素速いツバメ 長い髭に鋭い牙 大きな目玉に 大きな体

   あの龍と 地上を見れば 猛虎 に 猛牛 野生の王者

   たて髪なびかせ 立派なライオン それを見つめる

   闘う者達 広い島の池には 食欲旺盛 鯉の群れ

   その他 諸々 手ぐすね引いて待ち受ける

   油断のならない 外敵面々 気の毒なのは

   高橋由伸 無能な監督 無能な指揮者 無能な奴

   ひ弱な巨人 哀れな巨人 その元凶 出来ない男

   世間 世の中 世の中みんなが醒めた視線の 冷たい眼を

   投げ掛けかねない そんな立場に追い込まれても

   愚痴 その一つも言えない辛さ 恨みの一つも言いたいところ

   それでも すべてを自分の身に引き受けて きっぱり きれいに ただ

   身を引くだけ --この悔しさ いったい 何処の どいつに

   ぶつけりゃいいんだ この怒り この鬱憤

   昔も今も変わらぬもの すまじきものは宮仕え

   愚かな上司 愚かな役員 一息入れるその間も与えず

   荒野の暗闇 荒地の険しいその真ん中に 見境

   考慮もないまま 放り出す

   放り出された高橋由伸 いい面の皮 立つ瀬がない

   同じ球界 プロ球界で その昔

  「上がバカだから」 言い放った

   快人物がいたはずだ 世間 世の中 人間社会

   いつになっても変わらない すまじきものは宮仕え

   世間の人間 多くの人達 人々みんな 汗水たらし

   一生懸命 愚かなあいつ 嫌いな奴 そんな上司の機嫌を取って

   顔色窺い 働いて 働き 働き 働き続けるより仕方がない

   生きるという事 辛い事 楽な仕事は この世の中 御座いません

   せめて自身にそう言って 肝に銘じて 納得させて

   自分を慰め 辛い道のり 人生を

   歩いて行くより仕方がない

   生きて行くより仕方がない

              ああ しんど !

 

    


遺す言葉 212 勝者となるには ほか 三篇

2018-10-21 12:46:46 | 日記

          勝者となるには(2018.10.10日作)

 

   総ての人たち 誰もが

   勝者となるには

   物事の本質 真実を見極め

   ひたすら寡黙に

   その道を歩み続ける その事しか出来ない

   ひと時の 賞賛 非難に

   右往左往 する 事は ない

   どの時代  何事に於いても

   物事の本質 真実を見極め

   辿る道は

   細くて 狭い その途上

   差し出される手 

   様々な手が 時には

   得意さを 煽り立て 時には

   絶望の淵へと 追い込み

   その道を往く者たちを

   翻弄する

   そんな中 唯一

   物事の本質 真実を見極める

   確かな眼を持ち その道を歩み続ける者

   そんな者たちだけが 生き残り

   数少ない 成功者

   豊かな稔りを 手にする者と

   なるだろう

 

          虚栄と真実(2018.10.15日作)

 

   自分を大きく見せようとする行為は

   自分が今居る場所に満足している事の表れ

   そこには それ以上の進歩 進化はない

   自分は これだけの人間だ という事の証明

   自分に対して謙虚な人間は

   自分がまだ 何ものかの高みに到達し得ていない

   未成熟者としての自覚を持つ者として

   今より以上の 進化 発展

   人間としての 更なる飛躍が

   期待出来る

   -----

   自分がどんなに威を張っても

   他者の眼には その言動を通して

   その人の実像 真実 が 見えている

   自分を大きく見せるために

   威を張り 繕う事は 

   徒労であり 愚かな事だ

   

          威張りたがりや(2018,10.19日作)

 

   真の実力が身に付いている者は

   自分の居る世界を当然の事のように受け止め

   あえて 威張る必要を感じもしない

   真の実力が身に付いていない

   一時の成り上がり者だけが

   たまたま手にした高みの世界に

   心を昂ぶらせ 自分が

   抜きん出た存在に思えて

   威を張りたがるものだ

   


遺す言葉 211 夜のとばり ・ いつ 何処で

2018-10-14 12:39:56 | 日記

          夜のとばり(2018.8.28日作)

 

   みんなは いったい 

   何処へ行ってしまったのだろう

   ブランコが小さく揺れている

   たそがれの公園には 誰もいない

   わたしの耳には

   幼い子供たちのざわめき

   若い母親たちの わが子を呼ぶ

   かん高い声が

   遠い潮騒のように残っている

   さて わたしはこれから何処へゆこうか

   家々の窓にも明かりが点いた

   すでに人生の長い道のりを歩いて来た

 

          

          いつ 何処で(2018. 9.6日作)

 

   人はいつ 何処で

   なくしてしまうのだろう

   おさな子たちが持つ あの

   キラキラした瞳の輝き

   無垢の笑顔

   なんの疑念も抱かずに

   口にする 夢と希望

   過ごして来た月日の数だけ 人は

   汚れを身に付けてゆくものなのか

   過ごして来た歳月の数だけ 人は

   夢と希望を失くしてゆくものなのか

   生の終わり

   人がのぞき見るものは

   絶望の深い淵

   黒い引き幕


遺す言葉 210 芽ばえ (前回作 若干の訂正)

2018-10-07 12:49:16 | 日記

          芽ばえ(2008.10.5日作) と 前回作の若干の訂正

 

   1 その人は片田舎の小学校の教師だった

     二年生の担任だった

     笑顔の優しい女の先生だった

     それから四年が過ぎた

     その人は隣村の県道沿いの貯水槽で

     ある夜 自殺した

     着物のたもとに県道に敷かれた砂利石を入れて・・・・

     なぜなのか 理由を知る事は出来なかった

     ただ 驚きと共に 心にさざ波が立ち

     哀しみが小さな笹舟のように走った

   

   2 その人は小学校五年生の担任だった

     先生というよりは年の離れた

     姉という感じの人だった

     年配の教師達の多い中で若さと共に

     その美しさが心に残った

     ある放課後 その人は教室の窓辺に立っていた

     当時 盛んに唄われていた「憧れのハワイ航路」を

     わたしが口ずさんでいるのを耳にしたその人は

    「その歌の小説を持っているわよ。貸してあげようか」

     と言った

     -----

     本を借りる事はなかった

     後年 その人は他校へ転任になり

     わたしは中学校三年生になっていた

     そんなある日 偶然 県道でその人と

     お互いが自転車ですれ違った

     その人とは ただ 目礼をしただけだった

     正面からその人を見る事が出来なかった

     胸の内に走る かすかなトキメキを覚えていた

     -----

     以降 その人と再び会う事はなかった

     消息を聞く事もないままに時が過ぎた

     なぜか心に残る少年の日の思い出

 

          面影の 人は遠くに 木犀花

 

     (前回の文章中 寺田寅彦「作」を「の言葉」と変更します

      また 災害は忘れた頃にやって来る を 天災は・・・と変更します

      愚作の災害は という言葉に引きずられ つい 災害と書いてしまいました)