遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉(435) 小説 私は居ない(9) 他 トルコ地震とプーチン

2023-02-19 12:27:36 | 小説
          トルコ地震とプーチン(2023.2.10日作)


 トルコ  シリア地震 
 救出困難と思われる
 過酷な状況下
 一つの命が救い出される
 心の緊張 緊張のタガがはじけて
 喜び 昂ぶる心が舞い上がる それが
 幼い子供であれば なおの事
 肩を寄せ合い 身体を重ね 
 必死に尽くす救助の人達 市井の人々
 日常 事がなければ 市井を生きる
 平凡な市民 その人達の必死に尽くす姿の
 尊さ 崇高さ 人の命の重さを知る人達
 それに比べて プーチン ロシア大統領
 無意味な戦争 他国への侵略 侵攻を企てて
 残虐 非道を繰り返す 人の命の尊さ 重さを計れぬ
 愚かな人間 それが一国 国の大統領
 人の命の尊さ 重さ その尊厳を守る為
 必死に尽くす一般市民 市井の人々
 自身の欲望 野望の為 人の命の重さも顧みぬ 愚かな
 一国の大統領 
 一体 どっちが高貴で崇高か !
 空虚な名称 地位に惑わされるな




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           私は居ない(9)



「はい、存じませんね。わたしが知っている〆香は横川社長さんとの間に出来たお子を産んで、その難産が因(もと)で、お子さん共々、亡くっなってしまっていますから」
 元女将は迷いのない口調で言った。
「女将、それはあんた、何か勘違いをしてるよ。俺はあんたと〆香の手を通してこの子を受け取ったじゃないか。それに、この子は現に今、此処にこうしているんだから」
 伯父は元女将を責めるような厳しい口調で言った。
「いいえ、そんな事はあり得ません。わたしはこの方にも、お二人が亡くなった事は申し上げましたんですが、先生は何か、御記憶違いをなさってらっしゃるんですよ」
 元女将は静かな口調で伯父を諭すように言った。
「いや、記憶違いなんかじゃないよ。〆香もここに居るし、この人もここに、こうして居る。俺の記憶違いなら〆香もこの人もここには居ないはずだ。女将は昔の事を忘れてしまってるんだよ」
 伯父はそれぞれ口にした二人の方へ顔を向けてから、元女将に視線を戻して言った。
「いいえ、忘れてはいませんよ。今でも当時の事ははっきりと覚えて居ります。亡くなった〆香のお子さんも〆香もわたしが灰にして、一切の手続きを済ませたのですから。お葬式こそ、〆香の郷里の銚子で行われましたが」
「失礼ですが女将さん、それは〆香ではない、他の誰かの事では御座いませんか。あるいは、時代が違うのではないでしょうか。わたくしが御厄介になっていた当時の女将さんは昭和二十何年かかに亡くなっておりますので」
「そんな事はありませんよ、あなた。何も違っていませんよ。少なくともわたしは昭和五年から三十年以上も川万の女将として、一切を取り仕切って来たのですから。あなたこそ、何かの勘違いをしているんじゃないですか」
「わたしは確かに、その期間のある時期、川万さんに御厄介になっていました。川名先生も存じていて下さいます事ですので、間違いのない事です」
 元女将と女の遣り取りには少なからずの感情の昂ぶりが混じるようになって来ていた。
 伯父はやや憮然とした表情で二人の遣り取りに聞き入っていたが、
「そうだ、この人は〆香に間違いないよ」
 と、女の言葉を保証するように言った。
 元女将はその言葉を聞くと、
「じゃあ、わたしは違うって言うんですか」
 と、伯父に食って掛かるように聞いた。
「いや、違わない。確かに川万の女将だった」
 それから伯父は言葉を継いで、
「ただ、俺には分からないのは、なんで二人がお互いにそんな頓珍漢な事を言い張っているのかという事だよ。お互いが子供を産んだの産まないの、死んだの死なないのって勝手な事を言ってる。当時の証人の俺ここに居るのにも拘わらずだよ」
 と、二人を責めるように言った。
「でも先生、わたしは本当の事を申しているのでして、先生も何かの思い違いをなさっていらっしゃるのでないでしょうか」
 二人が同じような事を言った。
「いいかい二人共、もし、俺の言う事が間違っているって言うんなら、女将も〆香も偽者だっていう事だよ。そっくり同じような形をした人間の偽者だ」
「そんな事はありませんよ。わたしは正真正銘の川万の元女将ですよ」
「わたくしも〆香です。間違いは御座いません。もし、わたくしが偽者だと言う方がいらっしゃれば、その方こそ偽物です」
「俺は偽者なんかじゃないよ。れっきとした川名登だ」
 伯父がむっとしたように言った。
「いったい、これはどうなっているって言うんです。全く訳が分からないじゃないですか。それぞれが全く違った事を言っていて、何もかもが辻褄が合わない。どういう事なんですか ?」
 私は痺れを切らし、思わず口を挟んだ。
「勝手な事など言ってないよ。本当の事を言ってる」
「わたしも本当の事を言ってるんですよ。少なくとも今のわたしに取っては、あなたがお聞きになっていらっしゃる事は、わたしにはなんの関係もない事ですので」
「わたくしが一度も子供を産んだ事がないのは確かな事で、嘘をついてもなんの益にもならない事です。それにわたしはここにちゃんと、こうして居ますので」
「失礼ですが、あなたの郷里はどちらですか ?」
 元女将が女に尋ねた。
「銚子で御座います」
「銚子 ? 銚子のどちら ?」
「XXXで御座います」
「死んだ〆香の郷里は何処ですか ?」
 私は元女将に聞いた。
「XXXです」
 元女将が女が同じ地名を口にした事に、不思議そうな気配を浮かべて言った。
「番地は分かりませんか ?」
 女が元女将に聞いた。
「番地までは・・・。何しろもう、昔の事ですし」
 元女将は言った。
「あなたの方の番地は分かりますか ?」
 私は女に聞いた。
「XXX二丁目です。でも、そこにはもう、誰もいません。両親も兄夫婦も亡くなり、その子供達もみんな東京へ出て来てしまっていますので、わたくしの幼い頃を知る人は誰もおりません」」
「そうですか」
 私は言った。それから、この混乱状態の中で真実を見付け出す事にほとんど絶望的な思いに陥りながら、
「何か、当時の様子が分かるような書き物なんかないかなあ」
 と、独り言のように言った。
 誰も答えなかった。互いに期待し合うようにそれぞれが、それぞれの顔に視線を移した。
 しばらくの沈黙が続いたあとで元女将が、ふと気付いた、という風に、
「ことに依ると、当時の〆香の写真がまだ有るかもしれませんよ」
 と言った。





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           桂蓮様

          有難う御座います
         不眠症 辛さが想像出来ます
         バレーなどのハードな運動をしていても眠れないのでしょうか
         他人事ながら困ったものだと思います
         眠りは総ての面に於いての基本となるものですものね
         どうぞ 御無理をなさらぬ様に
          ブログ開設から1000日 良い言葉が並んでいますが
         この内容と不眠症 無関係ではないと思います
          以前にも書いたと思いますが 桂連様の絶えず物事を
         深い次点で捉えようとする御性格が多分に影響しているのではないかと
         思います
          物事を突き詰める この性格を持つ人は小さな事でも神経を煩わし
         知らず知らずのうちに心に負担を強いている
         そんな事が眠りの中にも影響しているのではないでしょうか
         気楽 それこそ禅の世界の無 何事も無い 今日も精一杯生きた
         その満足感の中で 気持ちを落ち着かせ 眠ろうとはせずに
         静かに眼を閉じていれば良いのではないでしょうか
         眠ろうとはせずに眠る 眠たくなれば眠れる ここにも坐禅の心が活きて来ます
         ただ静かに無の世界に身を委ねる どうぞ何事にも御無理をなさらぬように
         お大事にして下さいませ



           takeziisan様


            有難う御座います
           いろいろ懐かしい音楽 音楽は明瞭に当時の事を
           彷彿させますね 音と共に無意識の裡に当時が蘇ります         
           音楽の効用ですね
           愛情物語 リバティバランスを射った男 慕情
           何度も観ています
           日本映画にしてもそうですが 当時の作品の方がしっかりと
           作られている気がします 現代の作品はなんとなく軽い感じが否めません
           俳優もそれぞれ良いですしね わたくしがもう一度観てみたいと思う作品は
           今日拝見した俳優の中ではジェニファー ジョンーズの「終着駅」です
           これはなかなか観る機会がなくて もう一度観てみたいです
            我が心のジョージア 妹の為に・・・そうだったのですね
           初めて知りました
           やは りレイ チャールズ です 素朴に唄っていて心に沁みる
           やたらに つくって 唄われると臭みだけが鼻に付きます
            ひな祭り 当地では勝浦のひな祭りが有名で一度 兄妹みんなで見に行った事があります
           やはり豪華に飾られた祭壇や神社へ上る石段に処狭しと飾られた雛人形が見事でした
            それも既に遠い昔 幸い兄妹も皆 元気ですがいい思い出です
           人間 歳と共に想い出はただ 切ないものに変わってゆくばかりです
           どうぞ 何時までもお元気で この楽しいブログを
           お続け下さいませ
            何時も有難う御座います