遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 99 かもめの墓場

2016-05-29 15:14:51 | 日記

          かもめの墓場(2015.11.27日作)

 

   夜明けの星が うるんで消える

   響く海鳴り 海沿いの街

   裏切られ 捨てられて 泣きながら

   信じる心も 捨てて来た

   とぼとぼ歩く その道の先

   崖の向こうは 名もない島の

   かもめの墓場と 人は言う

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   いつかは戻る あなたの愛と

   信じ待ってた わたしだけれど

   夢に見た 幸せも 束の間の

   今は帰らぬ 幻に

   未練な思い 心に抱いて

   一人当てなく その行く先は

   かもめの墓場と 人は言う

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   とぼとぼ歩く その道の先

   崖の向こうは 名もない島の

   かもめの墓場と 人は言う

   


遺す言葉 98 頭で見るな

2016-05-22 15:06:03 | 日記

          頭で見るな(2016.2.22日作)

 

   頭で見るな

   頭で聞くな

   頭で読むな

   頭で考えるな

   感触 感覚を伴わない理解は

   理解とは言わない 知識を

   なぞっただけの 似非(えせ)理解

   空念仏 真の理解は

   身体的感触を伴う

   感触 感覚で捉える

   感触 感覚を通して見る

   感触 感覚を通して聞く

   感触 感覚を通して読む

   感触 感覚を通して考える

   身体的感触 感覚を通して理解し得た時にのみ

   理解は真の理解となる


遺す言葉 97 輝き・人・容器

2016-05-15 15:59:51 | 日記

           輝き(2015.10.15日作) 

 

   山は高ければ 高いほど

   孤立する

   海は深ければ 深いほどに

   多くの流れを集め

   大海となる

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   孤立する孤高

   大海となる寛容

   道はそれぞれに異なる

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   異なる道もそれぞれに

   踏み外した時には

   崩壊する

   山は崩れ

   海は枯渇する

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   真摯な姿 それのみが

   孤高を保ち

   寛容を支えて それぞれに

   輝く

 

          人

   世の中に 偉い人など一人もいない

   世の中に 偉くない人など一人もいない

   それぞれが それぞれに 歩んだ道を

   真摯に 極める

   その人こそが 称賛され

   尊(たっと)ばれる

 

          容器

   あの人の持つ一リットル入り容器には

   十リットルの水が入る

   あの人の持つ同じ容器には

   一リットルの水も入らない

   人に備わる度量によって 

   水の入る量は違って来る

   人間が持つ心という容器

   

 

   

 

               


遺す言葉 96 道案内人ーコメンテーターと称する方々よ

2016-05-08 13:35:06 | 日記

          道案内人ーコメンテーターと称する方々よ(2015.8.21日作)

 

   今現在 世の中に ごまんと溢れている

   評論家 コメンテーターと称する

   テレビ ラジオ あるいは

   様々な場所で 物知り顔に

   理路整然と 物事を解説し

   論評し 批判している方々よ

   あなた方を見ていると わたしは

   うんざりする

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   あれが悪い これが悪い

   ああすべきだった こうすべきだった

   結果を見てからの後講釈

   事の顛末を いとも気軽にしゃべって

   気軽に意見を言って あとは

   野となれ 山となれ

   言いっ放しの しゃべりっ放し

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   今現在 世の中に ごまんと溢れている

   得意顔の評論家 コメンテーターと称する方々よ

   結果を見てからの後講釈なら

   誰にも出来る 批判だけなら誰にも出来る

   大事な事は 今現在

   この世の中 この社会の

   有り様に眼を凝らし 

   その有り様に思いを致し

   その有り様を考察し 分析し

   やがて起こり得べく

   次の事態を予測して

   その警告をする事だ

   -----

   事態の防止 対処の仕方

   その道筋を示す事

   本来 それが評論家 コメンテーターの

   役割り 仕事ではないのか

   あるべき真の姿ではないのか

   今現在 この世の中に 

   そのような評論家 コメンテーターの

   皆無だとは言えないまでも 

   いかに少ない事か

   真の評論家 コメンテーターの

   いかに希少な事か

   大方は 取って付けての後追い講釈師

   ーーーーー

   口で言うのは簡単だ

  「世の中 思い通りにはゆかないもの」

   昔から人々は言っている

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   物事が複雑に絡み合い もつれ合い

   錯綜しているのが この

   現実社会

   いつ何処で 何が起きて どうなるか

   一寸先は 闇 

   この現実社会の闇 

   そこに思いを致し この世の指針

   進路を示すーーそれがあなた方の

   役目だ 世の中に

   ごまんと溢れている 評論家 コメンテーターと称する

   方々よ

   ーーーーー

   言いっ放し しゃべりっ放しの

   批判だけなら もう沢山

   今現在 あなた方の仕事を 眼にし 耳にする時

   わたしは なんと お気軽な商売なのだ と

   思わずにはいられない  

   

   

   

   

   

 

 

 

  


遺す言葉 95 ある知事の行動に関する考察

2016-05-01 15:01:28 | 日記

          ある知事の行動に関する考察(2016.4.28日作)

 

  「規則に従って行っている事だから 問題はない」

   公の立場にいる人間 ことに 最高地位にいる人間が

   部下 あるいは 大衆の心情を顧みず

   公の立場 最高地位の権利を勝手気まま 最大限利用して

   自己の虚栄心 欲望を満足させ 自身を利する行為は

   たとえそれが 正当であり 許される範囲内の行動 行為であっても

   そこに見えて来るものは その人間の持つ

   品性の卑しさ 人格の醜さであり 

   大衆 民衆の支持 尊敬を得る事は出来ない

   自身が持つ権利 特権を放棄し 

   大衆 民衆の立場 その視点の下 

   最小限の権利 特権の使用 行動 行為する姿にのみ

   大衆 民衆は感動 称賛の声 その眼差しを送るだろう

   自身の虚栄心 欲望の充足にのみ 心を砕き

   自身の立ち位置 責務を 理解出来ない指導者

   その下にいる民衆 大衆は不運 不幸だ

   最高学位 最高地位を得た人間の持つ愚かさ 醜さ

   人間の品性 品格 品位は

   学歴 学位 地位 名声 には

   無関係の場所に宿る