遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 94 まず生きろ なぜだろう?

2016-04-24 15:52:33 | 日記

          まず生きろ(2015.9.4日作)

 

   現実の行為 営みが

   理論 理屈を越える事は

   明らかだ

   蟻が巣を造る

   蜂が巣を造る

   蜘蛛が巣を造る

   彼等に 理論 理屈など

   ない 現実の行動

   その中で得た 経験 知識 感覚

   それらの蓄積 積み重ねが

   本能となって 彼等に すべての作業

   複雑 精巧な仕事 作業を

   実行 完了させる

   まず生きろ

   理論 理屈は

   後から付いて来る

   現実は 理論 理屈を 越えたところに

   存在する

   この世には

   知の及ばぬ

   領域がある

 

 

          なぜだろう?(2013.11.20日作)

 

   テレビの画面で見た

   ガタロさん

   少し年老いた

   街の掃除夫 

   売れない絵描き

   うだつの上がらぬ風情の人

   それでいて その姿が

   わたしの心の中で 輝いているのは

   なぜだろう?

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   自身の道を 純粋

   一途に生きる人の姿は

   美しい

   人を感動させる

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                                          

 

   


遺す言葉 93 安易に使うな他一篇

2016-04-17 14:12:34 | 日記

          安易に使うな(2013.8.2日作)

 

   死という言葉を

   安易に使うな

  「死ぬまで働く」

  「死ぬ気でやれ」

  「死んだつもりで頑張る」

   死はすべての生物

   生きものとって 絶対的

   ーー再生可能な命はない

   命の犠牲 死を越え得る

   道徳 価値 重みを持つみのは

   この世にない 人が

   この世を生きる究極目的 至上命題

   命の平安 幸せ

   命の平安 幸せを越え得る

   道徳 価値 重みを持つものは

   この世にない

   死という言葉を

   安易に使うな

   命の平安 幸せに通う道

   求めるは ただ それのみ

   取り繕う言葉の下

   命の平安 幸せに通う道を踏み越えるは

   外道

 

          言葉

 

   言葉を選べ

   言葉は凶器

   言葉は肥料

   言葉は毒薬

   言葉は栄養

   一つの言葉が

   人の心を 傷付け

   人の心を豊かにする

   人を育む言葉 殺す言葉

   一人の人間 あなたが口にする

   その一言が この世界

   人の世を

   争いの場にも

   平和の園にもする


遺す言葉 92 ささやかな誇り

2016-04-10 15:32:58 | 日記

          ささやかな誇り(2015.10.15日作)

 

   テロで倒れた米国人

   キング牧師はかつて言った

  「わたしには夢がある」

   わたしは今 牧師の言葉を真似て言う

  「わたしには ささやかな誇りがある」

   わたしは既に過半を生きた わたしの人生上で

   自慢の出来るどんな仕事の成果も 業績も残していない

   市井に ただ 人としての日常を生きて来た

   それだけの人間だ その上 これからのわたしにも

   期待の出来る社会的業績 成果はなにもない

   平々凡々 それだけが取り柄のわたしの人生

   その中で わたしに残された時間は少ない 日々

   眼の前に見えて来るのは 人生の最終章 結末 今は

   その準備に追われている それでも

   わたしの心は穏やかだ 極めて安らかだ

   満足感で充たされている これでよかった

   幼い日 わたしが夢見た未来 希望の日々は

   遂に わたしに訪れる事はなかった 夢は

   夢のままに終わった それでも

   わたしの心は満足感で充たされている

   わたしの人生 誰のものでもない わたしの人生

   わたしはその道を歩んで来た 市井に生きる人の中で

   人が人として生きる道の その道筋に沿い

   人の人としての本道を踏み外す事もなく

   誰に後ろ指を差される事もなく

   誰に非難される事もなく

   路上の小石の一つの役割り 務めを担い 確実に

   この人生の途上でその役割りを成し遂げ 全うして来た 今

   わたしには 見るべき大きな夢はない

   幼き日 若き日に夢見た夢 その夢は

   路上の小石の日常を生きる途上で 遠く去り逝き

   消えて行った すべては夢の中の夢 還り来る事はもうない

   それでも 

   それでも わたしの心は充足感に満ちている

   これでよかった これがわたしの人生 悔いのない

   わたしの人生

   誰をも哀しませる事もなく 

   誰をも苦しめる事もなく

   誰とも争う事もなく

   人を人として敬い 大きく傷付ける事もなく

   生きて来た 今はただ 静かに

   人の世の最終章 わたしに残された時間 日々を生き

   やがて来る終末への支度 その準備を進めながら

   この小さな人の道を歩み得た満足感の中で わたしは

   わたしの人生に ささやかな誇りを抱くのだ

  「わたしには ささやかな誇りがある」

   

   

   


遺す言葉 91 一日・・・他二篇

2016-04-03 15:40:57 | つぶやき

          一日他二篇(2016.2.10日作)

 

          一日

   よく眠れたか?

   きちんと食事は採れたか?

   今日という日を無事に過ごせたか?

   その無事を 少しでも

   他の人に分けてやる事が出来たら

   それ以上 人生に望むものはない

 

          賞賛に価するもの  

   どのような境遇にある人であれ

   その人が真摯に

   その境遇を生きているのであれば

   傍の者は その境遇にある人を

   笑う事は出来ない

   真摯に日常を生きる その行為は

   どのような境遇を生きる人に於いても

   人として賞賛に価する行為だ

 

          平凡という事

   平凡 人が生きる上に於いて

   これに勝る宝はない

   平凡の中にも 季節は巡り

   時は過ぎて逝く

   巡り来る季節 巡り逝く時

   眼を凝らし 見つめる事で

   見えて来る 一つ一つ

   小さな変化 小さな動き

   その変化 その動き を

   心に留め 心の糧に

   日々 日常を生きる

   これに優(すぐる) 日常はない