遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 65 ママは二度と歌わない

2015-09-27 13:47:51 | 日記
          ママは二度と歌わない(2013.5.13日作)



   坊や ママは二度と歌わない

   あなたはある日 車に轢かれ

   はるかな国へ旅立った

   キラキラ光る夜の星

   坊やの星はどの星なのか

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   坊や ママは二度と歌わない

   あなたの小さな命が消えて

   悲しみだけがお友だち

   まぶたに残るあの笑顔

   坊やの夢をゆうべも見たの

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   坊や ママは二度と歌わない

   あなたが死んだ街角だけど

   今日もママは来てみるの

   もう一度せめて会いたくて

   坊やの名前そおっと呼ぶの

遺す言葉 64  愚か者たちーこの国を治める

2015-09-20 16:48:33 | 日記
          愚か者たちーこの国を治める(2012.9.6日作)



   愚か者たちよ

   わめいて叫んで

   他人を攻め立て

   おとしめ合っていろ

   自身の姿を映し出す鏡を忘れた

   愚か者たちよ

   おまえたちが勝手にわめき 叫び

   罵り合うのは結構だが

   おまえ達の仕事 本務が何処にあり

   おまえ達が何を為すべきか

   忘れてもらっては困るのだ

   私利私欲名誉欲ーーー

   おまえ達の願望欲望 そのために

   国があり 国民がいるのではない

   国家国民の利益 幸福のために

   選ばれた者たち の

   存在がある

   愚かな者たちよ

   おまえ達の住家には

   自身の姿を映して見る

   鏡という家具はないのか?

   おまえ達が恥じも外聞もなく

   わめき 罵り合っているその間にも 国は

   日毎にやせ細り 衰えてゆく 哀れな

   国家国民の未来がいよいよ明瞭明確に

   見えて来るだけだ 

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   総理大臣という存在は 国民の決定意志に依るもので

   彼の一身 あるいは行動は

   彼を選出した 国民に捧げられなければならない

   総理大臣という存在が 国民の上に位置する事は有り得ない

   議員という存在に於いても 言える事だ

   

      

遺す言葉 63 別れの哀しみー映画による

2015-09-13 14:40:08 | 日記
          別れの哀しみー映画による(2012.6.4日作)



   人より勝っているとは思わずとも

   数多く観て来た映画の中

   わたしにとって忘れ難い 心に残る

   男女の別れを描いた作品が 四つある

   その第一は わたしに於ける

   映画史史上最高傑作「第三の男」

   かの有名なラストシーン

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   愛した男は幼い子供たちを犠牲にした

   重大犯罪組織の中心人物だった

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   警察によって射殺された男への

   愛憎と哀しみを胸に

   ひとひら また ひとひら

   枯葉の舞う 冬枯れの並木道を

   遠くから歩み来て ズームアップと共に

   スクリーンの外側へ歩み去って行く

   女主人公の姿

   スクリーンの中で男を愛し

   その純粋な愛を裏切られた思いの

   哀しみを胸に

   スクリーンの外側へ歩み去って行った

   女主人公のその後の人生には

   どのような日々があっのだろう?

   心から愛した男を失った 心の空白

   その空白の埋めらる日はあったのだろうか?

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   それぞれに異なる事はあっても

   深く愛した男と女の別れには いつも

   切なさが付きまとう

   映画「カサブランカ」の中の

   祖国のために命を賭けた夫と

   束の間の愛に生きた 恋人との間で苦悩する

   女主人公もまた

   断ち難い恋人への思いを抱いたまま

   祖国に命を賭けた夫を助ける事が

   自分たち二人の愛を成就させる という

   恋人の言葉を胸に 霧の夜の空港から

   再び巡り合う機会は もうないであろう

   他国への脱出の旅を 夫と共に旅立って行く

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   あるいは

   映画「マジソン郡の橋」の

   ひと時の愛に命を燃やした女主人公 偶然

   夫がハンドルを握る車の中で 町を後にする

   愛した男の車を眼にして 別れ難い思いと共に

   今にも座席の横のドアノブに手を掛け

   男のもとへ走り寄ろうかと 逡巡する姿

   何度もドアノブに手を掛けようとして 掛け切れず

   その間に 愛した男の車は 雑踏の中へ消えて行く・・・・・

   そして

   映画「モンタナの風に吹かれて」の男と女

   暴れ馬の調教師と女主人公との これも束の間の恋

   二人の間に通う心を最後に断ち切って

   夫と幼い娘のもとへ帰ってゆく女主人公

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   いずれの愛の形も

   日常では満たされない心の空白に ふと

   忍び込んで来たがゆえの 深い愛

   その愛を断ち切らざるを得なかった 女主人公たち

   あの女主人公たちに再び 燃えるような

   ときめきと愛情に 心の満たされる日の訪れは

   あったのだろうか? それとも

   ひと時の愛 至上の愛の思い出を胸に

   その思い出だけに生きて

   切ない人生の時を

   終えていったのだろうか?

   愛の別れにはいつも

   哀しみと切なさが付きまとう

   


   


   

   

   

   

   


   

   

遺す言葉 62 コロンビア大学白熱教室

2015-09-06 13:27:27 | 日記
          コロンビア大学白熱教室(2013.8.6日作)

              NHK放送番組による



   教授は日本に来て

   茶店に入った

   緑茶を頼み

   砂糖を入れるよう

   依頼した

   店員は「砂糖はない」と答えた

   教授は責任者を呼び

   砂糖を入れてくれるよう 再度

   依頼した

   責任者は「砂糖はない」と答えた

   教授は仕方なく

   コーヒーを注文した

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   コーヒーには砂糖が付いて来た・・・・

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   学生達は教授の体験談に

   店の対応への矛盾を笑った

   視力を失ったインド系アメリカ人

   四十代と思われる小太りな女性教授は

   皮肉っぽい口調と共に

  「わたしに 恥をかかせたくなかっのでしょう」

   と言った

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   店の対応は間違っていたのか?

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   店の対応は正しいーーー

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   店には緑茶に入れる

   緑茶に適した砂糖は

   置いてない

   コーヒーに入れる

   コーヒーに適した砂糖はあっても 

   緑茶に入れる

   緑茶に適した砂糖はないーーー

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   店の対応には見事なまでの

   揺るぎない 基本の姿勢

   基本の理念が 貫かれている

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   遣っ付け仕事は しない

   ごまかしの仕事は しない

   お客様には常に 店としての

   最上最良の状態で

   商品を お出しする

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   緑茶にコーヒー用の砂糖を用いれば

   間に合わせの仕事は完結する

   反面 店としての誇り 基本の姿勢

   基本の理念は揺らぎ 崩れる

   ーーーお客様には常に店としての

   最上最良の状態で

   商品をお出しする

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   店側はこの原則

   基本の姿勢 基本の理念を貫き

   店としての自負 誇りを見事に守った

   仕事に対する責任を全うした

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   巨大な堤防も

   蟻の一穴から崩れる

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   少しの油断 少しの気の弛み

   少しぐらいは・・・・

   この安易な姿勢がやがて

   物の本質 基本の形を歪めて 崩壊させ

   信用を失墜させる

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   責任の自覚 揺るぎのない姿勢

   店の真摯な対応は

   賞賛されても 笑いの対象には

   なり得ない

   茶店の教授に対する対応に

   矛盾はない