遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 123 消えないもの

2017-01-29 12:50:41 | 日記

          消えないもの(2016.12.20日作)

 

 

   生きるもの 人の 命には

   終わりが来る

   人の姿は 消える

   昨日まで そこに居た人が

   今日はもう 何処にも居ない

   昨日 そこにあった人の微笑みが

   今日はもう 何処にもない

   この 不思議な感覚

   人の肉体 この世を生きるものたち

   姿 形は いつかは消えてなくなる

   死 死ぬ という事

   生きるものたちすべてに通う

   死という現実 事実

   それでもこの世の中 世界には

   消えないものがある

   人の記憶に刻む 人の心

   この世を生きる人たち 

   すべての人たちが

   人の心に刻んだ その人の心は

   次の世代の人 人の記憶の中に刻み込まれて

   引き継がれ 引き継がれた心は

   更にまた

   次の世代へと受け渡され

   幾重にも 幾重にも 積み重ねられ

   人がこの世を生きる習慣 型を 形作り

   そうしながら 

   人が生きるこの世界は成立し

   続いてゆく


遺す言葉 122 優れた存在 

2017-01-22 14:25:45 | 日記

          優れた存在(2016.7.9日作)

 

   彼 彼女 は 確かに 優れた存在だ

   その 優れた 才能 素質 が なければ

   彼 彼女 に その賞 栄誉は 届かなかっただろう

   彼 彼女 の 優れた 才能 素質 が その賞 栄誉を

   彼 彼女 に もたらした しかし 彼 彼女が

   世に抜きんでた 唯一 絶対 の 存在 だとは 思わぬがいい

   彼 彼女 に その賞 栄誉 を もたらしたのは

   彼 彼女 が 巡り合わせた 彼 彼女 の持つ

   運命だ 世界 には おそらく

   彼 彼女 と 同等 の あるいは

   それ以上 の 才能 素質 を 持ちながら

   その人自身 の 持つ

   運命 巡り合わせ あるいは

   宿命 の ゆえに

   世に 知られぬままに 埋もれてゆく 人の

   おそらく 数知れず 居る に 違いない

   

   

   

   

   

   


遺す言葉 121 雪んこ 雪子

2017-01-15 14:11:18 | 日記

          雪んこ 雪子(2015.1.30日作)

 

   雪子よ おまえ 雪んこよ

   ちらちら雪の降る夜に

   おまえは雪にとけるよに

   白い顔して死んでった

      あれから四年過ぎたけど

      今でも雪の降るたびに

      おまえの事を思い出す

      今夜一夜(ひとよ)もつもるだろ

   -----

   雪子よ おまえ 雪んこよ

   ちらちら雪の降る夜に

   おまえは雪の天国へ

   そっと一人で旅立った

      真っ白しろの馬車が来て

      わたしはそれに乗りますと

      おまえは言って安らかに

      まぶた合わせて息たえた

   -----

   雪子よ おまえ 雪んこよ

   ちらちら雪の降る夜に

   おまえは雪にとけるよに

   白い顔して死んでった

   

   


遺す言葉 120 時は過ぎて逝く

2017-01-08 14:08:19 | 日記

          時は過ぎて逝く(2016.7.17日作)

 

   この間居た人が

   今日は もう

   この世に居ない

   この間居た人たちが

   華やかに彩っていた空間 舞台

   世の中を 今 わたしの

   名も知らない人たちが 彩り

   彼等の色彩で 染め抜いてゆく

   今 ここに居るわたし

   わたしは不動

   昨日も今日も 多分

   明日もわたしは

   ここに居る それでも時は

   過ぎて逝く

   変わりゆくもの 変わらぬもの

   わたしもいつかわは 消えて逝く

   --永遠の何一つない事を映して

   今日も時は過ぎて逝く