全国版のニュースでJR東海社長と静岡県知事の会談があると流れました。
静岡県内では切実な問題で、毎日のニュースです。
一昨日には愛知県知事がコメントを発表していました。
前回のコメントでは静岡県が工事を止めていると発言していました。
今回は少し控えめなコメントでした。
それでも、うまく行かない時は国が動けとの表現。
兎に角期待が凄いだけに、工事の遅れには敏感のようです。
私の考えは以前お伝えしましたが、10年前とは明らかに変化しました。
もう「リニア新幹線は要らない」派です。
今回のコロナ騒ぎでリモートで仕事が出来ることが証明されました。
現業の方はどうしようもない部分がありますが、それ以外は可能です。
現地に行って会議をしたり、営業をしたりする必要はありません。
ましてや7年後では、移動そのものが激減するでしょう。
移動の無駄を考えたら、リモートの合理的でスマートなことか。
リニア新幹線は来訪者の『話のタネ』でしかありえません。
さて、リニア新幹線の為に南アルプスの下にトンネルを掘ろうとしています。
この工事で大井川の伏流水・地下水が変化する可能性を心配しています。
大井川の水道水利用者は60万人程度と言われています。
しかし、県内を流れている長さは県下最長の川です。
東は富士川、西は袋井市の太田川にも水を供給しています。
農業用水・工業用水・発電用水・飲料用水としても広く利用されているのです。
静岡県にとっては最も大切な水資源の一つです。
この水資源をJR東海は「どうなるかは、わからない」と無責任です。
2年前には一度、「全量を大井川に戻す」と約束しました。
しかし、その後その発言を撤回します。
静岡県はトンネル工事で痛い思いをしています。
丹那トンネルで多くの離農者を出しました。
その時も当時の国と国鉄は「影響はない」と言い続けました。
今回の工事でも既に山梨県では離農者が出ています。
小さな沢が涸れてしまいました。
南アルプスの下を貫くトンネルが大井川の水を消し去るとは思っていません。
しかし、1割の水が他に流れ出したら大変です。
夏場は水道が断水するかもしれません。
69年の生涯の中で断水経験は一度だけです。
伏流水の流れの変化を心配している人も多いです。
大井川流域には人気の日本酒メーカーが何社もあります。
この辺りは本当に良い軟水が豊富に湧き出るのです。
10年前は国策としてもてはやされたリニア新幹線。
しかし、時代は変化しています。
あなたはそれでもリニア新幹線が必要だと考えますか。
国は今まで多くの失敗をしてきました。
その多くは利権です。
利権者の話に乗せられ地域の国民を苦しめたのです。
いまでも話題になる諫早湾の干拓。
自然に逆らったための大失敗でした。
当時の推進者の国は漁業に与える影響は2割程度と楽観論をぶちまけました。
ところが、実際は漁獲高が2割以下に落ちました。
漁業者が国を訴えました。
そうはさせじ、と利権を得た農業者が逆提訴しました。
地域を分断させ、その挙句国は両方の訴訟に敗れ、両者に和解金を払っています。
安倍政権になり我々国民は「利権と国政の結びつき」を何度も認知しました。
利権を勝ち取るのが国会議員の腕の見せ所!?
それはあるかもしれません。
そして、その裏で国税が湯水のごとく配られていることも知りました。
最近も持続化給付金で大手企業が何もせずに20億もの収入。
悪議員と行政悪幹部は結託し、利権に張り付く吸血鬼です。
小役人が受け取る賄賂とは額が違います。
全てが国民の血税です。
話は大きく逸れました。
清貧とか赤貧とかを潔しとした日本人。
しかし、それだけでは結局食い物にされるだけです。
声をだしましょう。
行動しましょう。
「ふじのくにネットテレビ」で放送があります。
13:30から放送です。
そして、自分で判断しましょう。
利権を隠し、耳元でささやく悪者に耳を貸してはいけません。