昨日、日本共産党の2020版綱領を読んだ。
彼らが目指すところが何か、知りたかったからだ。
差別反対や格差社会からの脱却など私の心情と重なるところがあるからだ。
ところが、自民党は何かある度に『共産党は・・・』という。
何かあるに違いない。
綱領はマルクス・レーニン主義に始まり歴史の概略を謳う。
しかし、ソビエトの崩壊に見る社会主義の失敗を失敗では無いと言う。
スターリンが主義を曲げて失敗したのだと言う。
その意味では今のロシアも中国も間違っていると断言する。
正しく行えば社会主義は一番良い社会なのだと。
残念ながら人の本質を理解していない。
権力が集中すれば腐敗社会は人間が作り出す物だ。
法があろうと、監視しようと、金という魔物は人に虫食うのだ。
2%の人間はそれでも清貧に生きる潔さを知っている。
そして、何があろうと潔く生きる覚悟を持っている。
例えば赤木さんが良い例だ。
しかし、大多数は金に躓き権力に阿ねる。
とは言え、権力を集中しなければ世の中を変えられない。
その意味では金に代わる価値を創造すれば良いとも言える。
しかし、物に価値を見いだしている間は金の価値は下がらない。
日本共産党の綱領は変更される。
現在の綱領の前は2004年版だったと聞く。
それを読んでいないのでどう変わったかを知らない。
しかし、より可能性のある綱領にしていかない限り夢物語。
綱領は、私にとっては受容れられない箇所もあった。
賛同できるところもあった。
もし、日本共産党が政権政党を目指すなら妥協も必要だろう。
日本の歴史も大切にしなければいけない。
現憲法下の天皇の存在を私は気に入っている。
日本人の心の象徴として尊敬している。
マルクスやレーニンではとって代われない。
国際協調も大切だ。
今の中国の覇権主義には賛同できない。
暴力でもって屈服させてはいけないが、説得は必要だ。
現時点で民主主義は人間が平和に暮らすための価値観だと思う。
本当の民主主義は差別の無い世界だと思っている。
しかし、私は、格差はあってしかるべき物だと思う。
個人の正当な評価によって出た格差は賞賛すべき格差だ。
大いに知恵を出し、汗を流して世の中のために働いて欲しい。
ただ、生活の保障は必要だ。
最低限の生活の質を上げること、これがこれからの政治だろう。
トヨタの社長が年間2億円余の給料で良いのかと思う。
しかし、最低賃金が200万円を切っていればそれは問題だろう。
搾取はあってはならない。
既得権益もあってはならない。
しかし、・・・