大相撲は白鵬が45度目の優勝を全勝で飾りました。
「おめでとう」と言ってあげられない複雑な思いです。
その一つが彼の相撲です。
今場所、8割の相撲は張り手を出しました。
「張り手も禁じ手では無いのだから問題無い」と言い切ります。
そうでしょうか。
横綱に対して張り手をする力士はほんの少しです。
ちょっと変わり者の力士以外はしません。
なぜなら横綱を尊敬しているから顔を張るような事をしないのです。
ですから、歴代の横綱もほとんど張り手をしなかった。
もちろん昔の話です。
横綱は正々堂々と正面から勝負をする。
受けて立つ。
そして強さを示す。
それが横綱相撲とされ、品格と尊厳を守ったのです。
ところが、白鵬の相撲は奇襲・張り手・かち上げ。
受けて立つどころか品位の無い取り口で勝つのです。
綱渡りのような相撲で全勝優勝しても嬉しくはありません。
北の富士が『勝ち方を知っているね』と言いました。
これは褒め言葉ではありません。
全勝優勝を最後に潔く引退を勧めます。