尖閣諸島を中国が占領しに来たらどうしますか。
戦争は回避すべきとの意見をお持ちの方はどうするのでしょう。
多くの方がウクライナ人はウクライナから逃げるべきだと言っています。
そう考える方々は戦争は回避すべきだからとの考えでしょう。
その考えで行けば、『中国には逆らわない』そう考えるのでしょうか。
尖閣諸島には戦後しばらく日本人が住んでいました。
歴史上、間違いなく日本の領地であると私は思います。
しかし、中国は『本来中国の土地である』と譲りません。
戦争は良くないから中国に明け渡す、そんな選択肢はあるでしょうか。
実はウクライナにロシアが侵攻する前まで私の考えは違いました。
『明け渡せばよい』そう考えていたのです。
一時的に明け渡しても、世界の秩序が不良占拠と判断してくれると。
しかし、今回のウクライナへのロシア侵攻を見て考えが変わりました。
世界は結局、誰も助けてはくれない。
安全保障条約を結んでさえいれば助けてくれるでしょうか。
日本とソビエトは第二次世界大戦時、不戦条約を結んでいました。
しかし、終戦直前にソビエトは参戦し北方四島を奪い取りました。
条約は瞬時に反故とされるのです。
あれから76年、ロシアは不法占拠を続けています。
親ロ派から政権を奪ったウクライナはNATOに加入したいと切望しました。
これに最初から問題を唱えたのはロシアです。
NATO諸国も加入に否定的な国が多かった。
ロシアと境界を接するバルト三国がNATOに加入して以来景色が変わったのです。
NATOの仮想敵国がロシアであることは明らかです。
敵国同士が国境を接したら紛争が絶えない。
ロシアと地政学的に距離がある米国はウクライナの加入に積極的でした。
しかし、NATOとロシアが敵対したとき東ヨーロッパは戦場になる。
それを危惧した欧州各国は反対の姿勢を示したのです。
NATOには緩衝地帯が必要だった。
逆にロシアもそう考えました。
ウクライナやベラルーシはNATOとロシアに利用されたのです。
まさかこんな形で戦争が始まるとはどの国も考えていなかった。
特に今回の場合、戦争に突入する理由が無いからです。
20世紀の覇権主義の時代でさえ、世界世論が認める理由は必要でした。
その理由をロシアはフェイクニュースで作り上げた。
プーチンはトランプを見て、この方法があると気づいたのでしょう。
根も葉も無くても『事実』を作り出すことができる。
しかも、それを誰も嘘だとは証明できない。
この手法は今全世界で広がっています。
この情報戦が個人にまで広がってしまったので質が悪い。
真実は一つではなくなったのです。
この戦争を止めることが出来るのはロシアだけです。
それ以外の方法は実力行使してロシアを黙らせるしかない。
即ちロシア対NATOの戦争です。
それが嫌だから、各国はウクライナ人の避難を後押しするのです。
しかし、一旦避難したらあの土地は二度とウクライナ人の元には帰らない。
だから、ウクライナ人は巨大な敵に立ち向かっているのです。
彼らに『ウクライナから脱出しなさい』という権利は私たちには無いのです。
この展開を平和裏に行うには『話し合い』しかないのも事実です。
残念ではありますが中国の言っていることは間違いではないのです。
両者と同等の距離にある中国が仲裁に入るのはありかも知れません。
しかし、それも心配と考えてしまうのは私だけでしょうか。