川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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自分の感受性くらい自分で守れ

2025年01月04日 | 唄・詩・都々逸
茨木のり子の名詩「自分の感受性くらい」を、書きやすく改めました。

ぱさぱさに乾きゆく心を 
 人のせいにするな
   水やりを怠ったのは私

気難しくなりしを  
 友のせいにするな
   しなやかならざりしは私

苛立つのを 
 親のせいにするな
   下手くそだったのは私

初心忘るるを 
 暮しのせいにするな
   そもそもがひ弱な志

ダメなこと一切を 
 時代のせいにするな
   それは光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
 自分で守れ
  ばかものよ

6節あって、最初の5節は「い(i)」音で終わる、韻を踏んだ形にしました。

この方が段違いで暗唱しやすい。

____________

法律の堅い仕事をしていると、「引用は一言一句オリジナルどおりに」って考えになりますが、それに拘泥して、覚えるべきものを覚えられなかったら意味がない。

茨木のり子の詩そのものではなく、茨木のり子が詩に込めた精神こそを我々は受け継ぐべき。

だとすれば、自由に改変して覚えていいんじゃないか。

そう思っています。

 ※ 他に例えば、諸葛孔明の「出師の表」とか、王陽明の「啾々吟」も、改変はしていませんが、自分の好きなところだけ、覚えています。
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