狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

心の裏側をくすぐられてるような 惹かれあう2人に 幸せな音を。

2017年02月05日 19時32分52秒 | 知人、友人に関する日記



 本日2月5日は、平治の乱が終結した日で、長崎でカトリック信徒26名が処刑された日で、国際刑事警察機構が設立された日で、映画『モダン・タイムス』がアメリカで公開された日です。

 本日の倉敷は雨が降ったりやんだりしていましたよ。
 最高気温は十三度。最低気温は二度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。







 狐が大学時代。
 狐の友人が或る晩の事、高尚な講義を聴いて下宿に帰ってみると、卓の上にこんな手紙があった。
   『貴女の御関係なすっておいでになる男の事を或る偶然の機会で承知しました。
    その手続きはどうでも好い事だから申しません。
    私はその男の妻だと只今まで思っていた女です。
    私は貴女の人柄を推察してこう思います。
    貴女は決して自分のなすった事の成行がどうなろうと、その成行のために前になすった事の責を負わない方ではありますまい。
    また貴女は御自分に対して侮辱を加えた事のない第三者を侮辱しておきながら、その責を逃れようとなさる方でも決してありますまい。
    私は貴女が度々拳銃で射撃をなさる事を承っています。
    私はこれまで武器というものを手にした事がありませんから、貴女のお腕前がどれだけあろうとも拳銃射撃は私より貴女の方がお上手だと信じます。
    そこで私は貴女に要求します。
    それは明日午前十時に下に書き記してある停車場へ拳銃御持参で御出で下されたいと申す事です。
    この要求を致しますのに私の方で対等以上の利益を有しているとは申されますまい。
    私も立会人を連れて参りませんから貴女もお連にならないように希望いたします。
    ついでながら申しますが、この事件について前以て問題の男に打明ける必要はないと信じます。
    その男には私が好い加減な事を申して今明日の間遠方に参っていさせるように致しました』
 この文句の次に、出会うはずの場所が明細に書いてある。
 最後にコンスタンチェと名前が書いてあった。苗字は読める位に消してある。

 友人はその手紙を読んで暫し悩んだ。
 悩んだ末に友人の狐を呼びつけてその手紙を見せて言った。「意味が分からん」
 手紙を読んだ狐は「果し状なのでは?」と言った。「貴女に決闘を申し込んでいるようです」
 「だから何で私が見ず知らずの人と決闘をしなければならんのか。そこが分からん」
 「男を寝取ったからでは?」
 「そんなことはしていない! 私は今まで男と付きあった経験がない! 処女だ!」
 「そんなカミングアウトを力強くされても返答に困ります」
 「それに私は銃を手にしたことなどないぞ。この手紙は誰かと間違えているのではないか?」
 「しかし、貴女の部屋の卓の上に置いてあったのでしょう?」
 「そこだよ。わけが分からんのは。どうやって部屋に入ったのだ? 郵便受けの中に入っていたのならば出し間違いと推測できるけれども、部屋の中の卓の上に置かれていたのだ。怖い怖い怖い」
 「事実無根というわけですか」
 「そうだよ。当然だろ!」
 「名前に心当たりは?」
 「無い! 誰だ? コンスタンチェって」
 狐は考え込んで悩んだ末、友人と共に手紙に書いてある時間に指定されている場所に行ってみることにした。
 
 翌日。狐は、約束の時間よりかなり早く指定されている場所の近くに行って、周囲を探索した。
 いざという時の逃げ道の確認の為である。
 約束の時間前に友人と落ち合って、狐は友人と共に指定されている場所に向かった。
 
 指定されていた駐車場には、大学の先輩Aがいた。先輩Aは読書家で有名である。ついでに背が高くすらりとした美人さんでもある。
 先輩Aは小首を傾げて言った。「立会人をお連れにならないようお願いしたはずだけれども?」
 狐は言った。「成程。先輩の悪戯だったのですか」
 「そうよ。あの手紙は森鴎外が訳したオイレンベルクの小説『女の決闘』の一節なの」
 「それは分かっていました。分からないのは何故にあんな悪戯を先輩がしたのかということです」
 「○○(←狐の友人の名前)さんにお話することがあって……。普通に呼び出してもつまらないと思って……。つい……」
 友人は怯え顔で先輩Aに訊いた。「どうやって私の部屋の中の卓の上に手紙を置いたのですかっ?」
 「昨日の朝、貴女が部屋を出る前に私が貴女の部屋に立ち寄って一緒に貴女の部屋を出て大学に向かったでしょう。その時に貴女の部屋の卓の上に置きました」
 友人は悶絶した。「あの時かぁぁぁぁ!!!!」
 狐は先輩Aに尋ねた。「では○○(←狐の友人の名前)に話があるということなのですね?」
 先輩Aは、「……はい。お騒がせしてごめんなさい」と言った後、顔を真っ赤にして黙ってしまった。

 先輩Aの友人を見る瞳が妙に潤んでいるのが気になったが、どうも繊細で微妙な話のようだし危険もなさそうなので狐はその場から立ち去った。

 其の後、狐は友人から先輩Aの話がどのような話だったのかは聞いていない。
 狐は淡泊な性格なので、聞く必要がないことは聞かない主義だ。

 ただ、狐の友人と先輩Aはその一件以来、とても仲が良い。
 仲良きことは美しき哉。
 善いことである。

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『刀語 第二巻 斬刀・鈍』

2017年02月05日 15時17分19秒 | 映画・ドラマに関する日記



 昨日の夜は、アニメーション『刀語 第二巻 斬刀・鈍』のDVDを観ていました。
 
 尾張幕府によって戦国の世が平定された架空の日本。
 かつて戦乱の時代に伝説の刀鍛冶である四季崎記紀が作った千本の刀は驚異的な威力を発揮し所持数が多い国ほど優勢に戦を進められたという。
 尾張幕府は四季崎が作った刀を恐れて四季崎が作った刀を収集する。
 988本まで集めたが残りの12本を手に入れることができなかった。
 そして尾張幕府が手に入れることができなかった12本こそが四季崎記紀の最高傑作である完成系変体刀で、尾張幕府が集めた988本の刀は12本の完成系変体刀の実験台にすぎなかったことが判明する。

 時は流れ、尾張幕府の天下は安定していた。
 しかし、幕府内では驚異的な力を持つ四季崎記紀の12本の完成系変体刀が問題になっていた。
 
 尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督である奇策士とがめは変体刀の収集を幕府から命じられ、虚刀流7代目当主・鑢七花と共に完成形変体刀の蒐集の旅をすることになった。
 七花ととがめが向かったのは、斬刀・鈍を所有する居合いの達人・宇練銀閣がいる鳥取藩の下酷城。
 鳥取藩は因幡砂漠に全土が飲み込まれ廃藩の扱いとなっている。
 砂漠地帯を超え下酷城に着くと、とがめと宇練銀閣との話し合いが始まった……。

 原作は西尾維新のシリーズ小説「刀語」です。



 主人公の七花は、無垢な存在で社会性を身につけていません。
 強い力を持っていますが、人とはどのようなものなのかをまるで知らない状態です。
 七花は自分の為に力を使う意志はほとんどなく、とがめの剣であろうとします。
 とがめは様々な思惑が蠢く世界を知力だけで生き延びてのし上がってきた女性。
 この2人のコンビで物語が進んでいくことになります。
 2人の掛け合いがとても面白いです。
 


 この作品の主題歌は大好きですし作中の音楽もとても良いです。
 面白かったですよ。
 続きが楽しみです。

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I've got a fever, and the only cure is more dead angels.

2017年02月05日 13時01分55秒 | 漫画・ゲームに関する日記





 昨日の夜は、久々にゲーム『ベヨネッタ』で遊んでいました。

 久々なので操作方法を忘れてる……。orz。
 ビースト・ウィズインのやり方を忘れていてうろうろする。orz。
 指が動かないし、攣る。コンボが出せない。不意打ちを喰らいまくる。orz。
 ベヨネッタ姐さんはあまりにも無様なことになっておかんむりです。
 すまぬ。

 このゲームは、音楽が大好きです。
「Fly Me To The Moon (∞ Climax Mix)」とか「Theme Of Bayonetta - Mysterious Destiny」とか「Riders Of The Light」とか「Let’s Dance, Boys!」とか、ノリノリの曲で最高です。
 でも、グロイ描写も満載でCERO:D(17才以上対象)となっているので小さいお友達に勧められません。
 小さいお友達は、大きくなってから遊んでみてください。
 面白いですよ。

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