舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

12/24(月)、「ちひろdeアート2018」1日目、終了しました!

2018-12-25 00:00:00 | ちひろdeアート


12/24(月)~30(日)、ちず屋の2階で開催している、ちひろBLUES作品展「ちひろdeアート2018」、1日目が終了しました!



詳しくはこちらをご覧ください。
【お知らせ】ちひろBLUES作品展「ちひろdeアート2018」開催します!(12/24~30、ちず屋の2階)



さて、一つ前の記事(「「ちひろdeアート2018」いよいよ始まります!」)にも軽く書いたんですけど、今回この「ちひろdeアート2018」で起こったこと、体験したことは、出来るだけこのブログに記録していこうと思います。
その理由としては、今回こうしてイベントを企画しているわけですけど、自分にとって一番メインとなる活動はあくまでもブログだという気持ちがあるからです。

例えばブログやTwitterを利用している劇団などもたくさんありますが、劇団にとってメインとなる活動は演劇であり、ブログやTwitterはあくまで演劇の情報を補足的に伝えるものになると思うんですよね。
しかし、僕の場合は、メインの活動がブログであり、たまにこうしてイベントを行うこともある、みたいな気持ちがあるのです。

自分は、行きたいイベントがあっても金銭的、時間的、精神的な余裕がなくて行けない、みたいな経験が多いので、そういう人にも楽しんでもらえることがやりたいと考えた結果、誰もが無料で気軽に見ることが出来るブログを、一番メインの活動にしようと決めました。
なので、「ちひろdeアート2018」のことも、出来るだけブログやTwitterで紹介したり、朗読劇とトークイベントはツイキャスで配信したりして、会場に来ることが出来ない方でも、時間が経っても、楽しめるものにしたいと思ったのです。

もちろん、いくらネットが自分にとってメインの活動だとしても、会場まで足を運んでいただいた方のことをおざなりにしてしまっては本末転倒なので、そこは気を付けていきたいと考えています。
とは言え、そこらへんのバランスを上手くとるのは難しいと思うし、自分がちゃんと出来ている自信もないのですが、自分にできる範囲で、会場のお客さんにも、ネットのお客さんにも楽しんでいただけるように、精一杯一週間頑張っていこうと思います。



さて、前置きが長くなりましたが、何が言いたいかと言うと、このブログには、「ちひろdeアート2018」で起こったこと、体験したことや、自分の気持ちなどを、一日ごとに出来るだけ書いていこうと思います。
正直、イベントの主催者はお客さんが楽しめるような情報だけを発信するべきだと思うので、あまり自分の感情をネットに書きまくるのはちょっとどうかのかなという気持ちもあります。

ですが、この「ちひろdeアート2018」の初日を終えて色々考えた結果、このイベントのコンセプトみたいなことにあらためて気づかされてしまった結果、このイベント開催中に日々変化していく自分の気持ちも、一日ずつちゃんと記録しておこうと思いました。
何故そういう気持ちになったのか、そしてこのイベントのコンセプトとは何なのか、ということに関しては後述します。





という訳で、ひとまず、12/24(月)の「ちひろdeアート2018」の初日に何が起こったのか、出来るだけ書いていきます。
中には、イベントの主催者が書くべきではないような内容も含まれるかも知れませんが、それでも書いていくことにします。



まず、一つ前の記事(「「ちひろdeアート2018」いよいよ始まります!」)にも書いた通り、前日の夜から始めた展示の準備は、当日の午前3時くらいまでかかってやっと終わりました。
そして、帰宅してから、朗読劇の下書きを仕上げたのは、朝になってからでした。

徹夜して書いた朗読劇の台本を早朝に印刷して、そのままお昼まで仮眠を取りました。
初日の12/24(月)は祝日だったの14時から開場することになっていたので、お昼に起きると、すぐに荷物をまとめてちず屋の2階に向かいました。





会場前に色々な準備をしていたのですが、ひとまず会場の入り口には分かりやすいように看板になるような文字を貼りました。
開場前にある程度終わらせようと思っていた準備は、ほとんど終わらないまま、開場の時間を迎えようとしていました。



その時、12/28(金)のトークゲストの32方位さんからDMが来ました。
トークゲストの皆さんとは、どんな話をしたいか連絡を取り合いながら準備を進めていたのですが、32方位さんとは特に連絡を取る時が多く、時には僕が相談に乗ってもらったりもしていました。

32方位さんからのDMの内容は、12/27(木)のゲストである桐亜さんについて僕が前日に行ったツイートの内容の問題点を指摘していました。
と言うのも、本番前日の12/23(日)は桐亜さんの誕生日であり、さらにその前日には桐亜さんの生誕ライブもあったので、僕はライブの感想と桐亜さんへのバースデーメッセージを、自分のイベントの告知に絡めてツイートしていたのです。

僕としては、いいタイミングで告知が出来た!と思っていたのですが、32方位さんから、イベントの主催者としてゲストを紹介することと、ゲストへの個人的な気持ちを発信することを一緒にしてはいけない、という指摘をされてしまったのです。
確かに、僕がお呼びしたゲストの皆さんは個人的に好きな人ばかりを呼んでいるわけですが、要はそういう「ファンとしての自分」と、ゲストをお呼びしている「イベントの主催者としての自分」はしっかり分けないといけないわけで、そういう大事なことに気付かされると同時に、そういうことを今までしっかり考えられていなかった自分の考えの甘さにも気付かされました。

ひとまず、当該ツイートを削除して、「ああ、やってしまった…」という反省の気持ちになりながら会場で色々な準備をしていると、なんと32方位さんが会場に来てくれました。
そこで32方位さんから言っていただいたのですが、32方位さんも昔、仕事で良かれと思ってやったことで失敗してしまった経験があるらしいので、そのことを僕に伝えたかったのだ、と言ってくれました。





そして、32方位さんからは差し入れとしてお酒までいただいてしまいました。
自分はイベントの主催者として、ゲストの皆さんをお招きする立場なのに、ゲストの方から自分の至らなさを指摘されてしまって情けない気持ちになってしまい、初日からいきなり反省することが多いなあと思いました。



14時から開場したはいいものの、予想はしていたことですが、32方位さんが帰ってからしばらくお客さんはまったく来ませんでした。
なので、その時間を利用して、朗読劇の準備や練習をしていたのですが、本当はこういうことは開場前に準備を済ませてしまうべきことだよなって思ったので、準備のことも開場時間のことも、今後の反省点だなと思いました。





朗読劇の準備がなんとか終わった頃、両親がやって来ました。
両親がお花を持ってきてくれたので、開催期間中に飾っておくことにしました。



今回、当初の計画としては、初日のうちに作品をすべて仕上げてしまって、あとは会場に飾ってお客さんに見てもらうだけにしようと思っていました。
しかし、間に合わなかったので、今回も4年前と同じように、開催期間中に一週間かけて僕がライブペイント的に作品を作っていく、というやり方をしていくしかないな、と思いました。





ひとまず、本当は開場前に作ってしまう予定だった犬の絵が完成したので、壁に貼っておくことにしました。
部屋の中に両親と自分がいて、自分が絵を描いているという状況は、実家にいる時とまったく同じだと思いました。





両親が帰ったあとで、19時くらいに、一日目のゲストである、劇団SFageの小山恭平さんが来てくれました。
初日なのでどんな風にトークを進行していくかが自分でもまだ把握しきれていなかったので、小山さんからどんなことを話すかの打ち合わせをしながら、二人でなんとなく話の流れを考えていくことにしました。

そうこうしているうちに、20時からの朗読劇とトークの時間が近付いてきて、お客さんが何人か来てくれました。
初日のお客さんは4人で、途中で両親が来たので、合計6人という、初日にしては結構多かったなと思いました。



とは言え、人生で初めて行ってみた朗読劇ですが、(お客さんに見てもらった作品についてこういうことを書くのは本当はよくないと思いながら敢えて書きますが)上手くいかないことも多く、とても難しいと思いました。
朗読劇の台本はこの日のために書いたのですが、書いている時は良い話だなと自分で思っていたものが、お客さんの前で披露することで、自分の作品の欠点みたいなものが、自分ではっきり分かってしまいました。

また、この日のためにエンディングの音楽も用意していたのですが、(松本に住んでいた時に仲の良かった「お前の先祖」というバンドの音楽を、許可を得て使わせていただいた)音響機材(ラジカセ)の電源が抜けているという基本的なミスを行ってしまったためにエンディングが流れず、非常に悔いが残りました。
そして何より、ここ数年で自分の体験や気持ちを朗読するという機会が何度かあったので、自分が新潟でもう一度演劇の舞台に立つことがあれば、朗読劇という形態がベストだと思っていたのですが、そのための自分の実力の至らなさも感じてしまいました。

ただ、実力不足とは言え、せめてお客さんには今の自分なりのベストな状態の作品をお見せするのが最低限のルールだと思っていたのですが、それさえも出来なかったことに非常に悔いが残ったし、お客さんに申し訳ない気持ちになってしまいました。
演劇は、本番でお客さんの前で披露することで初めて完成する、なんていう言い方を聞いたことがありますが、とは言え、今の自分に出来る最低限のクオリティ以上のものをお見せすることが大切だと思います。

にもかかわらず、本番初日までに準備が整わずにクオリティの低いものをお見せしてしまう、ということは、本当は避けるべきことなのですが、正直今まで、特に演劇を始めたばかりの頃は、そういう体験が何回もありました。
で、久し振りに新潟の舞台で新しいことをやろうとしたら、またあの頃の失敗を繰り返してしまったことで今までの失敗の記憶を思い出してしまったり、普段演劇に対しては批判的なことも自由に言っているわりに、いざ自分が舞台に立つと失敗してしまう自分が情けなくなってしまいました。



その後、小山恭平さんとのトークライブだったのですが、有料イベントとしてゲストと二人でトークをするという体験は人生で初めてだったので、小山さんにどんな質問をすれば面白くなるのかを、自分なりに探りながらのトークとなりました。
こういうトークライブは、ゲストの方にリラックスして話してもらうこと、そしてゲストの面白さを引き出すようなトークをすることで見世物として面白いものにすること、ということを両立しないといけないものなので、難しいことをしないといけないんだな…と、やりながら思いました。

正直、自分にそこまでのことがちゃんと出来ていたのか、トークライブとしてちゃんと成立できていたのか、自分では分からないんですけど、小山恭平さんが自分の好きなSF小説を持って来てくれるなど、すごく協力的にこのトークイベントに出演してくれたので、本当にゲストに助けられた初日のトークだと思いました。
正直、僕は主催者としてゲストをお招きする側の立場なのに、またしてもゲストに助けられてしまって、本当にしっかりしていないなあと思いましたが、最低限、小山恭平さんの好青年であるという魅力だけは伝えられたのかなと思いましたが、それも完全にゲストの人柄に助けられた部分だと思いました。



トークが終わったあと、お客さんとゲストを含めてしばらくアフタートーク的に雑談をしていたのですが、正直、そこでのトークの方がトークライブよりも盛り上がってしまったかなと思いました。
そこで、公開反省会みたいになってしまったのですが、見に来ていた父が「トークライブをするなら徹子の部屋を参考にするといい」と言っていました。

しばらくして、お客さんたち一人を残して皆さん帰っていったので、僕と小山恭平さんとお客さん(僕と小山さんの共通の知り合い)の3人で色々話していたのですが、またしても公開反省会みたいになりました。
そこで小山さんが言った、「打ち合わせで盛り上がってしまうと面白い情報がそこで出尽くしてしまって、本番が盛り上がらなくなってしまう」という指摘は、本当にその通りだ!と思ったのですが、本当はこういうことには自分で気付くべきであり、またしてもゲストに助けられてしまった、と思いました。



最終的に、僕が小山さんとゲストの方に向かって、このイベントの成り立ちや当初のコンセプトを説明していたのですが、お二人はそれを興味深そうに聞いてくれました。
その後、何故かNoismについて語り合うことになったのですが、僕が自分なりのNoismに対する見解を述べると、お客さんが「今までNoismに対して感じていた疑問が解けてすっきりした!今日は来られて良かったです」と言ってくれて、不思議な形でではありますが、少しでもお客さんが来てよかったと思っていただけたのなら、今日このイベントをやったこと、お客さんに来ていただいたことも、無駄ではないのかも知れないな、と少し思いました。





僕が色々な反省点について考えていると、小山さんが「今日、SFの話をしようと思ったのでNASAの服を着てきたんですよ!」とロゴを見せてくれました。
という訳で、この日のイベントが終了したツイート用に記念撮影をしました。(お客さんが撮ってくれました)





記念撮影は2枚も行ったのですが、小山さんがすごく楽しかったと言ってくれたのが、本当に嬉しかったです。
(ゲストにとってマイナスになることは絶対に避けなければいけないと思っていたので)



会場を出てから、もう少しだけ小山さんと話したくて少しだけ遠回りして帰ったのですが、小山さんの「ちひろdeアートは居心地が良かった」「本当に出られて良かったです」という言葉に本当に心から救われました。
正直、トークイベントに不慣れな自分が、初日から例えば桐亜さんのような今まであまり話したことのない人とのトークだったら、本当に目も当てられないような結果になっていたと思うし、なんとか上手くいったのは本当に小山恭平さんの人柄のおかげだと思うし、本当に初日のゲストが小山さんで良かったなあとつくづく思いました。






帰り道、小山さんが「あ、写真撮るの忘れてた!」と言って、古町の路上で僕の写真を撮って帰って行きました。
このツイートも本当にありがたかったです…



そのまま、古町からバスに乗って帰ったのですが、初日から色んなことが上手くいかなかったり、自分の未熟さを思い知らされたり、それでもお客さんとゲストに助けられたり、それがありがたい反面、自分に対する情けなさや、色々な人に対する申し訳なさなど、色々な気持ちが溢れ出してしまって、バスの中で一人で泣いてしまいました。
正直、4年ぶりに行った「ちひろdeアート」が初日からこんな気持ちになるとは、ここまで自分と向き合わないといけないとは、思わっていなかったので、とんでもないことを始めてしまった…これを一週間も続けていくのか…という気持ちになりました。



そして、気付いてしまったのです、ああ、「ちひろdeアート」ってそもそもこういう企画だったんだよな…ということに。
どういうことかと言うと、4年前に「ちひろdeアート」を初めて行った時に考えていたコンセプトがあり、すっかり忘れていたのですが、初日の色々な体験から、それを思い出してしまったのです。



説明しますと、4年前に初めて「ちひろdeアート」を行った時のコンセプトは、ただの作品展ではなく、「作品展を行おうとしている自分自身を、作品としてお客さんに見てもらう」ことだったのです。
なので、開催期間中に大まかなタイムテーブルは決めていたものの、どんな作品を展示するかは本番直前まで敢えて決めずに、本番が始まってからお客さんと接しながらどんどん作品を増やしていく、そしてその中で新しい企画を思い付いたらどんどん追加していく、そしてその過程そのものをお客さんに見てもらう、という、実験的な内容でした。

そういうコンセプトの企画を実践したことで、非常に多くの発見があり、得たものも非常にたくさんあったので、自分としては本当にやれて良かったと思っています。
ただ、ただの無名の素人がそんな不思議なコンセプトの企画をいきなり行ったことは、お客さんとしては非常に難解なものだったんだろうなあ、と思います。

実際、前回の「ちひろdeアート」に来てくれたある知り合いは、「ねえ、これ何なの?これ何なの?」とずっと言っていて、そのことは当時はかなり気にしていたのですが、今思うとそう思われてしまうのも無理はないことだなあと思います。
そもそも、映画だって演劇だってアートだって来場者が少ないと言われている現代において、そういう不思議なコンセプトのことを行うことは、かなり難しいことだったんだと今では思います。(共同企画者であるふくぅさんからは「あれは芸術っていうか前衛だよ」って言われました)

なので、今回あらためてもう一度「ちひろdeアート」を行う際は、出来るだけ分かりやすくする必要があるなと考え、4年前に提示していたようなコンセプトの話は敢えてせずに、単純に「僕の作品展です」という告知だけを行うことにしました。
作品展である以上、出来るだけお客さんに分かりやすく「作品展示」「朗読劇」「トークライブ」という作品を提示しようと思ったのです。



しかし、実際に今回の「ちひろdeアート」が始まってみたら、やっぱり前回と同じように、「自分が作品を作っていく姿」をお客さんにお見せするものになってしまったなあと思いました。
なので、「ああ、やっぱり自分が企画すると、こういうことになるんだなあ。これが「ちひろdeアート」なんだなあ」と思いました。



作品展である以上、本来であれば作品の完成形をお客さんにお見せすること、そのために事前に準備を進めて初日を迎えることが、最低限のルールなのかなと思います。
しかし僕は、どうしてもそれが出来ないのです。どう頑張っても、絶対に失敗してしまうのです。

こういうことを主催者が言うことは本来間違っているのだと思いつつ敢えて言いますが、どんなに頑張って準備をしても、主催者が僕である以上、どうしても本番中に失敗してしまうのです。
本来であれば失敗しないようにお客さんに作品をお見せすることが大切なのだと思いますが、どう頑張っても、失敗しながら経験をしていく、というやり方しか、今の自分には出来ないと思うのです。

それならば、そういう未完成の自分を、そして、一週間という開催期間をかけて少しずつ変化していく自分を、そのまま人前に見世物として提示すること、それが4年前に行った「ちひろdeアート」だったのです。
お金を取って人前でそれをお見せすることは、間違っているのかも知れませんが、今の自分にはきっとこういうやり方しかできないし、そういう自分を見てもらいたいと思ってしまうのです。



例えば、展示してある自分の絵も、はっきり言って子供の落書きみたいなもので、芸術作品として人前にお見せできるようなクオリティのものではない、という自覚はあります。(なので、作品展示だけは無料にしました)
しかし、そういう自分自身から生まれた絵は、どんなに下手であっても自分の作品だと思うし、やっぱり、好きなんです。この子達を飾ってあげたいと思ってしまうし、そのままの作品を見て欲しいと思ってしまうのです。

また、例えるなら、初日のゲストの小山恭平さんが11月に初めて自分の劇団「SFage」を立ち上げ、初めて作・演出を手掛けた「月の憧れ-短編SF集-」という舞台を観た時も、正直そこまで僕は楽しめなかったのですが、それでも「こういう作品が作りたい」という小山さんの気持ちを強く感じて、そこに共感してしまったので、作品として未熟であったとしても嫌いになれない作品って、絶対あると思うのです。
そういう気持ちを僕はTwitterにも書いているし、そこから刺激をもらったこともあったので、今回僕が初めて自分で書いた物語の朗読劇をしたことや、初日のゲストに小山さんをお迎えしたことには、実は自分なりの小山さんへのアンサーという意図もあったのです。

そして、「ちひろdeアート」に限らず、自分はこれからトークイベントなどを行うことで、誰かの居場所となる活動をしていきたいという気持ちがあるのですが、経験のないままやりたいとだけ言い続けていても何の発展もないと思ったので、まずは経験を積みたいと思って、今回トークライブに力を入れました。
正直、4年前に「ちひろdeアート」を行った時もトークをしましたが、当時は基本的に知り合いにばかり声をかけて何となくやっていたので、今回はちゃんとイベントとして成立させたいと思い、今まであまり話したことがないけれど是非とも話してみたい人に声をかるという、自分なりの挑戦をしたのが、今回の「ちひろdeアート」のトークだったのです。



そういう色々な挑戦をすることで、新たにパワーアップした「ちひろdeアート」をやりたいと思ったのですが、やっぱり前回と同じような「作品を作ろうとする自分、このイベントを実行しようとする自分自身を、見世物として人に見せる」という、コンセプトに戻ってしまったと思いました。
それがいいことなのか悪いことなのか分かりませんが、もう「ちひろdeアートはこういうものです」と思ってうやっていくしかないのだろうな、と思いました。

そう考えると、初日に色々な失敗も含めて体験できたことは、間違いなく自分の経験になったので、2日目以降の「ちひろdeアート」に活かしていけるなと思います。
そういう意味では、このイベントの本来のコンセプトとしては間違っていないのかも知れません。実際、作品も開催期間中に作りながら増やしていくと思いますし。



ただやっぱり、そういう未完成な自分の姿を、お金をとってお客さんの前にお見せすることに対する疑問は、まだあるのです。
そういうものをちゃんと理解して受け入れてくれるお客さんばかりとは限らないと思うし、人によっては「金返せ!」と思われてしまうんじゃないかという不安は、やっぱりあります。



有難いことに、初日のお客さんは温かく見ていただいたので、本当にお客さんに助けられて初日を迎えられたんだなあ…と思いました。
お客さんのことを書くのは良くないと思いますが、一人だけ敢えて挙げると、初日のお客さんの中に、今回この「ちず屋の2階」をお貸しいただいたシダジュンさんがいました。

新潟でおそらく一番昔から演劇を行ってきていて、なおかつ現役で演劇を行ってもいるシダさんですが、おそらく「若い奴が何か頑張ってるから観に行ってやろう」という応援の気持ちも込めて来てくださったんだろうなあ…と思えてならないのです。(シダさんはきっとそういう方です!)
そういうシダさんのことを考えると、有難いという気持ちと、そんなシダさんに未完成のものをお見せしてしまったという申し訳なさ、情けなさを感じてしまうばかりで、思い出すだけでどうしても泣いてしまうのです。



自分の話をすると、昔から自分は落ち着きがなく、どんなにしっかりしないといけないと思って気を付けても、何かしら問題を起こしてしまう子供でした。
その度に両親から怒られたり、それでも最後には許されたりする度に、両親に対して有難さと申し訳なさと、自分への情けなさと、そういう色んな気持ちがごちゃまぜになって泣いてしまう、という体験が昔からあり、この気持ちは今でも自分のすごく根本を成していると思っているのですが、その時の自分とまったく同じようになってしまい、なおかつそういう自分の一番弱い部分と自分自身が直面してしまい、本当にもう涙が止まらなくなってしまいました。



「ちひろdeアート」は作品を作ろうとする自分自身、このイベントを成功させようと頑張る自分自身を、そのままお客さんにお見せするものであると先程書きましたが、言ってしまえばそれは、自分の未熟な姿をお客さんにそのままお見せするということです。
そして、それはすなわち、誰より自分自身が、そういう自分の未熟な姿に直面する体験であるということに、今回「ちひろdeアート」の初日を体験して、あらためて気付かされてしまったのです。

同時にこの「ちひろdeアート」は、一週間かけて変化していく自分自身を見世物としてお客さんにお見せするものであり、おそらく一週間かけて成長はしていけると思いますが、初日はまだ成長する前の自分自身と向き合わなければいけないわけです。
それが本当にしんどいなあと思ったし、これを一週間続けていくのであれば、毎日泣き続け化ければいけないのだろうか…と先行きが不安になってきましたが、それでも始まってしまった以上、何とかしていくしかないんだろうな…と思いました。



という訳で、長くなりましたが、こういう未熟な自分が一週間かけて何とかこのイベントを成功させようと頑張る姿をそのまま人前にお見せするのが「ちひろdeアート」である、ということに、あらためて気付かされた初日でした。
とはいえ、そんな自分の全部を見ていただくために、お客さん毎日来ていただくわけにはいかないので、せめてブログでは追体験していだけるように、良かったことも悪かったこともブログに記録していくことにしたのです。



初日だけに色々な考えがたくさん溢れて非常に長いブログになってしまいましたが、これが「ちひろdeアート」の初日を迎えた自分の正直な気持ちなので、そういう自分をそのまま見世物として見ていただけたらと思います。
こういう自分が「ちひろdeアート」の開催期間でどう変化していけるのか分かりませんが、とにかく始まってしまったので、一週間、よろしくお願いします。





この日のツイキャスの録画はこちらです。

ちひろdeアート 2018 1日目 ちひろBLUES朗読劇 2018.12.24

ちひろdeアート 2018 1日目 トーク:小山恭平さん 2018.12.24






つづく。
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