舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

『世界一と言われた映画館 ~酒田グリーン・ハウス証言集~』の上映会に行って来ました。

2018-04-08 01:31:42 | Weblog
4/7(土)、古町のカフェ・パルムにて、『世界一と言われた映画館 ~酒田グリーン・ハウス証言集~』という映画の上映会があったので行って来ました。
この映画は、かつて山形県酒田市にあり、火災で焼失してしまった映画館、グリーン・ハウスを、当時の写真や、当時を知る方々へのインタビューなどによって追ったドキュメンタリーです。

グリーン・ハウスという映画館は、商店街の小さな映画館でありながら、スクリーンや幕、座席などの一つ一つが非常に豪華な造りになっており、毎日美しい花が飾られるなど徹底した美しさに対するこだわりのある映画館で、淀川長治さんからは「世界一デラックスな映画館」と呼ばれたそうです。
そして、山形では当時なかなか観ることが難しかった面白い洋画、邦画をたくさん上映し、さらに地元の人に親しんでもらうために映画紹介のフリーペーパーを作るなど、とても地元の人に愛されていたそうです。

そんな、映画の経営者からも地元の観客からも、そして映画関係者からも愛され続けたグリーン・ハウスは、1976年の酒田大火によって焼失してしまったそうです。
それは商店街の希望が失われていく本当に悲劇としか言いようのない出来事だったそうですが、それでもあの商店街に素晴らしい映画館があったということは、今も人々の中で語り継がれ、こうして映画が作られたりするほどなのです。

そして、この映画のナレーションをしていたのが、今年亡くなった大杉連さんでした。ナレーションとしてはこれが遺作だそうです。
多くの映画に出演し、愛され続けた大杉連さんですが、大杉連さんもまた、メジャーな映画から今回のような小規模な自主制作映画まで、とにかく映画を愛していたんだなあと感じられました。(シネ・ウインドやにいがた映画塾とも縁のある方ですよね)





上映後には舞台挨拶もあったのですが、この映画の佐藤広一監督はにいがた映画塾の出身だそうです。
司会の矢部孝男さんも新潟映画塾の方だそうです。





そして、会場にシネ・ウインドやにいがた映画塾とも縁の深い、漫画家の古泉智浩さんが来ていて、急遽登壇して監督とお話していました。
映画や映画館は人と人を繋ぐものなんだなあと感じられる上映会でしたね。
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