舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

万代島美術館「JUNKO KOSHINO コシノジュンコ 原点から現点」見て来ました。

2024-04-24 21:48:02 | Weblog


4/24(水)、万代島美術館「JUNKO KOSHINO コシノジュンコ 原点から現点」を見て来ました。



世界的デザイナー、コシノジュンコさんのこれまでを振り返りつつ最新の仕事までを紹介。
個人的にコシノジュンコさんのことは名前くらいしか知らなかったので、たくさんの驚きと発見がありました。







まず、コシノジュンコさんは学生時代はもともと美術部だったのですね。
会場には、学生時代に描いた貴重な絵画も展示されていました。





最初は美術の道に進もうとしていたところ、恩師の薦めでデザインの道へ。
後に同じくデザイナーとして活躍した同期と高め合う中で、装苑賞を受賞したことで、デザイナーという道が開花していきます。





タイガースなどグループサウンドの衣装や資生堂の広告の山口小夜子さんの衣装、そして万博の衣装など、1960年代という高度経済成長の時代と共に活躍していったのを感じました。
この頃は東京で自分の店を持ち、バーやディスコなどで後に日本を彩っていく若い才能達と交流していたそうで、本当に希望に溢れた時代だったんだろうなと思います。







そんなコシノジュンコさんの衣装には、常に「対極」というテーマがあるそうです。





自然の円と人工の四角形、和と洋、布の柔らかさと金属的な硬さなど、異なる要素の調和ということ。









デザインはアートとはまた異なる分野ですが、作品にテーマを込めることで、自身の世界を表現する、そういう力もあるんだなと思いました。









何より、そんなコシノさんのデザインした衣装は、一つ一つに日本的な品の良さと現代美術的な挑戦や刺激に溢れていて、存在感が凄まじく、見ているだけで本当に楽しくて引き込まれました。









そんなコシノジュンコさんがデザインしたDRUM TAOの衣装は、まるで「スター・ウォーズ」のようなSFに出てきそうな違う惑星の衣装のような面さがあって、いくら見ていても飽きない。
現代美術的な挑戦を感じつつも決して絵空事ではなく、日本や様々な国の民族の伝統美術のような生活に根差した確かな実用性が共存していて、本当にどこかの惑星にこんな民族衣装を来た文明が存在しているんじゃないかという存在感がありました。









そして、コシノジュンコさんがデザインした能の衣装は、まさに日本の伝統的な美しさと現代美術的な斬新さ、和と洋の美が融合したような凄まじい美しさで本当に引き込まれました。















なんというかこれも、違う宇宙のもう一つの日本にはこんな文明が発展しているのかもしれないな、というSFやファンタジーが好きな気持ちが刺激され、とてもワクワクしました。



そんなコシノジュンコさん、新潟とは深い縁があり、ニットで有名な五泉市とコラボして、長年地元の子供達のためにファッションショーをしているそう。
その中では子供のアイディアを元にTシャツをデザインもしているそうで、世界的にデザインの最先端で活躍しながら、こうして子供達とも交流して本物の才能、本物のデザインの美しさを伝えている、そこもコシノジュンコさんの素晴らしいところだと思いました。
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