舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

新津美術館「追悼 水木しげる ゲゲゲの人生展」に行ってきました!

2019-04-25 13:36:25 | Weblog


新津美術館で3/23(土)~6/2(日)に開催中、「追悼 水木しげる ゲゲゲ人生展」。





4/23(火)に行って来ました。





美術館に入ると、水木しげるさんの漫画に登場する様々なキャラクターたちが大集合!



そして美術館の受付から、会場の入り口までの階段の至る所に、水木しげるさんの絵がさっそく展示されていました。





「砂かけ婆」





「あかなめ」





「小豆洗い」





「妖怪のとき・暗闇の世界」(手長足長、夜行さん、べとべとさん、麒麟、朱の盆、枕返し、すねこすり、魍魎)





「一旦木綿」





「化け草履」





「がしゃどくろ」





「ガラッパ」





そして、鬼太郎のちゃんちゃんこを着て、水木しげるさんの漫画の中に入れるスポットで記念撮影!
どうしてこんなに嬉しそうにしているのかと言えば、僕は幼少期から今に至るまで、水木しげるさんが本当に大好きだからです。

幼少期のクリスマスに何を思ったか「お化けの図鑑がほしい」と言って水木しげるさんの「妖怪なんでも入門」をプレゼントされたことが水木しげるさんとの出会いであり、以来、誕生日やクリスマスには水木しげるさんの「妖怪画談」や「妖怪図鑑」を買ってもらったり、NHKでやっていた水木しげるさんの少年時代を描いたドラマ「のんのんばあとオレ」、「ゲゲゲの鬼太郎」のアニメ(4期)、そして大人になってからは水木しげるさんをリスペクトする妖怪小説家の京極夏彦さんに出会うなど、とにかく僕の人生は水木しげるさんと妖怪とともにあるんです。
まさに妖怪こそ我が人生な自分にとって、この展示は本当に願ってもないものでした。





そんな訳で、いざ会場へ!



「境港の天才絵描き少年」と言われた少年時代に描いていた貴重な絵(めちゃくちゃ上手い)、その後の戦争体験、「ゲゲゲの女房」でも描かれていた終戦後の結婚生活、漫画家を志すも売れなかった時代、そして大人気漫画となってからの「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」などの漫画や、妖怪の絵の展示などなど…





水木しげるさんが結婚したばかりの昔の部屋を再現したスペースもありました。



水木しげるさんの絵って、例えば妖怪の背景、昭和の田舎の町並み、戦時中のジャングル、戦艦と大海原などなど、手描きで驚くほど緻密に描きこまれていて、本当にはっとするくらい美しいんですよね。
それと同時に、すべて手描きで描かれているが故の温かみがあるからこそ、不気味な妖怪も恐ろしい戦争体験も、しっかり見入ってしまうような魅力があるんですよね。

僕は美術館に行ったり、自分でも絵を描いたりするくらい、本当に「絵」というものが好きなんですけど、その根本には水木しげるさんの絵との出合いが確実にあると思うんですよね。
さらに、水木しげるさんの作品は、絵の素晴らしさと同時に、様々な「水木しげるの哲学」みたいなものが味わえる魅力もあって、どう考えても僕という人間のかなりの部分を影響されていると思います。



不気味な妖怪もどこか可愛らしく描き、恐ろしい戦争体験も飄々と語り、亡くなってもまるで妖怪となってまだどこかにいるような気さえする水木しげるさん。
そんな水木しげるさんの生涯を、膨大な資料と漫画で振り返る味わい深く壮大な旅でした。

いやあ、本当に素敵な人だったなあ…本当にいつかお会いしたかったなあ…としみじみ思いました。
でも水木しげるさんの凄いところって、自分が死んだあとで妖怪となった水木しげるさんと出会える気さえしてしまうことなんですよね。

最後のコーナーで、水木しげるさんと縁の漫画家や声優、俳優、タレントの人達がそれぞれ水木しげるさんに当てた言葉が展示されていて、思わずちょっと涙が出そうでした。
本当に本当に愛されていたんですね…まさに、水木しげるよ永遠なれ!!





会場を出たところに、「釣瓶落とし」の絵が。



そんな訳で行って来ましたが、いやー、楽しかったです!
自分という人間のルーツである人の作品展が見られたのは、本当に幸せでしたね…
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